#16
#16,やっぱり狙いはそれか!
「「「――んま~~~~~~いっっっ!!!!!」」」
何やら黄色く色付いた、汁気の多い穀物を食べた瞬間だった。アミたちは一斉に、大声で歓喜の声を上げた。
「これ!! これは何という料理でありますか、総督!?」
……いつの間にかリタお姉ちゃんが総督に……いや、でもこの美味しさなら、思わずポテンがそう聞いてしまうのも無理はない。だって、アミたちの惑星には果物ならいっぱいあるのだけれど、こういった穀物類はあまりないのだ。それ故に料理自体もあまりしないし……。
ああ、それ? とリタお姉ちゃんは笑顔で答えた。
「それはねぇ、じょせまんま、って言って、この辺りの郷土料理なんだよ? 入ってるのは、お米と卵と味噌だけ! ……あ、お出汁と三つ葉もか! ――とにかく、お腹にも優しいし、赤ちゃんでも食べられる物だから、お姉ちゃんのお母さんがよく作ってくれてたんだ!」
「ほう? なるほど……所謂〝お袋の味〟というやつか」
……何それ? アミが聞くと、サーチはすぐに答えた。
「地球人は俺たちのように〝植物〟から生まれるのではなく、母体となる母親の身体から生まれるのだ。その母親のことをここではお袋とも言い、お袋がよく作ってくれる料理のことを、〝お袋の味〟と言うんだ。……まぁ、例えば俺や隊長の場合は、ロトスベリーの木の実の味、ということになるかな?」
……その例えがなかった方が分かりやすかったのに。――とは、言わない。せっかく説明してくれたのだ。〝平和〟のためにも言うべきではないだろう……。
「おかわり!! であります!」
「む? ポテンはよく食べるな! さすがは超大型兵士だ!」
えへへ~♪ とポテンが頭をかいていると、すぐにリタお姉ちゃんはおかわりを持ってきた。
「――はい、どうぞ❤ いっぱい食べて、〝大きくなって〟ね❤」
「「「――え゛!!!?????」」」
「……え?」
ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪




