#28
#28,誰か止めて!
「――私、宇宙人って初めて見ました!!」
「そうなの~? まぁ、地球人はまだ隣の惑星に行くのが精いっぱいらしいし、ね~?」
「え!? 地球人ってまだそんななの!? アミはてっきり、太陽系内ならどこにでも行けると思ってたのに……」
「何を言っているんだ、隊長。太陽系どころか、隣の月とか呼んでいる星に行くことすら容易ではないらしいのだぞ? そんな科学力があるわけがなかろう?」
「ど……どうでもいいでありますが、看護長……蘇生してくれたのは感謝してるでありますが、代わりにお腹がすごく痛いであります……助けてくださいであります……」
「……そういう場合は、〝反対側〟から叩けばいいのよ~」
「え! 本当でありますか!? それでは誰か……」
「じゃあアミがやってあげる!」
「おお! 隊長! 感謝であります! では思いっきりお願いするであります!」
「分かった! ――とうっ!」 ※みんなはマネしないでね!
「いったあぁぁっっ!!? ――看護長! 背中がすごく痛いであります!!」
「……でも、お腹は痛くなくなったでしょう~?」
「え……はっ!! 本当であります! 背中が痛くてお腹が痛くなくなったであります! ――し、しかし看護長! どうせなら両方の痛みをとってほしいのであります!」
「……その場合は〝両方〟から叩けばいいのよ~。ただし、〝同じ力〟でね~?」
「なるほど……よし、では俺が腹をやるから、隊長は背中を」
「分かった! ――せーの!」「「――とうっ!!」」 ※くれぐれもマネしないでね!
「きゃふっっ!!! ――い、いひゃいでありましゅ! 両方いひゃいでありましゅ!」
「……失敗ね~。〝同じ力〟でなければダメ、なのよ~?」
「よし、では今度こそ……」
「す……すごい! これが宇宙の治療法なんだ! なんて豪快な!!」
………………なんか、あたしにはもう手に負えないような気が……。
ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪




