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異世界転生したら女になっていました!  作者: しぇいく
第八章

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終わった……

 「……アオイ?」


 『……』


 床には、血を流しながら転がる最後の魔神の首。

 ヒロユキの視界には、ただアオイの背中だけがあった。


 「……やったのか?」


 『……うん。これで――魔王たちと勇者の戦いは、終わったね』


 「……」


 魔神は確かに倒れた。その事実を皆に伝えねばならない。

 だが、ヒロユキはそれよりも先に、どうしても確かめたいことがあった。


 「……もしかして、兄さ――」


 その瞬間。


 ドォン! と轟音と共に、大きな瓦礫がアオイとヒロユキの間に落ちた。

 それを皮切りに、魔神城全体が悲鳴をあげるように揺れ始め、壁や天井が崩れ落ちる。


 「……っ!」


 『積もる話は――ここを脱出してからにしよう!』


 「……あぁ!」


 ヒロユキと『アオイ』は、互いに視線を交わし合い、崩れゆく魔神城を駆け抜けた。


――――――――――――――――――――

 《魔神城 外》


 「……やったみたいだね」


 「そうみたいだな」


 魔神城から少し離れた場所。

 気絶している仲間たちを安全な場所へ運んだ神の使徒たちは、遠くで崩れ落ちていく巨大な城を見つめていた。


 「ホワイト団の方も、ルダから連絡があった。魔族も魔物も、全部消滅したみたいだよ」


 「……まさか、作った本人が消えたら全部消えるなんてな。俺たちでも予想できなかった」


 「タナトスたちも……消えた」


 今、この場に立っているのは神の使徒たちだけ。

 他の者たちは全員、【ヒュプノス】の力で深い夢の中にある。

 だが、魔神が消えた今、その効力も意味を失い、やがて全員が目を覚ますだろう。


 「よく頑張ったな、ユキ」


 キールはスヤスヤと眠るユキを、そっと他のみんなの傍に寝かせた。


 「……お、あれは」


 魔神城の方から姿を現したのは――リュウトを背負った、みやだった。


 「っ……」


 みやは神の使徒たちを見つけ、わずかに驚いた表情を見せる。


 「やぁ、元気にしてた?」


 「……どぅして」


 「どうして? うーん……どう答えたらいいだろう。仕事だから、かな?」


 「……」


 みやはルコサの横を静かに通り過ぎ、リュウトを仲間たちの近くにそっと下ろす。


 「リュウトっ……みんな……」


 「大丈夫。もうすぐ起きるよ」


 「……ぅん」


 「お、あと2人も来たみたいだね」


 「……」


 少し遅れて、ヒロユキとアオイも魔神城から姿を現した。

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