表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/97

#35


 #35,ぐるぐる渦巻きメガネ!




 ――ウチから出て、なんと〝四十五分〟。

 直線距離にして僅か五百メートルほどの距離にあるはずの交番にくるまでに、よくもまぁこれだけ長い時間がかかったものだと、あたしは半ば関心さえ抱いてしまっていた。

 ちなみに、特に時間がかかったのは、シベリアンハスキーのガンくんの後……トイプードルのプーちゃんのお家でのことで、普段はお家の中で飼われていて、お散歩の時以外は滅多に外に出ていないのだけれど……この日に限って、プーちゃんはたまたま玄関先の柱に結び付けられ、独り日向ぼっこをしていたのだ。

 それからのことは言わなくても分かるとは思うけど……もふもふ、なその毛並みに引き寄せられるように四人+α(何でロタまで……)は、これでもかっ! といったぐあいにそれをなで回し、遊びまくり、あたしがいくら呼んでも聞く耳を持たなかった……と。

 ……いや~ホント、かわいいのはいくらきてもらっても全然構わないのだけれど、こうまでも時間がかかってしまうと、精神的に悪い。――というのも、もうすでに、時刻は十六時に迫っていたのだ。

 時間的に考えると、(一部を除く)この子たちは早朝の六時前くらいからずっと、あたしといっしょにいたことになる。……そんなに長い時間、子どもが行方不明で心配しない親なんているわけがない。ヘタをしたら、いや、ヘタなんかしなくても、もうすでに警察沙汰になっている可能性だってあるのだ。

 早くこの子たちを親の下へ帰して、安心させてあげないと!

 そう思ったあたしは、こほん、と咳ばらいを一つ。みんなを引き連れて、交番の中へと入った。

 ――瞬間だった。

「――アミ! サーチ! ポテン! ケア! ……よかった! みんな無事だったか!!」

 中にいた、ボサボサ髪の、渦巻き模様のメガネをかけた若い男の人……いかにも科学者っぽい白衣を着たその男の人が、みんなの名前を順番に叫んだのだ。それを聞いて、あたしは――

「……え? あ! もしかしてあなたが、アミちゃんたちの……お父……さん……???」




 ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ