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#23


 #23,チャイム!




「「――ポテーン!!!」」

 ……何だかよく分からないけれど、どうやらハルの〝甘噛み〟で、ポテンちゃんは相当なダメージを負ってしまったらしい。血も出ていなければ噛んだ痕すらもう見えなくなってしまっていたけれど、ポテンちゃんは勢いそのままに殉職するストーリーになったようだ。

 ……しかし、ポテンちゃんの演技力といい、アミちゃんやサーチくんの必死さといい、とてもお遊戯レベルではないような、そんな真剣さが伝わってくる。……もしかして三人は、そういう劇団関係の仕事をしている所の子たちなのかな? 何だか変な小道具もいっぱい持ってるようだし……。

 まぁ、とりあえず、いくら甘噛みとはいえケガをしなくてよかった……そんなことを考えながらも、あたしはそんな三人のことを横目に見つつ、スマホに手を伸ばした。

 三人はまだ幼い……ということはつまり、どこかこの辺の近くから歩いてここにきたに違いない。――そう考えたからだ。あたしはさっそくスマホに入れてあるマップを使い、周辺の劇団関係の情報を探した。すると……

「え? ウソ……あるにはあるけど、ここから〝五キロ〟も先じゃない! この子たち、そんな先から歩いてきたの!?」

 ……いやいやいや、そんなわけはない。子どもの……というか幼児の足では、この距離は絶対に無理だ。……ということは、未だにスマホに登録されていないような古い所? それとも、だいぶ小さな劇団……とか???

 う~ん、だとしたら、どうやって調べよう?

 ――と、あたしが困り果てていた、その時だった。

 ピンポーン! ――玄関のチャイムが鳴ったのだ。

「あ、はーい! 今行きまーす!」

 ……って、考えごとをしてて反射的に答えちゃったけど、誰だろ? いつもはこんな時――

「――お邪魔します~なのよ~?」

「……え???」




 ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪





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