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298

増量ちう

 戦後処理の規模は凄まじいものだった。

 既に概要報告が作成されており、移動しながら目を通してみたんだが。

 凄い。

 同時に酷い。


 この戦場だけに投入されたプレイヤーの数は何と約4,000名。

 完全に戦争規模です。


 戦果は?

 隷獣・外法蛇亀が1匹。

 得られたのは愚者の石版。

 それ以外、現時点では不明だ。


 苦戦した理由は?

 援軍で魔人騎乗のレッサーグリフォンとスヴァジルファリ・スレイブが率いる魔物が多数、襲来したそうな。

 魔物の殆どはガルムだ。

 2方向からの同時襲撃、1つは側面を衝かれたのだとか。

 援軍がある事は警告として承知していたが、規模そのものが想定外であったようだな。


 そりゃ酷い。

 戦闘終了で生き残ったプレイヤーの半数が種族レベルも職業レベルも上がっていたとも。

 裏を返せばそれ程の戦力を撃退している訳だ。


 因みに。

 西方面でイベント参加表明しているプレイヤーは約10,000名。

 表明なしでで参加しているであろうプレイヤーも含めると、最大で約20,000名との予測もあるそうだ。

 どんだけ大規模なのよ?


 それにしても気になる。

 ここまで、例のインスタント・ポータルを利用した奇襲戦法は着実に戦果が上がっているそうだが。

 魔人は、減っている。

 でも魔物はそんなに減っていないのか?


 いや、確かにキムクイ・スレイブが従える魔物の全容は、森に邪魔されていて感覚的な把握も出来ていない。

 比較的魔人は少なくとも、魔物はかなり多いのか?


 それ程の援軍が先行する隷獣・外法蛇亀の元に投入されているのであれば?

 キムクイ・スレイブに従う魔物は減っていると思われるが。

 その辺は既にフィーナさんが手を打っていたようだ。

 西方面に観測班分析班、継続戦闘が可能な攻略組を派遣しているそうです。


 早いよ!




 では、選択肢は?

 このまま西へ。

 キムクイ・スレイブに迫りつつ、魔物を撃ち減らしてみる。

 だが既に派兵されているんですよね?

 援軍、というのもいいんだが。


 もう1つの選択肢がある。

 南側に回って2匹残っている筈の隷獣・外法蛇亀に従う魔物を撃ち減らしてみる。

 これはある程度、出来るだろう。

 さすがに戦力が落ちているのだし、隷獣・外法蛇亀まで沈める事は無理と思えるが。


 どっちも、アリ?

 悩ましいな。

 ここは皆の意見も聞いてみるのもいい。



「西に行くか、南に行くか、どっちがいい?」


『西!』


『南かな?』


『待って!記録する!』


 此花が手早く集計していく。

 オレは最後に西に投票した。

 その結果は?

 20対12で、南でした。



『南ですね』


「よし。では出来るだけ魔人を撃ち減らしに行こうか」


『ですね』


 だが心配もある。

 ヒョードルくんの精霊召喚だ。

 クーリングタイムは縮まっているとはいえ、次の精霊召喚が出来るのはかなり先になるそうですし。

 保険が1枚ないだけで、これだよ!


 出来る事は?

 3つから4つのパーティからなるユニオンを組んで、分散して魔人を狩る事だったりする。

 魔人がどの程度いるのかにもよりますけどね。

 いない、というのは考え難いが、少ないようなら奇襲を仕掛けてみてもいい。



 それにしても、だ。

 32ものパーティの戦力があるんだが。

 それでも出来る事には限りがある。

 数が少ない方が効率的な場合もあるだろう。

 中々、上手くはいかないものだ。






『見えた!』


『うーん、やっぱり多いかな?』


 ヘリックス達の監視網でかなり前に観測されていた隷獣・外法蛇亀とこれに従う魔物の群れだが。

 結構、規模が大きい?

 行軍は停止中か。

 まさに、亀の歩みだ。


 だがこれは迷う。

 恐らく、魔人は少ない。

 スヴァジルファリ・スレイブ、そしてレッサーグリフォン。

 これらは共に9頭。

 魔人で想定される呪禁道師は合計6名?

 隷獣・外法蛇亀には呪禁導師だっている可能性は高い。


 でも魔物そのものは多目、か。

 狙い目は当然、魔人なんだが、魔物が多いな!

 突っ込む選択肢はあるのか?

 リスクは当然あるが、やってみたい所である。

 インスタント・ポータルを用いた罠は?

 迂遠だ。

 でも確実性を選択するならこれだ。

 

 どうする?

 無茶ではない。

 無理でもない。

 無謀とは思えない。


 そう。

 突っ切って逃げる。

 それだけでいいのだ!



『もしかして』


「うむ。とりあえず突っ切って、それから逃げて、追っ掛けてくる奴だけ殲滅しとくか」


『逃げる!』


『逃げるって』


『それ、本当に逃げてますか?』


 うむ。

 アデルとイリーナに加えて春菜と此花までもがツッコミ役に加わっている。

 だが気にしない。

 気にしても仕方がない。



『いつもこうなん?』


『まあ大体は』


 ヘラクレイオスくんの問いに答えるヒョードルくんですがね。

 いつもこうじゃないよ?

 無理ではない。

 無茶でもない。

 無謀には程遠い。

 ならばやっていいと思うのです。


 あれを全滅させる、となるとさすがに無謀なんですけどね。

 さすがにそこまでは望んでいませんから!


 それに夕刻も迫っている。

 出来るとしても、1回だけ。

 どこかで離脱して夕食、その後は任意で魔人狩りとしたい所だ。

 インスタント・ポータルを利用しての魔人狩りは個々のログアウト事情に合わせたらいい。

 今日はそんな所かな?



 狙いは最初から魔人。

 それに加えて機動力のあるガルムを出来るだけ減らす事。

 32名のサモナー達のうち、弓をメインウェポンとするのは17名。

 狙わせるのは、魔人達だ。

 杖持ちのサモナー達には周囲に全体攻撃呪文をバラ撒き、後続には壁呪文を構築。

 これで追い掛けて来る魔物を出来るだけ減らすのがオレの目論見であるのだが。

 防ぎきれない相手がいる。

 レッサーグリフォンだ。

 だがそれがいい。

 来てくれるなら、仕留めに行きます。

 主に、オレが。

 ま、当面は突入する先頭を駆けるんですがね。


 簡単に方針だけを決めておいて、周知しておこう。



 では。

 呪文の強化は済ませたか?

 覚悟はいいかな?

 迫りくる魔物を蹂躙する準備は?


 いいようです。

 では、行きますか。




 最初から奇襲などない。

 隷獣・外法蛇亀の脇を抜けるコースを狙って突撃。

 2匹のマーメイド、そしてメロウとローレライの歌は高らかに響き渡る。

 出し惜しみなしだ。

 ウルフ系召喚モンスターを両翼に従えてオレは突撃を敢行する。

 大型の魔物は敢えて無視。

 スヴァジルファリ・スレイブに騎乗していた呪禁道師を【識別】出来ていた。

 無論、狙います。

 オレが仕留めたかったんだが、残月に先を越されてしまった。

 そいつは残月の角に貫かれて、そのままです。

 おい。

 邪魔な荷物は降ろしなさい!



 オレが繰り出す全体攻撃呪文はライト・エクスプロージョンを多用した。

 ヘザーには雷撃を中心にさせている。

 魔物の足を、止めたい。

 どうせ魔物が追撃してくるのだろうが、全てを相手にするのは遠慮したいのだ。

 



『最後尾が群れを突破しました!』


「よし!今度は壁だ!」


 やや横へ広がりながら、後方に向けて壁呪文が幾つも並んでいく。

 そしてオレは最後尾へ。

 攻撃範囲の広いフォース・ブラストを連発しながら状況も見る。

 追ってくる魔物の数が多過ぎるようならインビジブル・ブラインドを使う予定だったんだが。

 大丈夫そうかな?

 そしてレッサーグリフォンの姿も見える。

 ヘリックス達、空中位置の召喚モンスター達だけで牽制はさせていたんだが、やはり追い掛けてくるか。

 それは想定通り。

 いや、望んでいる事でした。


 ガルムを討ち減らすのは、ついでだ。

 先に魔人を減らしておきたいのですよ?




『反転しますか?』


「まだだ!もう少し、引き離せ!」


 魔物の群れは?

 その数は多い。

 でも多過ぎる事もない。

 時間を掛けて仕留められそうなんだが。

 レッサーグリフォンに騎乗する呪禁道師、それに火吹き男がしつこい!

 ヘリックス達の牽制も気にせず、オレばっか狙ってくるし!

 最後尾にいるんだから当然ではあるんだが。



「五行封印!」


 呪禁道師め。

 2度もレジストしやがって!

 3度目でようやく効いたようだ。

 引き換えにオレに掛かっていたエンチャントが全部、吹き飛んだけどな!



「グラビティ・プリズン!」


 効いた?

 効いたな。


 一気に高度を下げた所が見えた。

 残月を強引に反転させると、突撃を断行。


「人馬一体!」


 武技を使う。

 呪文も選択して実行しておきながら、残月を駆る。

 そして槍の穂先に、魔人の体を串刺しにしてレッサーグリフォンから引き剥がした。

 その魔人、呪禁道師はまだ生きている。

 オレに向けてまだ何か仕掛けようとしてやがる。


 地面に呪禁道師を転がすように落とす。

 残月を反転させる。

 一気に周囲に魔物が殺到する。

 ガルムだ。



「グラビティ・メイル!」


 呪文を発動。

 すぐに武技を選択して実行した。


「ペネトレイト!」


 強引に魔物の群れの真ん中を突っ切る。

 そして呪禁道師の元へ。

 残月の頭が一瞬、大きく下がる。

 跳ね上がった。

 角で呪禁道師を突き上げた、というのは分かる。

 前方へ吹き飛んで、地面を転がって行く。

 続けて踏み潰した。

 凄いな!

 でもね。

 突き上げた時点で呪禁道師は事切れてたんですが。

 死人に鞭打ちかよ!



 まだグラビティ・プリズンが効いているレッサーグリフォンがヘリックス達に釘付けにされている。

 地上でだ。

 魔物の後方から突撃して仕留めきるとサモナー達の戦列へと向かう。

 オレの周囲ではガルムが半包囲を完成しつつある。

 スヴァジルファリ・スレイブに騎乗する魔人も見えた。

 ジャグラーがいる。

 ナイフスローワーもいるだろう。

 色々と飛んで来てて面倒で仕方がない!

 当たってる、当たってる!

 痛いんだよ!



 ダメージを無視してガルムの足止め代わりにフォース・ブラストを放ち、距離を稼ぐが。

 スヴァジルファリ・スレイブが迫る。

 マズい。

 速いぞ、こいつ等!



 だが援護が、来た。

 矢が何本も魔人に突き刺さる。

 そしてウィスパー。



『こっち!こっち!』


『私の所へ!』


 アデル、それにイリーナだ。

 横へ整然と並ぶサモナー達。

 それにウルフ系を中心にした召喚モンスター達。

 歌が、聞こえる。

 それは威嚇?

 聞こえる魔物にとっては呪い。

 オレにとっては福音に近い。



 騎乗するアデルとイリーナの間を通り抜け、反転した次の瞬間。

 オレの目に飛び込んでいた光景はどのようなものであったのか?


 全体攻撃呪文が次々と放たれていた。

 オルトロスのブレスも加わる。

 フェアリー系、キツネ系からも攻撃が放たれていた。

 火力による壁だ。

 ガルムのHPバーが次々と砕け散る様子は正に壮観。

 だが。

 火力の壁を超えてくる奴がいる。

 スヴァジルファリ・スレイブ。

 魔人も騎乗していた。

 いや、本当にしつこい!



 ヴォルフが先頭になって襲い掛かっていく。

 逢魔も続く。

 ウルフ系の召喚モンスター達の波状攻撃により、スヴァジルファリ・スレイブのHPバーが急速に減ってしまう。


 あ。

 しまった。


 またしても出遅れた!



 オレが迫る頃には獲物は既にいない。

 またか。

 追い掛けてくる魔物が少なかったのがいけないのだ。

 きっとそうに違いない!







《只今の戦闘勝利で【光魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【土魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐沈黙】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヘザー』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 本当に今日は順調に狩りが進むな!

 目出度い事です。


 ヘザーのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値だ。

 もう1点は生命力にしよう。



 ヘザー シルキーLv7→Lv8(↑1)

 器用値  9

 敏捷値 25(↑1)

 知力値 24

 筋力値  8

 生命力  9(↑1)

 精神力 27


 スキル

 飛翔 浮揚 魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 風属性

 土属性 水属性 雷属性



 ヘザーのMPバーは?

 そろそろ厳しいかな?

 まあそれは今は置いておくとして。


 アイテム剥ぎは適当に済ませて、戦況確認をしておく。

 死に戻りはなし。

 ステータス異状はウルフ1匹のみ。

 ふむ。

 完勝に近い。


 そして隷獣・外法蛇亀の従える魔物の群れはどうか?

 減ってる?


 これが減っているように見えない、というのだ。

 魔人は半分以下に減らしているようだが。


 オレもコール・モンスターで確認してみた。

 うん。

 数える気分になれない。

 だが確かに魔人は減っていると判断していいだろう。

 スヴァジルファリ・スレイブは3頭のみ。

 上空で舞うレッサーグリフォンも3頭のみ。

 半減以下か。

 戦果は上々と思わないといけないな。



「カメの頭に魔人はいたか?」


『いた!』


『呪禁導師にビーストマスターですね。矢で狙ってみましたけど、仕留めたとは思えません』


『一応、解析班には報告しておきました』


 ふむ。

 面倒な事が既に済んでいるのは有難い話だ。


 今日はずっと調子がいい。

 この調子で、と言いたい所だが。

 時刻は午後6時になろうとしている、

 これ以上はリスクが高い。

 夜が迫っている。



『どうします?』


「一旦、西へ。そこで再編成、分散して狩りを続けようか?」


『分散?』


『ログアウトしなきゃいけない時間の事も考えたらそれがいいっしょ!』


 うむ。

 オレと一緒に日付が変わるギリギリまで付き合ってもいいんですよ?

 でもそこまで強制はしないし、出来ない。

 ま、個々の都合に合わせてユニオンを組み替えるのが妥当だろう。



 だがその前に。

 剥いだアイテムの分配だ。

 だがこれは分配で揉める事はなさそうだ。

 追い掛けてきた連中から剥いだだけだが、1人につき魔石1個を確保している、

 余ったのは1個。

 これはオレが貰っていいそうですし。


 そして32名で一緒に食事を摂る事に。

 敢えてインスタント・ポータルは使わない。

 このイベント進行中は使わない方がゆっくりと食事出来るという矛盾。

 これはこれで困ったものだが。

 戦力は十分にあるのだ。

 魔物が襲ってくれてもいい。


 だがオレが望むようには魔物は襲ってくれない。

 ままならないものだな。






「じゃあキースさん、また明日!」


「明日、静かなる竹林の防衛線でまた会うと思いますけど」


「そうだな」


 縮小サモナー軍団はここで解散となった。

 2つから4つのパーティがユニオンを組んで散開して行く。

 自信のある者は2つのパーティでユニオンを組む。

 自信のない者はより多くのパーティでユニオンを組む。

 単に仲が良い相手と盛り上がりたいからユニオンを組む。


 アデル、イリーナ、春菜、此花のユニオンは最後の奴だな。

 間違いない。

 無論、ガールズトークの輪に加わるつもりはない。

 そんなスキルは何処にもないのであった。


 ヒョードルくんとヘラクレイオスくんはリターン・ホームで静かなる竹林へ。

 エリアポータル近辺で狩りを少ししてから引き揚げ、明日に備えるようだ。


 各々が各々の判断でユニオンを組んでいる。

 どのユニオンでも時空魔法持ちはいるそうであるから、エリアポータルへの退避は出来る。

 ならば、大丈夫ですな?



 では、オレはどうするか?

 インスタント・ポータルを用いて魔人狩り、というのもいいんだが。

 先刻の隷獣・外法蛇亀、もう魔人は殆ど残っていない。

 そうだな。

 狩りをしながら、キムクイ・スレイブに迫ってみるか。

 まだ魔人が多く残っている事だろう。


 その前に。

 布陣を変更しよう。

 ヴォルフ、黒曜、護鬼、獅子吼、テロメア。

 探索、移動、そして攻撃力。

 その全てに於いてバランスが取れているだろう。

 逢魔はヘザーほどではないがMPバーに余裕がない。

 残念だがここで交代させた。


 ここは万難を排したい。

 魔人共が率いる魔物に群れは数が多かったりする。

 先般の夜の遭遇戦のような事もあり得るのだ。

 ここはW5マップで樹木はW6マップより少なく、地の利を得るのは難しい。

 一気に囲まれたら、詰む。


 今夜はまず、この布陣で行こう。





 移動する上で魔物に遭遇するのは、いい。

 一番、望ましいのはアイラーヴァタだ。

 白象の牙、おいしいです。

 現在使っている槍系の武器の素材であるし、予備でもっとあってもいい。

 槍を作って他のプレイヤーに売ってもいいし、アイテムと交換してもいい。

 何にせよ、先々に夢が持てる。


 ラクチャンゴは次点になる。

 まあアイテムが剥げる確率が低いというのもあるが、得られるアイテムの紅水晶をオレは加工できないからな。

 売るしかない。

 でも実入りはそこそこにいいのだ。

 否はない。


 ヴェータラはどうか?

 センス・マジックを掛けてエンチャンテッド・ウェポンを掛けたら暴れるだけでいい相手だ。

 考えなくていい。

 スッキリ、暴れていられるのだが。

 アイテムは得られない。

 そこだけが残念だ。


 クラウドスライムは厄介だ、

 アイテムの相克石は剥げるし実入りはある。

 木魔法を鍛える機会を思えば毒だって我慢も出来る。

 でもね。

 悪臭が!

 感覚設定で嗅覚をカット?

 それも手間だし、他の感覚を阻害してまでする事ではないと思うのだ。



 最上であるのは魔人が来てくれる事で間違いない。

 アイラーヴァタに騎乗するパターンでもいいが、レッサーグリフォンでもいい。

 スヴァジルファリ・スレイブでも構わない。


 さあ、何が来るのか?







 何で真っ先にクラウドスライム3連戦なのか!





 ま、簡単に燃やしてしまえばいいんですがね。

 毒もまだいい。

 悪臭は吹き飛ばしても鼻に残るのだ。

 おのれ運営。

 嫌がらせとはこの事だ!


 相克石が得られる事で我慢だ我慢。


 それに獅子吼よ。

 悪臭にもめげずにクラウドスライムの死体の一部を啜ってるけど、大丈夫ですか?

 マーカー的には大丈夫なんですが。

 悪食にも程があるぞ!



 現在のオレの得物は?

 基本に戻っている。

 珪化木の杖だ。

 この所、ご無沙汰だったんで感覚を確かめておきたい。


 相手にしたのはヴェータラの群れ。

 ま、色々と試す相手としては都合がいい。

 アイテム剥げないけど。


 ある懸念がある。

 ブーステッドパワーだ。

 馬上槍で戦っているうちであれば、感覚的に違和感があってもそう認識しなくて済む。

 だが、操作するのに細かな感覚を頼りにする武器ではどうだろう?

 力に対し、相対的に軽すぎる武器というのは扱いが難しい。

 普通は、そうなる筈なのだ。

 ここは先に試しておかないと、いざという時に困るだろう。




 そのヴェータラの群れは都合のいい事に30匹近くいる。

 いや、人間の姿だから30人、というべきなんだが。

 更に都合がいい事に、こいつ等は本体が張り付いている部分以外に攻撃を当てても意味がない。

 意味がないのが、いい。

 練習台として、なんだが。


 さてどうなるでしょう?



「ブーステッドパワー!」


 そして杖を構える。

 最初は基本から。

 突く、打つ、掛ける、薙ぐ、押さえる。


 どんなもんでしょ?







 ダメだ。

 練習台にならん!

 途中で諦めた。


 威力が大きくなり過ぎて、感覚以前の問題だ!


 突くと?

 貫通する。

 打つと?

 砕くどころか千切ってしまう。

 掛けると?

 吹き飛ばしてしまう。

 薙ぐと?

 これも吹き飛んであまつさえ回転して転がって行く。

 押さえると?

 それだけで地面にめり込む様にひしゃげてしまう。


 これは酷い。

 杖による戦闘技術の常識的な部分まで吹き飛んでいる。

 感覚、というより意識の切り替えが必要だ。

 単純に特化している武器の方が馴染むと思われるが。

 馬上槍は体験済みである。

 投槍は心配だ。

 コントロール出来るかどうか、自信がない。

 逆にメイスのような武器は合うだろう。

 考えなくて済む。



 あ、そうだ。

 肝心な事を忘れている。

 素手ではどうなんだ?

 格闘戦だ。


 そうだな。

 ただ移動するだけなのも、つまらん。

 魔物をコール・モンスターで呼んで、試しましょう。

 そうしましょう。










《只今の戦闘勝利で【火魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【水魔法】がレベルアップしました!》



 今のは試すなんてものじゃなかった。

 恐らくは50頭を超えるラクチャンゴの群れにアイラーヴァタ、魔人のパントマイムマスター付き。

 コール・モンスターで呼んだ連中じゃなく、遭遇戦ですけどね。


 格闘戦で牛を一回り大きくしたような魔物のラクチャンゴを相手に出来るか?

 普通、しません。

 サイズの問題もあるし、体重だって合わない。

 オレの体重の10倍以上、いや、20倍は超えているんじゃないかな?

 そんな相手だ。


 ちょっと大き目のワンボックスカーを相手に正面衝突して、生身の人間が勝てるか?

 防具があれば、運がよければ人間でも死ななくて済むかもしれない。

 そういう話だ。

 普通、勝てません。

 どれほどパワーはあっても体重差は覆らない。

 その筈なんですが。


 何故、通じてしまうのか?

 頭に飛びついて、捻るとか。

 或いは角に手を掛けて、前脚を払って投げるとか。

 真正面から受け止めて巴投げにするとか。

 側頭部に拳を撃ち込んで破壊するとか。

 喉元に膝で蹴り上げて首の骨を砕くとか。

 腹に蹴りを入れて背骨を砕くとか。


 あり得ない事が起きている。

 もうね、アホかと。



 アイラーヴァタは更に大きい。

 どうであったのか?

 牙を掴んで引っこ抜くとか。

 鼻を掴んで捻じ切るとか。

 脚を抱えて折っちゃうとか。

 膝裏を蹴って折っちゃうとか。

 羽が生えたら毟るとか。

 牙を掴んで内側に体を入れて一本背負いとか、何で出来ちゃうの?


 動物虐待じゃねえか!

 暴力反対!


 でも体の柔らかいパントマイムマスターには関節技が効き難いという事実。

 そこは変わっていないというのも不思議だが。


 もう頭の中にある常識が全部、砕け散ってしまいそうだ。

 こんなにもパワーがあるものなのね?

 あの隷獣・外法蛇亀。

 それに巌のようなオブシディアンビースト。

 馬上槍を用いた騎乗からの突撃とはいえ、アッサリと貫通する訳だ。


 そういえば獅子賢者の馬上槍も消耗してて、修復も大変だったな。

 これは諸刃の剣になりうる?

 そんな気がしてきたぞ?



 効果が切れた所で呪文の強化し直しや継ぎ足しを行う。

 他の武器も一通り、試してみるか?

 これは、怖いな。

 想定していない事態が起きるのかもしれない。

 そう思うと確認しておかないといけない、と思うのだ。



 ブーステッドパワーを使って馬上槍による突撃、か。

 隷獣・外法蛇亀には通用している。

 甲羅は避けているけどね。

 だがあのキムクイ・スレイブ相手に通用するんだろうか?

 そんな事も考えながら他の武器でも確かめてみる事にした。


 注意は当然、要る。

 ブーステッドパワーが効いている間、コール・モンスターは使えない。

 大き目の群れを相手にして、戦闘中に武器を持ち替えて試さないと。

 これはこれで面倒な話だ!





 適当に大きな群れになる相手、となるとやはりラクチャンゴだ。

 タフな筈だし。

 そう。

 タフな筈なんだが。

 どの武器も呆れた威力を見せている。

 そして感触どころじゃない。

 どれもそれ以前の問題だ。

 感覚的に違和感がなくなるのは馬上槍とメイスだけであろう、というのがオレの結論だ。

 それ以外は先に常識を捨ててからでないと違和感ありまくりです。

 全く。

 ラクチャンゴが相手だというのに、楽勝過ぎて楽しめない。

 いや、本当に。

 困った武技だな、ブーステッドパワー!





 ヴォルフが立ち止まった。

 警戒の気配?

 何かを感じ取っているように見えるが、何だろう?


 周囲におかしな様子は見えない。

 コール・モンスターで周囲を確認してみると?

 遠目には何もいるように見えないが、魔物の群れがいる事が分かる。


 動いていない?

 コール・モンスターの呪文は効果がないので、魔人指揮下の魔物である事は確かだが。

 近くにいる訳ではない。

 何だ?



《プレイヤー名、九重さんからユニオン申請があります。受諾しますか?》


 むむ?

 近くにプレイヤーがいるのか?

 分からない。

 どこだよ!

 いや、ヴォルフには分かっていたようだ。

 左側にある茂み。

 あんな所に潜んでいるのか?



 ユニオン申請を受諾する。

 早速、ウィスパーで九重であろうプレイヤーの声が聞こえてきた。



『こっちだ!それ以上の前進は止めて欲しい』


「もしかして、そこの茂みか?」


『ああ。こっちは観測班だ。魔物に見付かる訳にいかなくてね』


 成程。

 あのキムクイ・スレイブの群れの動向を監視している、という事かな?

 それにしても。

 ヴォルフがいなければ気が付かないよ!

 見事に隠れてますな。


『貴方はサモナーさんか?【隠蔽】はあるか?なければインビジブル・ブラインドでもいい』


「今すぐ隠れた方がいいか?」


『そうしてくれたら助かる』


「了解だ。少し待ってくれ」


 こう言ってはあれだが。

 【隠蔽】には自信がない。

 それにオレだけが【隠蔽】しても仕方がない。


 護鬼はやや大きくなってしまい、目立つようになってきた。

 クラスチェンジした事で余計な声を出さなくなっているのはこの際助かるな。

 獅子吼は傍目には目立つが、気配を消す事は容易だ。

 ヴォルフ、黒曜、テロメアにはそういった心配は無用である。

 彼らは狩人としても優秀だ。



 インビジブル・ブラインドを展開。

 その上で茂みに近寄る。

 ユニオンを組んだ相手は6名である事が仮想ウィンドウで分かる。

 おお!

 全員がクラスチェンジしているプレイヤーか?

 話しかけてきたのは九重。

 バーバリアンだ。



 茂みの下から人影が現れた。

 その茂みの下は塹壕のように掘り下げてあるようだ。

 しかもそこそこに広い。

 臨時の監視をするだけなのに徹底しているようだ。



『済まない。ここであの群れの監視をしているんでね』


「ここは長いのかな?」


『あの群れは、そうだ。6時間以上、ここに留まっている』


「監視は長い?」


『まあここに来てからずっとだからね』


 九重によると。

 キムクイ・スレイブがW5に侵入してからずっと監視し続けているそうだ。

 しかも交代制で24時間だ。

 身を隠す場所が少なそうなのにあんたら凄いよ!


 他の隷獣・外法蛇亀で先行していた奴には監視があったようだが。

 今はキムクイ・スレイブ2頭とその群れに観測班は集約されているそうです。



『あの山のように見える影の大きさだ。アレを超える距離になると、魔人の哨戒網に引っ掛かる』


「あの大きさで?」


『ああ。側面からだとあの大きさだ』


「近寄って魔物の数を減らしてみたい所だが」


『それは有難い。だが気をつけてくれ』


 そこで九重が区切る。

 何だ?



『あのカメ、周囲にいる魔物を増やしている可能性がある。まだ検証中だが』


「増えてる、のか?」


『ああ。確証はまだない。でもその可能性は高い』


「まさか隷獣・外法蛇亀もか?」


『いや、それは確実にない』


「現在の予測では?」


『行軍を停止している間に増やしている、というのが現在の推論だね』


 ふむ。

 それはまた厄介な。

 だが反面、経験値としては美味しいかもしれないな。



『数多くの魔物を減らす事で侵攻速度が遅くなる可能性も予測にある』


「ほう」


 九重はやや笑ったようだ。

 何だ?



『出来るだけ、魔物を撃ち減らしてくれたら有難いかな?』


「まあ、やれるだけやる。それだけなんだけどねえ」


『それで十分だって!』






 九重達と別れると、やや迂回しながら、キムクイ・スレイブに迫る。

 だが。

 やはり数が多いな!


 ここは無理せず、インスタント・ポータルを用いて罠を張ろう。

 周囲に樹上から奇襲できそうな木はない。

 ここは仕方ないな。

 現状の陣容のまま、力技でどうにかしよう。

 場合によっては召喚モンスターを入れ替えて、戦力の底上げを狙うのもいい。

 夜に適応した召喚モンスターは多い。

 出来れば最初から交代したいほどだが、相手が相手なのだ。

 特にスヴァジルファリ・スレイブに騎乗する魔人の場合、ガルムを引き連れてくる。

 その規模が読めないのです。


 そうそう、オレは得物をどうするか?

 投擲武器で白象の投槍に獅子賢者のククリ刀。

 投擲後は金剛戟。

 セットするのは灼魔法だ。

 ガルムが多いようであれば、腰にある独鈷杵か背中にある呵責のトンファーに切り替える。

 そういう目論見である。

 目論見通りでなければ?

 その時はその時だな。


 そしてブーステッドパワーは封印しよう。

 いざという時に呪文が使えないと痛いですから。









 時刻は?

 午後9時20分。

 ここまでインフォなし。

 魔人を淡々と狩るのも、飽きた。

 いや、インスタントポータルでやるべき事はやっておいたんですがね。

 例えば、具体的な成果がこれだったりする。



【武器アイテム:棍棒】雪獣のメイス 品質B- レア度6

 AP+19 破壊力5 重量4+ 耐久値380

 敏捷値阻害補正効果[中] クリティカル発生確率上昇[小]

 氷属性

 雪獣人の骨に成形した雪獣石を括り付けたメイス。

 クリティカルが発生すると骨の中で重低音が反響する。

 投擲には向かない。



 護鬼はスキルに棍棒は持っていた訳ですが。

 雪獣のメイスは常時持たせていない。

 今まで使っていた品質C+の雪獣のメイスは護鬼に常時持たせよう。

 使うのは任せたんですが。


 これがもうね。

 器用なものだ。


 変則二刀流でいきなり使うとは思わなかったよ!

 右手にメイス、左手には斧です。

 まさに悪鬼羅刹。

 いや、夜叉か。

 スヴァジルファリ・スレイブ相手だと弓矢よりもこっちがお好みであるようだ。



 だが。

 戦力が過剰に過ぎる。

 暴れ終えたら交代させました。

 護鬼を帰還させ、奈落を召喚してます。

 ヴォルフも帰還させてジェリコを召喚した。



 それに獅子吼も途中で交代。

 そんな目で見てもダメ!

 ついさっきまで、ガルムもレッサーグリフォンもスヴァジルファリ・スレイブも食べたでしょ?

 魔人の肉まで喰い破って咀嚼していたのをオレは知っている。

 十分に腹は満たしたと思う。


 そして加わったのがミストの雪輪だ。

 こいつにとって相性が悪いと思えるのは魔人だけだ。

 他の魔物相手だと安心できる。

 特にガルムには相性抜群。

 単独で仕留める事さえあった。

 MPバーが消耗するけどね。

 枯渇寸前になるとMPを吸収する相手を求めて襲い掛かる様子は見ていて面白い。

 現地調達、か。


 まあテロメアの現地調達はより激しいのですがね。

 彼女のお気に入りがスヴァジルファリ・スレイブだろう。

 嬉々として襲ってやがる。

 無論、空中を逃げようとするレッサーグリフォンも逃がさない。

 その一方で魔人は気に入らないようだ。

 いや、本当に魔人ってまともに血が流れていないようにも感じる。

 その生態はどうなっているのかね?



 他にも待っている間にやってる事はある。

 対戦だ。

 まあ魔人に襲われたら中断するけどさ。

 最近は護鬼を相手にする機会が多かった訳だが。

 今日は違う。

 格闘戦がしたかったので黒曜を帰還させて戦鬼を召喚する。

 さすがにジェリコはサイズ的に厳しいからパスだが、

 木剣相手に木刀で、となれば奈落もいる。


 うん?

 テロメアはパスで。

 間違いがあってはいけない。


 そうだ。


 間違いがあってはいけない。



 いけないのです。




 寝技になったら役得、なんて考えちゃいかんのです。








 魔人の襲来は?

 順調だ。

 だが狩りそのものの効率はと言えば楽ではない。

 3方向、3組を相手にするのだから当然だが。

 特にスヴァジルファリ・スレイブに騎乗する魔人3組は厄介だ。

 ガルムの群れまで相手にするから当然だけどさ。

 インビジブル・ブラインドを使って一時的に分断はするのだが、これも数が多いと都合が宜しくない。

 かといって全体攻撃呪文で全部仕留めきれるものでもない。

 ピットフォールも一時凌ぎでしかなく、穴の壁をあっという間に登ってきてしまう。

 だがら、戦い方を変えた。

 3組を同時に襲うのではなく、2組に減らす。

 少しでも各個撃破のリスクを減らすためだ。


 これが成立するのも布陣に加えた召喚モンスターの特性による。

 テロメア、雪輪は安心できる。

 ジェリコと戦鬼という前衛の柱が2つ揃っているのも大きい。

 奈落は高い自己修復能力があるが、ガルムの攻撃力は高いので、数匹でも集られたら詰みそうだ。

 でもジェリコと戦鬼の戦列の間にいれば安定する。


 つかオレが魔人を早い段階で仕留めてしまえばいいのだ。

 結局、オレ次第であるのでした。






《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『雪輪』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 うむ。

 底上げの成果が目に見えてあると嬉しいものです。


 雪輪のステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

 もう1点は精神力を指定しておこう。



 雪輪 ミストLv5→Lv6(↑1)

 器用値  4

 敏捷値  4

 知力値 22(↑1)

 筋力値  1

 生命力  3

 精神力 20(↑1)


 スキル

 飛翔 形状変化 物理攻撃透過 MP吸収[微] 闇属性

 水属性



 時刻は午後10時30分。

 まだまだ。

 もう少し、粘りますよ?







《只今の戦闘勝利で【ポールウェポン】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【闇魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【灼魔法】がレベルアップしました!》

《称号【呪文探求者の証】を得ました!》

《取得が可能な魔法スキルに【英霊召喚】が追加されます》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『奈落』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 時刻は午後11時20分。

 ちょっと待て!

 奈落のステータスを先に片付けてから悩みたいから!


 奈落のステータス値で既に上昇しているのは筋力値。

 もう1点のステータスアップは生命力。



 奈落 スケルトンファイターLv4→Lv5(↑1)

 器用値 18

 敏捷値 18

 知力値 13

 筋力値 15(↑1)

 生命力 15(↑1)

 精神力 13


 スキル

 剣 棍棒 小盾 受け 回避 物理抵抗[小]

 自己修復[中] 闇属性



 はい、終了!

 終了!

 で、今のインフォは何だ!




 称号の呪文探求者の証は?

 呪文図書館に上書きされてるようだが。

 何がトリガー?

 どうも闇魔法と灼魔法のレベルアップ辺りが怪しい。


 そして取得が可能になった【英霊召喚】って何なの?

 取得に必要なボーナスポイントが20です。

 現在のオレのボーナスポイントは1です。




 全然ダメじゃん!

 そして気分は一気に奈落の底へ。



 もう少し狩りは出来なくもないが、こんな気分のままではダメだ。

 ここで区切ろう。

 立ち直るには長いインターバルが必要だ。


 リターン・ホームで静かなる竹林に跳ぶ。

 ああ、なんという仕打ちであるのか!

 まあボーナスポイントを使いすぎているオレの自業自得なんだろうけどさ!






 ログアウトの前に1つだけやっておきたい。

 31匹目の仲間を召喚しよう。

 さすがに気分が落ち込んだまま、というのはいけない。

 何かで賄う努力をしておこう。

 で、何を召喚するのかと言えば?

 最近、気になっているクラスチェンジ先があるのだ。

 狙ってみたい。



 鞍馬 鬼Lv1(New!)

 器用値 17

 敏捷値 12

 知力値 10

 筋力値 16

 生命力 16

 精神力 10


 スキル

 剣 刀 小盾 受け 回避 隠蔽



 防具は?

 以前、護鬼が羅刹であった時に使っていた防具だが、調整すればなんとか出来そうである。

 やや大きめだが、どうにかなりそうだ。


 問題は武器だな。

 まあ最初のうちは太刀魚の刀でいいか?

 オレがずっと予備にしてはいるが使ってないし。

 剣と盾は別途、明日の朝一番に見繕ってもらおうか?



 この鞍馬の狙いは明白だ。

 護法を狙います。

 そして当然、その先も狙いたいですな。


 育てる楽しみは幾ら増えてもいい。

 31匹もいると色々と目移りするけどね。


「ゲヘッ」


 鞍馬が鳴く。

 うん。

 この感覚も久しぶりな気がする。

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv31

職業 グランドサモナー(召喚魔法師)Lv17

ボーナスポイント残 1


セットスキル

剣Lv12 両手槍Lv12 馬上槍Lv12 棍棒Lv13 刀Lv13

刺突剣Lv11 捕縄術Lv11 投槍Lv8 ポールウェポンLv8(↑1)

杖Lv22 打撃Lv20 蹴りLv20 関節技Lv20 投げ技Lv20

回避Lv20 受けLv20

召喚魔法Lv31 時空魔法Lv19 封印術Lv12

光魔法Lv19(↑1)風魔法Lv19 土魔法Lv19(↑1)水魔法Lv19(↑1)

火魔法Lv19(↑1)闇魔法Lv19(↑1)氷魔法Lv17 雷魔法Lv18

木魔法Lv17 塵魔法Lv17 溶魔法Lv17 灼魔法Lv18(↑1)

錬金術Lv15 薬師Lv10 ガラス工Lv8 木工Lv12

連携Lv21 鑑定Lv22 識別Lv21 看破Lv7 耐寒Lv9

掴みLv18 馬術Lv19 精密操作Lv21 ロープワークLv11

跳躍Lv11 軽業Lv11 耐暑Lv13 登攀Lv11 平衡Lv12

二刀流Lv18 解体Lv18 水泳Lv6 潜水Lv6 投擲Lv10

ダッシュLv11 耐久走Lv11 隠蔽Lv6 気配遮断Lv6

身体強化Lv19 精神強化Lv20 高速詠唱Lv20

魔法効果拡大Lv19 魔法範囲拡大Lv19

耐石化Lv6 耐睡眠Lv6 耐麻痺Lv6

耐混乱Lv4 耐暗闇Lv4 耐気絶Lv8

耐魅了Lv1 耐毒Lv3 耐沈黙Lv3(↑1)


称号 

老召喚術師の高弟 森守の紋章 中庸を知る者

海魔討伐者 鍾乳洞踏破の証 墓守の紋章

瑠璃光の守護者 呪文探求者の証(New!)格闘王

ウェポンマスタリー バトルパラノイア


召喚モンスター

ヘザー シルキーLv7→Lv8(↑1)

 器用値  9

 敏捷値 25(↑1)

 知力値 24

 筋力値  8

 生命力  9(↑1)

 精神力 27

 スキル

 飛翔 浮揚 魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 風属性

 土属性 水属性 雷属性


奈落 スケルトンファイターLv4→Lv5(↑1)

 器用値 18

 敏捷値 18

 知力値 13

 筋力値 15(↑1)

 生命力 15(↑1)

 精神力 13

 スキル

 剣 棍棒 小盾 受け 回避 物理抵抗[小]

 自己修復[中] 闇属性


雪輪 ミストLv5→Lv6(↑1)

 器用値  4

 敏捷値  4

 知力値 22(↑1)

 筋力値  1

 生命力  3

 精神力 20(↑1)

 スキル

 飛翔 形状変化 物理攻撃透過 MP吸収[微] 闇属性

 水属性


鞍馬 鬼Lv1(New!)

 器用値 17

 敏捷値 12

 知力値 10

 筋力値 16

 生命力 16

 精神力 10

 スキル

 剣 刀 小盾 受け 回避 隠蔽

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― 新着の感想 ―
英霊召還やって来ましたね これからが楽しみ 鞍馬もようやく登場 個人的に好きな召喚獣です
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