#29
#29,交番へ行きましょう!
「――で、そういえば看護長? 何で宇宙船は墜落してしまったんだ? 確か操縦士のパイロと任務に向かったはず……まさか、操縦士でありながらやつが操作ミスでもしたのか? というか、そもそもパイロはどこに行ったんだ?」
「ああ~、それはね~?」
「――み、みんな、ちょっといいかな!?」
と、ケアが説明しようとしたその時だった。リタお姉ちゃんが大声で全員の注意を引いた。
「とりあえず、みんなは今日帰る場所がない……ってゆーか、分からなくなっちゃったんだよね? それなら、お父さんとかお母さんが心配してると悪いから、いっしょに〝お巡りさん〟の所に行かない?」
……〝お巡りさん〟??? 何それ? とアミが聞こうとした――その時だった。ロタとかいう、リタお姉ちゃんの妹とやらが声を上げた。
「そんな! ――お姉ちゃん! そんなことしたらケアちゃんたちが〝研究所〟とかに送られちゃうかもしれないよ! やめた方がいいよ!」
――〝研究所〟!!? ももも! もしかして……アミたちを〝解剖〟とかするために!?
そんなわけないでしょ! そう置いてからリタお姉ちゃんは続けた。
「みんなで仲良く遊ぶことはとってもいいことだけど、もうすぐ三時になっちゃうし、あんまり遅くまで遊んでたらこの子たちが怒られちゃうかもしれないじゃない! そうなったらかわいそうでしょ? だから連れて行くの!」
「怒られるって……だって、この子たちは〝宇宙人〟なんだよ!? 地球にお父さんやお母さんがいるわけないじゃない! それなのに――」
「それは〝遊びの中でのこと〟! 本当はちゃんといるの!」
「え……これ、〝遊び〟なの???」
「決まってるじゃない! ――はい、というわけだから、アミちゃんたちもついてきてね?」
……何だかよく分からないけど、とりあえずはついて行くしかなさそう?
分かった。そう答えてからアミたちは、ぐったり、しているポテンを引きずって後に続いた。
ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪




