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異世界転生したら女になっていました!  作者: しぇいく
最終章

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642/644

終わり

 ____アオイの玩具みたいな矢は、赤い月の中心に突き刺さった瞬間、破裂する。


 ドクン、と心臓の鼓動のような衝撃。

 続いて――赤黒い月は、“ハートマーク”の形で爆ぜ散った。


 『______』


 ピリオドの巨体がビクリと痙攣する。

 そして、まるで時間が切り取られたかのように、その存在だけが“止まり”、虚空に静かに溶けていった。


 【……】


 【……やったか?】


 【うわ、それフラグ……だけど大丈夫だよ』


 【【【……】】』


 無音の宇宙にただ3人だけが浮かぶ。


 【意外とさ……倒した直後って、達成感ってより』


 【……ただの疲労、だな】


 【あぁ……全身の力が抜ける】


 【……例えるなら、みんなで盛り上がったバーベキューの後に……残った網と皿の片付けを見た瞬間?』


 【……姉さん、それは全然分からん】


 【俺も意味が分からんぞ】


 【え?あ、そう?……えへへ♪』


 【……姉さんらしい】


 【フフッ、ってそういや、何で“姉さん”なんだ?】


 【ふふ、それはね……まぁ、つもる話も山ほどあるけど――今は帰ろうか。いつ息が切れるか分からないからね』


 【そうだな。俺も……生きて帰るって、約束したからな】


 【……あぁ】


 静かな会話のあと、アオイはいつもの調子で笑った。


 【――じゃ!帰ったら飲み会だ飲み会! 酒を浴びるほど飲むぞー!』


 【ははっ、全く……】


 【……フッ、姉さんらしいな】




 そして、勇者たち3人の身体は【糸』に包まれ、転移魔法の光となっていく。



 宇宙に広がる静寂の中、星へと帰還していった。




 ________




 ____




 __



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