#21
#21,ニャンニャンの牙!
――リビングへ戻ると……あれ? おかしいな??? 確かこの子たち、ネコちゃんが苦手なはずじゃ……。
見ると、そこには……本当になぜだろう? 怖いはずなのに、何が何が……わしゃわしゃ、と思いっきりハルをなで回す三人の姿があった。
「えっと……み、みんな? え? みんなはニャンニャンのこと、苦手じゃなかったの???」
驚いて思わずそう聞くと、え!? と逆に驚いて聞き返されてしまった。
「こ、これが地球のニャンニャンなの!?」
「小さいであります!! そしてかわいいであります!! 顔はそっくりだけど、とてもあの凶悪なニャンニャンとは思えないであります!!!」
え? え? あたしはますます混乱してしまった。この子たちが知ってるニャンニャンって、いったいどんなニャンニャンなのだろう? ……トラかライオン???
なるほど……と、そんな中、一人だけ状況を把握できたらしいサーチくんが説明した。
「つまり、こういうことか? ――地球のニャンニャンは、俺たちがよく知るニャンニャンとは極めてよく似ているが、サイズが違う……それは地球人がニャンニャンを捕まえて、ペットとして飼えるよう品種改良をしたからだと……そういうことなのだろう、リタお姉ちゃん?」
「え……う、うん。まぁ……たれ耳になるように色々したとは思うけど……」
「やはりそうか!!」
うんうん! ――自分の推理が当たっていた(?)ことに、サーチくんは満足そうに頷いた。それにはアミちゃんとポテンちゃんも、すごーい! と拍手を送る。
……まぁ、何はともあれ、怖がらないんだったら、それでいいかな? そもそも怖がられたらあたしにはどうすることもできなかったわけだし……。
そう思ったあたしは、ほっ、と胸をなで下ろし――
「いい子いい子~であります~❤」
カプ! ――その時だった。唐突にハルがじゃれて、ポテンちゃんに噛みつい……あ、
バターン! 「「――ポテーン!!」」
ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪




