第4章-第44話 きりのろんどん
お読み頂きましてありがとうございます。
遅くなりました。週1くらいのペースで暫くは投稿していくつもりです。
「なに?さつきママ。」
「お父さんと結婚式するんだけど、出席してくれる?」
「もちろん!」
セイヤには、事前に了承を得ていたのだが、ニホンでの結婚式にアキエを呼ぼうとしているのだ。さつきには、その時に元妻に会わせてみればと言われている。
実際の結婚式はかなり先の話だ。それまでに元妻に連絡を取ればいいと思っているが、アイツはアキエに逢いたいのだろうか?
以前は、引き取りたいとまで言っていたのだ有無を言わせるつもりはない。
結婚式は約半年後だという日本の有名ホテルの結婚式場は1年前から埋まっているらしいのだが、さつきの父である和義氏も俺も生粋の日本人ではないので、都合のよい日をとってあるらしいのだ。和義さんは、俺にさつきを護衛につけたときから、予約を入れていたということらしかった。
・・・・・・・
もう商業都市には、近隣の村々から人々が移り住んできている。小学校の建物の中には、王都から冒険者ギルドを始め、商業ギルド、鍛冶ギルドなど沢山のギルドの支部が置かれている。
辺境伯騎士団のほうも、右軍の手を借りながら、都市内や領地の村の警備などようやく回り始めたようだ。
また、領内に村々を始め近隣の貴族の村からも物資が運び込まれているし、それの買い付けを行う隣国の商人たちも少しずつだが増え始めている。それに道が整備されたことによりこちらを経由する旅人たちが立ち寄ることも増えてきているようだ。
「まあ、わざわざありがとうございます。もちろん、検討させていただきますわ。」
俺は、マイヤーの姉であるパリス・チルトンに商業都市への宿の誘致を行っているところだ。彼女の宿は、この異世界の各国の主要都市に置かれているのだ。彼女の経営する宿は、ニホンでのビジネスホテルクラスやシティーホテルクラスから高級ホテルクラスまで多彩なのだ。
これから発展していく商業都市にあわせた宿を設置してくれると思う。
「そうですね。商人や冒険者は多く訪れそうですのでそれそうおうのランクの宿とあの中央の建物の部屋を貸して頂けるなら、他国の王族クラスが止まれるように内装を整備致します。
マイヤーもパリスも安定期が過ぎていたのか、商業都市を見て回った。
「侯爵ですか?」
「ああ、侯爵夫人だな。長く王宮筆頭魔術師のだから、礼儀作法はバッチリだよな。」
俺は、就く爵位ごとに注意しなければいけない注意事項をみっちり躾けられている。同じ王宮筆頭魔術師をしてきたマイヤーにならば教えられるだろう。
「・・・・・・・。」
「おいおい、1ヶ月後の公式式典では出席して貰わなくてはいけないのだが・・・・まさか、そこらの一般人に混じって買い食いでもしようと思っていたのでは、ないだろうな!」
マイヤーの顔が真っ青に回っていく。どうやら、なんにも変わらないと思っていたのだろうか?
「・・・・・・は、はい。がんばります。」
これは、ダメそうだな。セイヤに言って侍女を1名付けてもらう必要があるかもしれない。まあ、こちらに来るたびにアヤに教えてもらっている俺がいうスジではないのだろうけど。恥がかかない程度にはしてほしいものだ。
祝いの祝砲の際に、私も撃つって飛び出されたら式典関係者が首をくくる嵌めにもならないともかぎらないのだ。
・・・・・・・
異世界から帰ってきて、ニューヨークの『移動』用拠点に移動してきている。このアパートメントは、空港から程違い場所にありベッドや水などが置いてある。まるでテロ組織の拠点のようであるが、さつきが創立した会社が空港を利用する客たちの警備員を休憩させている場所である。
本当ならば、アメリカの入国審査を通っていない俺たちは、怪しい人物のはずであるが、アメリカ大統領のお墨付きを貰っているので、なんら問題なくロンドン行の飛行機に乗っている。
機内アナウンスでロンドン上空が霧のため、パリのドゴール空港に向かうとあり、ドゴール空港の拠点を『移動』の拠点とすべて、急いで向かう。
「このあと、どうします?疲れているようなら、ホテルをとりましょうか?」
「いや、ユーロスターが動いていただろう。賢次さんのところまで行ってしまおう。」
「そうですね。明日も霧だと同じですからね。足を用意してまいります。」
ユーロスターは1時間に1本でパリ-ロンドン間を2時間30分で到着する。新幹線みたいに数分に1本ではないので、ラウンジで待ってから乗り込むので殆ど飛行機を利用しているみたいなものだ。
ロンドンには、夜半に到着した。列車のビュッフェで食事もとれたし、飛行機の食事よりも慌しさがなくていい。
「おお、早い到着だね。さつきもごくろうさま。1時間ほど打ち合わせして終わりだから、もう少し待ってね。」
ホテルでは賢次さんが出迎えてくれた。
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