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【闇】
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――何もない、暗闇。
「ーーーーー」
どれほどの時を飛び続けただろう。
日か、年か、あるいは永遠か。
「ーーー」
最初は暴れ、爪を振るい、翼を広げ――ただ無意味に、壁も出口もない虚無を切り裂いた。
だが、何をしても変わらなかった。
ただ、闇があるだけ。
「……」
いつしか『不死鳥』は飛ぶのをやめ、ただ堕ちていった。
闇の底も、光もないその空間を。
「ーーー」
________
まだ終わっていない。
狂気に囚われた不死鳥は、自らの嘴で羽をむしり、爪で肉を裂いた。
血を流し、痛みに震えながら羽一枚を残すたびに、そこから再生していく。
――痛みこそが、生きている証。
「……」
______
しかし、それを繰り返したのも、もう何百年も前のこと。
ついに、不死鳥は闇の中で、誰に知られることもなく――不死であることを自ら捨てた。
「ーーーー」
死の感覚は、急激に、しかし温かく訪れる。
抵抗もなくそれを受け入れ、不死鳥は静かに瞳を閉じた。
……そして。
その「不死」の力は、新たな継承者へと委ねられる。
女神の加護を受け取った者へ__
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