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「では、失礼しまーす!」
城館には応接室もある。
オレは使った事はない。
その中は遙か昔に見た内装とかなり変化していた。
テーブルは一枚板で年輪を活かした造りで、以前あった物ではない。
調度類はどれも木目調で統一されていて、シンプルで落ち着きのある空間を演出していた。
誰の仕業なのか、概ね分かっている。
レイナだろう。
窓のカーテンは二重で、手の込んだレース編みと刺繍が施された厚手になっている。
こっちはレン=レンの作品だろうな。
作業場で作っていた所を見掛けた事があるぞ?
応接室にいる面々にお茶を出してくれたミオが意味深な視線を送っている。
いいからさっさと退出した方がいいと思うぞ?
特に一番、害の無さそうなジュナさんは危険人物なのだ。
「いい趣味してるわー」
「ここまで設備が整っていれば仮の王城にも使えそうだよね?」
「周囲の森が無ければ出来よう。これでは民が外に出られん。商人も行き来するのに難儀じゃろ」
「ま、それもそうか」
冗談じゃないぞ!
サビーネ女王を迎える事は出来るだろうけど、周辺の環境は過酷だ。
あの陛下は元々竜騎士、自ら前線で戦う事を課しているような所がある。
森の上空で狩りをしかねないぞ?
金紅竜が護衛に付くのだとしても、リスクが皆無になるとは思えない。
何事にもリスクはある筈なのだ。
「シルビオ、封印を組む手順は?」
「ドラゴン達もいるからね。一番面倒な場所の選定は楽だと思うよ?」
「封印を組むにも、じゃろうに」
「まあね。基本はあの家の地下と同じにする。地下にも広大な洞窟があるようだけど?」
「そっちは後回しでええじゃろ。まずはこの城郭内部に1つ、組むとしよう」
「キースちゃん、場所の要望はある?」
「そうですね。出来れば闘技場の傍がいいんですが」
当然だけど、邪結晶を使うのも得るのも闘技場内になる。
理想を言えばオベリスクのがある辺りの観客席だと有り難いのだが。
「井戸を掘る事になるんだけど。まあ希望に応えられるかどうかは現地を見ないと」
「作業はどれ程で終えられるのじゃな?」
「穴を掘り終えたら早いよ。封印術式は既にあるんだし、微調整だけで済むし」
「問題は無いのじゃな?」
「1つだけ。封印の強度だよ。かなりの量を備蓄するつもりなら強化術式を組む事をオススメする」
「キースよ、どうじゃな?」
「多分、相当な量になりそうです」
正直に言えば、気にせず封印の中に放り込むだけになると思う。
許される容量は大きい程、好ましい。
「私に手伝える事はありますか?」
「無いじゃろうな」
「無いね。いや、出来れば魔結晶を提供して貰えるかな? 品質は出来るだけ高いと好ましいけど」
「提供します。幾つあれば?」
「3個。いや、5個の方がいいかな?」
「分かりました。すぐに用意します」
「即答で、いいの?」
「ええ。結構な量、余ってますから」
そうなのだ。
魔結晶はいつの間にか、闘技場のオベリスクに捧げる機会が減ってしまっている。
そしてアイテムを売り払った対価として、何個も受け取っていた。
相当な量になっているだろう。
あ、いかん。
ちょっと不安になって来た。
いきなり魔結晶を全部、取り出したらどうなるんだろう?
危険な事になりはしないだろうか?
不安だ。
ここは万難を排して、対策を講じるべきだろう。
シルビオさんも中々の大物だな。
彼の目の前には黒曜竜と翠玉竜、しかも至近距離になる。
いつ食べられてもおかしくない間合いだ。
8つある塔の上には全て、ドラゴン達が鎮座していた。
ブラックドラゴンとエルダードラゴンが交互に配置されている。
これにはきっと、オレには思い及ばぬの意味があるのだろう。
『賢者よ、探知の準備は出来ているぞ?』
「了解。助かるよ」
『地脈の流れであれば我が把握済みだ。黒曜竜、魔力の共鳴効果の把握は汝がやるのが良かろう』
『うむ。では翠玉竜、精霊力の変化は汝に確認して貰いたいが』
『承知した。煙晶竜様、長老様も各々、我等と組んで頂けますか?』
『いいじゃろ。儂も地脈を見ようか。煙晶竜?』
『分かった。儂は黒曜竜の手伝いをするかの』
『黄晶竜は儂と共に来るがよい。見ておくだけでもいい経験になるじゃろ』
『は、はいっ!』
転生煙晶竜と長老様もお手伝いか。
黄晶竜もその作業を見学する事になりそうだ。
その転生煙晶竜と長老様の視線がシルビオさんを射抜く。
僅かに剣呑な気配がした。
『ところで賢者よ、封印を施す対象が邪結晶となれば場所は厳選すべきじゃろう』
『塔が内包する魔力が最も共鳴する場所なら絶大な効果がある。じゃが、リスクも大きいぞ?』
「そこは使わないし、使えませんねえ。邪結晶との相克効果が封印を破ったら大変だし」
どういう意味だ?
師匠とジュナさんを見る。
解説をお願い出来ませんかね?
「塔はそれ自体が魔力を収束する効果を持つ。それがここには8つもある訳だ」
「封印を組むにしても、その魔力を流用して強化するのは簡単。でも危険はあるって事よ」
「邪結晶は歪みを内包し安定しているが、僅かに歪みを増幅させてもいるのじゃ」
「封印術式の強度を邪結晶が上回ったら、ここの拠点は歪みを延々と増幅させる危険もあるのよ!」
「それはちょっと勘弁して欲しいですね」
では、師匠の家はどうだったんだろう?
家の地下に封印は設けてあった。
いや、あの家は地下に埋まった塔のような構造だった筈。
恐らく、今でも師匠が配置したポータルガードの人形組が管理しているのだろう。
「師匠の家の場合は?」
「あの場所は元々、邪結晶を封じる目的で作った物でな。家は後付けでの」
「オレニューちゃんも物好きよね。隠遁する場所にしては物騒よ?」
「ですが、日常の中で監視出来ますぞ?」
「嘘おっしゃい! 頻繁に留守にしているでしょ?」
まあ、何だ。
解説が解説になっていない気がするけど、要するに任せておけばいいのかな?
そう思う事にしておこう。
「じゃあこっちは場所の候補を絞って来るよ」
「それまで儂等の出番も無しか」
「弟子の拠点を見て回っていたら? 興味あるでしょ?」
「確かにな」
師匠の視線の先にあるのは?
闘技場だ。
そうそう、師匠は対戦を観戦するのが好きでしたっけ。
「キースよ、普段はここで何をしておるんじゃ?」
「対戦、ですねえ」
この流れは、何だ?
分かる。
対戦を見たがるに違いない。
「では、普段通りに対戦をして見せて!」
「えっと。いいんでしょうか?」
『心配は無用。探知の邪魔にはなるまい。我としては汝の対戦を見たくもあるがな』
『うむ。あの場所は周辺と遮断されている空間になってもいる。気にせず暴れていいぞ?』
「はあ」
ジュナさんも観戦希望のようだ。
黒曜竜と翠玉竜も観戦したそうな様子を見せているけど、シルビオさんのヘルプに回るようです。
これはもうダメだな。
普段通りに対戦をするしかないようだぞ?
パーティの布陣を確定させておこう。
ヘザー、スコーチ、パナール、ラルゴ、ジャンダルムとしました。
オレはパナールに騎乗する形になる。
得物はオリハルコンランスにしようかね?
勿論、ポータルガードは全員参加させよう。
対戦は温くなってはいけない。
そこは妥協すべきではないだろう。
出来るだけ、平静に。
出来るだけ、普段通りで。
闘技場のオベリスクに捧げるアイテムも最近の基準とだっている冥府の杖辺りからでいい。
「では、始めます」
「うむ。しかしキースよ、騎乗して戦うのか?」
「頑張ってねー!」
師匠の疑問の声に、ジュナさんの声援を背にしてオリハルコンランスを掲げて応えてみせる。
オベリスクに冥府の杖を捧げ、パナールに騎乗。
さあ、始めよう。
何が相手になるのかはもう分かっている。
戦闘になってしまえば観客席を気にする余裕は自然と無くなるだろう。
そうなればもう日常に戻る事になる。
そう、オレの日常は大抵、戦闘と共にあるのだ!
《只今の戦闘勝利で【馬上槍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【封印術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【火魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【氷魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【塵魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【掴み】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【平衡】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配遮断】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【無音詠唱】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【詠唱破棄】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【魔法効果拡大】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【魔法範囲拡大】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐睡眠】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐麻痺】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘で召喚モンスター『ヘザー』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
うん。
普段通りだ。
突撃はいつも楽しい。
全身で感じ取れる衝撃はオレの気分を爽快にさせてくれる。
その相手が重武装であれ、巨躯であれ、お構いなしに突っ込む。
その瞬間がまたいい。
貫通出来れば最高だ!
観客席を見ると?
師匠達に視線を気にせず連戦していたのだが、変化があった。
観戦者が増えている。
生産職の面々がいつの間にか、来ています!
ヘザーのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
ヘザー オーディンガードLv92→Lv93(↑1)
器用値 56(↑1)
敏捷値 88
知力値 87
筋力値 55(↑1)
生命力 55
精神力 87
スキル
剣 馬上槍 弓 小盾 重盾 重鎧 受け
飛翔 心眼 降神 霊能 浮揚 空中機動
突撃 分身 自己回復[中] 物理抵抗[大]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 時空属性
光属性 闇属性 風属性 土属性 水属性
雷属性 氷属性 耐麻痺 耐混乱
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『スコーチ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
パナールに騎乗したまま、観客席に近寄ってみる。
サキさん、レイナ、ミオ、優香、ヘルガ、レン=レンだ。
何故かジュナさんと談笑中であるようなのだが。
どうやら異様なのはそれだけじゃないような?
師匠の頭上と右肩には妖狐と白狐がいる。
ジュナさんの両肩にも妖狐と白狐がいる。
マーカーは緑色、師匠達の召喚モンスターではない。
アデルと春菜のポータルガードだ!
そしてゴールドシープは2頭、師匠をサンドイッチ状態にしているぞ!
仮想ウィンドウで確認してみよう。
アデルも春菜も、共に配備してあるのは妖狐、白狐、ゴールドシープだ。
一体、どこに行っていたんだろう?
スコーチのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
スコーチ ミネルヴァオウルLv92→Lv93(↑1)
器用値 57(↑1)
敏捷値 112
知力値 72
筋力値 72
生命力 72
精神力 57(↑1)
スキル
嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査
夜目 透視 反響定位 空中機動 監視 看破
強襲 隠蔽 追跡 気配遮断 気配察知 危険予知
天啓 睡眠 混乱 麻痺 自己回復[中] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 耐混乱 耐即死
耐魅了 耐睡眠
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『パナール』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
「キースよ、騎乗戦もかなり様になっておるようじゃがの」
「はあ」
「サモナーの戦い方ではないじゃろうに」
「そうですよねー」
師匠には毎回、これを言われているような気がする。
確かにサモナー系の戦い方としては異端だろう。
しかもサモナー系プレイヤーの中には結構異端な戦闘スタイルを見掛ける。
そしてオレのい周囲ではそんな異端者が珍しくないのだ。
ヒョードルくんは遊撃を得意とし、前衛もこなす。
ゼータくんは盾まで使いこなす前衛だ。
この両者はオレの戦い方を参考にし、自分なりに合った戦い方を選択したと公言している。
駿河と野々村は銛と投網を得物にする漁師スタイルだ。
彼等は完全に自らの趣味が高じてこうなったらしい。
ゲーム開始した当初から、海にいるという人魚を追い掛け続けた結果であるそうな。
そんな彼等も口を揃えてオレの戦い方はおかしいと言う。
うん。
五十歩百歩だよな?
パナールのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
パナール スレイプニルLv92→Lv93(↑1)
器用値 75
敏捷値 93(↑1)
知力値 37
筋力値 93(↑1)
生命力 106
精神力 37
スキル
噛付き 踏み付け 突撃 受け 回避 疾駆
夜目 耐久走 奔馬 跳躍 蹂躙 蹴り上げ
重装 危険察知 騎乗者回復[小] 自己回復[極大]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] MP回復増加[中]
時空属性 光属性 闇属性 風属性 土属性
雷属性 耐混乱 耐魅了 耐即死
「キースちゃんってば普段からこうなの?」
「騎乗戦もしますけど観戦する機会は少ないですね。ここでは大抵地上戦、前衛で戦ってます!」
「へー」
「わざわざ格闘戦をしたがるんですよ? もう慣れちゃいましたけど」
「フーン、やっぱりそうなんだ」
ジュナさんの質問にミオが答え、その答えに相槌を打つ。
その様子はまさに井戸端会議の様相だ。
生産職の面々は誰もが気安い態度でジュナさんに接しているようなのだが。
騙されている。
皆さん、騙されているって!
仮にこのジュナさんと呪文や武技の強化無しで格闘戦を展開したらどうなるだろう?
確実に上回っているのは体格。
パワーでもオレの方が上と思えるのだが、それも確信は無い。
テクニックに関しては完全に底が見えていない。
正直、勝てそうな気がしないのです!
でもこれは飽くまでも予想だ。
実際にやってみたら分かる事ではあるが、オレにそのつもりは無い。
無いったら無い。
ジュナさんの外見は妙齢のご婦人で、オレには殴る蹴るが出来ない。
組んで投げ技や関節技で勝負するにしても、事故の危険性は高い。
以前もそれで酷い目に遭ってます。
おっぱいに埋もれて窒息死とか、オレは絶対に嫌だ。
天国のような心地になるかもだが、死に戻りは嫌だ!
「キースちゃん、普段の対戦が見たいんだけど!」
「えー?」
まあ、いいけどさ。
連戦でも問題無い。
戦力の底上げも兼ねる事が出来ているし、ペースも良かった。
では、パーティの布陣は見直しだな。
ヘザー、スコーチ、パナールはここで帰還だ。
ルベル、キュアノス、ノワールを召喚しましょう。
「普段も色々と使う武器が違ったりするんですが」
「好きに戦っていいわよ?」
「えっと」
ジュナさんから視線を外して師匠を見る。
ゴールドシープに挟まれたままだ。
その表情だけで分かる。
会話に加わって来ないのも納得だ。
気持ち良さそう!
そのまま昇天してしまいかねない。
いや、師匠達なら配下にゴールドシープがいてもおかしくなさそうだけど。
オレすら配下に出来ていない召喚モンスターもいるかもしれない。
ジュナさんの場合は確実にいるだろう。
魔鉱腐竜に魔瘴死竜がそうだ。
羨ましいけど、こればかりは仕方ない。
オレはネクロマンサー系じゃないから、配下にする事は出来そうにないからだ。
クリエイト・アンデッドで他にも様々な召喚モンスターを配下に出来るそうだが。
通常は1体だけだったと記憶している。
それを複数、配下に出来る条件が何かありそうな気がします。
転職してサモナーに戻り、ネクロマンサー系に進むか?
そうするにはクリエイト・アンデッドを使ってみたいからというのは根拠として弱い。
セージ系も同様だ。
ヒール・モンスターズは非常に効率がいいけど、呪文融合を使えばどうにかカバー出来る。
プロテクション・サークルは使い勝手の面で少々物足りない。
オレ自身が後衛に位置して使う事が前提なら、転職していたかもしれないな。
このまま転職は無しでいい。
既にここまで突き進んでしまったなら極めてみたい。
それでいいと思う。
悩ましいのはここからだ。
ずっと冥府の杖を捧げ続けていて気にしてなかったけど、闘技場の難易度がまた上がっている。
危険物がより危険な事になっているぞ?
星結晶を捧げるにはちょっと心の準備が出来ていない。
稀少なネクタルは?
使う気になれない。
多分、星結晶並みかそれ以上の危険物だろう。
それ以上に勿体ないって!
闘技場のオベリスクに捧げるアイテムは何にしよう?
冥府の杖を捧げ続けていた結果、冥府の炭も相応に得ている。
これにしよう。
対戦相手はギリシャ神話の皆さん、神々の写身がいるなら格闘戦の相手にも不足しない。
そう、格闘戦をしよう。
但し序盤は数が多いだろうから得物は使うべきだ。
涅槃のトンファーにしよう。
オリハルコン球を使ってレールガンも使い、格闘戦向け以外の奴はさっさと掃討する形でいい。
「あれって普段通りなのかしら?」
「普段はあんな感じ!」
ジュナさんの問いにレイナが即答する。
確かにこのスタイルで対戦に挑む機会は多い。
そして馴染んでいる。
ティグリスが逢魔、極夜、シリウス、ジンバルを従えて移動している。
壁役のゴーレム達の左端から回り込んで遊撃に出るつもりだ。
空中には蜂組、それに獅子吼と雷文。
支援攻撃を行う面々だ。
火輪、パイリン、エジリオは後衛の人形組の頭上で支援する形になる。
ゴーレム組の戦列の右端に酒船、その巨躯はやはり目立つ。
その全身には生体アーマーとなっているスライム組が蠢いていた。
酒船の足下にシュカブラ、これは単独で前衛から突出して奇襲を仕掛ける事になるだろう。
オレは気にせず、真っ直ぐ敵に突っ込んで戦えばいい。
そして格闘戦向けの相手は吟味しよう。
必ずオレが大苦戦するような奴がいる筈だ。
期待外れになる事はあるまい!
《只今の戦闘勝利で【杖】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【打撃】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【光魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【木魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【灼魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【識別】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【看破】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【保護】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【跳躍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐久走】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐睡眠】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐麻痺】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【獣魔化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ルベル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
「キースは相変わらずじゃのう」
「私はアリだと思うけど?」
「師匠だからそう言えますがの。これでは儂が助言する余地がありませんでのう」
「ま、オレニューちゃんは正統派ですものねー」
「矯正は早々に諦めてましたが、ある意味正解じゃったようで」
「そうね。格闘戦の中でも呪文を効果的に使えているし、合理的だわ」
「自らを危険に晒し過ぎと思いますがのう。召喚モンスター達は十分に鍛えてありますぞ?」
「いいじゃないの、楽しそうなんだし」
ジュナさんはオレの戦い振りを認めてくれているようです。
師匠も口では不服そうな事を言っているけどね。
オレ配下の召喚モンスター達を見る表情は満足そうに見えます。
特に獅子吼には視線が釘付けになってたりする。
師匠はキメラ系を召喚する機会が多いみたいだし、きっとお気に入りなのだろう。
ルベルのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
ルベル フェアリークイーンLv92→Lv93(↑1)
器用値 32
敏捷値 113(↑1)
知力値 113(↑1)
筋力値 32
生命力 32
精神力 113
スキル
飛翔 浮揚 堅守 夜目 空中機動 瞑想
魔力遮断 魔力察知 魔力回収 魔法抵抗[極大]
MP回復増加[大] 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性
雷属性 木属性 塵属性 溶属性 灼属性
耐即死 耐石化 耐混乱 耐魅了 共鳴
精霊召喚 精霊門 精霊陣
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『キュアノス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
観戦している師匠の隣に新たな人影が加わっていた。
シルビオさんだ。
もう、封印術式を組む場所を選定し終えたのかな?
何故かオレを見る目に驚きの色が見える。
何を驚いているんだか。
オレの戦い振りを多少は見ていると思うんだけど。
あのアンデッドの群れと戦闘では見ている余裕が無かったのかな?
キュアノスのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
キュアノス ホーライLv92→Lv93(↑1)
器用値 42
敏捷値 103(↑1)
知力値 103(↑1)
筋力値 42
生命力 42
精神力 102
スキル
飛翔 浮揚 回避 水棲 夜目 変化 同化
魔力察知 魔力遮断 物理攻撃透過[大]
魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 雷属性 木属性 氷属性 魅了
祝福 耐沈黙 耐魅了 耐即死 共鳴
精霊変化
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ラルゴ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》
「楽しく観戦している所、悪いけどね。候補地は幾つか選定したんだけど?」
「シルビオちゃん、お疲れさん!」
「いかんいかん、すっかり忘れる所じゃった」
おいおい!
いや、オレも忘れそうになってたけどさ!
邪結晶を封印するのに都合のいい場所はどこかとなれば、当然だけど闘技場の近くがいい。
《アイテム・ボックス》から纏めて取り出し、放り込むのは危険が伴うものと考えるべきだ。
小分けにして放り込むなんて、時間の浪費に思えてしまう。
理想を言えば闘技場のオベリスクの近くがいい。
だが、優先すべきは封印術式だ。
安定して運用出来る事が最重要であるのは間違いない。
ある程度は妥協すべきだろう。
ラルゴのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう2点のステータスアップは敏捷値と生命力を指定しましょう。
ラルゴ ブルードラゴンLv7→Lv8(↑1)
器用値 81
敏捷値 81(↑1)
知力値 50
筋力値 80(↑1)
生命力 81(↑1)
精神力 50
スキル
噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避
振動感知 跳躍 疾駆 夜目 水棲 水中機動
自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[小] 捕食吸収 ブレス 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 氷属性 灼属性 毒耐性 耐即死
耐魅了 耐圧
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ジャンダルム』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》
「ここの近くであればいいんですが」
「闘技場は様々な力から遮断されている。結界にね。その中にというのはいい方法なんだけどねえ」
「何か問題でも?」
「封印術式にも干渉してしまうからダメ」
「ダメですか」
「ダメだねえ」
じゃあ仕方ない。
場所に関しては妥協すべきだろう。
ジャンダルムのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう2点のステータスアップは器用値と敏捷値を指定しましょう。
ジャンダルム ブラックドラゴンLv7→Lv8(↑1)
器用値 58(↑1)
敏捷値 58(↑1)
知力値 61(↑1)
筋力値 94
生命力 94
精神力 58
スキル
噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避
跳躍 疾駆 反響定位 夜目 水棲 水中機動
自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[中] 捕食吸収 ブレス 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 氷属性 溶属性 毒耐性 耐即死
耐魅了
「では、どこに?」
「要望は聞いてあるけど8つある塔の内部は全部ダメだね。強化され過ぎて共振が酷い」
「不便になりそうですね」
「いや、そうでもないかな? 一番外の城門の内側に井戸があった。アレを拡張て使うといい」
『だが、精霊力の均衡がやや崩れるじゃろ。別の場所に井戸を掘らねばならんぞ?』
『塔の魔力は強大だ。だからこそ、流用して均衡を崩すのも避けるべきであろう』
『森も避けるべきじゃな。確実に地脈へ影響を与えるじゃろ』
『賢者よ。封印術式を安定して維持するにはもう少し工夫すべきと思うが』
「分かってますって。でもそれは私よりもオレニューの方が適任かな?」
「儂がか?」
「弟子の拠点なんだし、ここは踏ん張って貰いたいねえ。手伝ってくれるよね?」
シルビオさんはいい笑顔を師匠に向けている。
オレだったら目上であったのだとしても、殴りに行くかもしれないな。
「私でお手伝い出来る事はありますか?」
「無いよ。封印術式は既にあるし、時間はそう要らないから」
「ありませんか」
「まあ、見ておくといい。現場を確認して貰う手間だって省ける」
「分かりました」
すぐに出来るって?
シルビオさんの力量をオレはそんなに知らない。
何だかお手軽に出来そうな雰囲気だけど、本当かな?
実際にこの目で見て確かめておくとしよう。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv270
職業 サモンメンターLv159(召喚魔法導師)
ボーナスポイント残 71
セットスキル
小剣Lv214 剣Lv216 両手剣Lv216 両手槍Lv218
馬上槍Lv219(↑1)棍棒LvLv213 重棍Lv214
小刀Lv214 刀Lv212 大刀Lv217 手斧Lv213
両手斧Lv213 刺突剣Lv213 捕縄術Lv222
投槍Lv218 ポールウェポンLv218
杖Lv246(↑2)打撃Lv254(↑1)蹴りLv254(↑1)
関節技Lv254(↑1)投げ技Lv254(↑1)
回避Lv265 受けLv265
召喚魔法Lv270 時空魔法Lv267 封印術Lv265(↑1)
光魔法Lv261(↑1)風魔法Lv261 土魔法Lv260
水魔法Lv261 火魔法Lv261(↑1)闇魔法Lv261
氷魔法Lv261(↑1)雷魔法Lv261 木魔法Lv261(↑1)
塵魔法Lv261(↑1)溶魔法Lv260 灼魔法Lv261(↑1)
英霊召喚Lv7 禁呪Lv265
錬金術Lv221 薬師Lv60 ガラス工Lv55
木工Lv113 連携Lv224 鑑定Lv172 識別Lv241(↑1)
看破Lv223(↑1)保護Lv94(↑1)耐寒Lv233
掴みLv232(↑1)馬術Lv232(↑1)精密操作Lv233
ロープワークLv221 跳躍Lv238(↑1)軽業Lv242
耐暑Lv224 登攀Lv224 平衡Lv232(↑1)
二刀流Lv224 解体Lv168 水泳Lv221
潜水Lv221 投擲Lv232
ダッシュLv231 耐久走Lv231(↑1)追跡Lv230
隠蔽Lv228 気配察知Lv232(↑1)気配遮断Lv232(↑1)
魔力察知Lv231 魔力遮断Lv231 暗殺術Lv232
身体強化Lv232 精神強化Lv232 高速詠唱Lv250
無音詠唱Lv250(↑1)詠唱破棄Lv253(↑1)武技強化Lv243
魔法効果拡大Lv233(↑1)魔法範囲拡大Lv233(↑1)
呪文融合Lv233
耐石化Lv80e 耐睡眠Lv171(↑7)耐麻痺Lv190(↑2)
耐混乱Lv80e 耐暗闇Lv236 耐気絶Lv233
耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e 耐沈黙Lv229
耐即死Lv141 全耐性Lv172
限界突破Lv132 獣魔化Lv138(↑1)
召喚モンスター
ヘザー オーディンガードLv92→Lv93(↑1)
器用値 56(↑1)
敏捷値 88
知力値 87
筋力値 55(↑1)
生命力 55
精神力 87
スキル
剣 馬上槍 弓 小盾 重盾 重鎧 受け
飛翔 心眼 降神 霊能 浮揚 空中機動
突撃 分身 自己回復[中] 物理抵抗[大]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 時空属性
光属性 闇属性 風属性 土属性 水属性
雷属性 氷属性 耐麻痺 耐混乱
スコーチ ミネルヴァオウルLv92→Lv93(↑1)
器用値 57(↑1)
敏捷値 112
知力値 72
筋力値 72
生命力 72
精神力 57(↑1)
スキル
嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査
夜目 透視 反響定位 空中機動 監視 看破
強襲 隠蔽 追跡 気配遮断 気配察知 危険予知
天啓 睡眠 混乱 麻痺 自己回復[中] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 耐混乱 耐即死
耐魅了 耐睡眠
パナール スレイプニルLv92→Lv93(↑1)
器用値 75
敏捷値 93(↑1)
知力値 37
筋力値 93(↑1)
生命力 106
精神力 37
スキル
噛付き 踏み付け 突撃 受け 回避 疾駆
夜目 耐久走 奔馬 跳躍 蹂躙 蹴り上げ
重装 危険察知 騎乗者回復[小] 自己回復[極大]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] MP回復増加[中]
時空属性 光属性 闇属性 風属性 土属性
雷属性 耐混乱 耐魅了 耐即死
ルベル フェアリークイーンLv92→Lv93(↑1)
器用値 32
敏捷値 113(↑1)
知力値 113(↑1)
筋力値 32
生命力 32
精神力 113
スキル
飛翔 浮揚 堅守 夜目 空中機動 瞑想
魔力遮断 魔力察知 魔力回収 魔法抵抗[極大]
MP回復増加[大] 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性
雷属性 木属性 塵属性 溶属性 灼属性
耐即死 耐石化 耐混乱 耐魅了 共鳴
精霊召喚 精霊門 精霊陣
キュアノス ホーライLv92→Lv93(↑1)
器用値 42
敏捷値 103(↑1)
知力値 103(↑1)
筋力値 42
生命力 42
精神力 102
スキル
飛翔 浮揚 回避 水棲 夜目 変化 同化
魔力察知 魔力遮断 物理攻撃透過[大]
魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 雷属性 木属性 氷属性 魅了
祝福 耐沈黙 耐魅了 耐即死 共鳴
精霊変化
ラルゴ ブルードラゴンLv7→Lv8(↑1)
器用値 81
敏捷値 81(↑1)
知力値 50
筋力値 80(↑1)
生命力 81(↑1)
精神力 50
スキル
噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避
振動感知 跳躍 疾駆 夜目 水棲 水中機動
自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[小] 捕食吸収 ブレス 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 氷属性 灼属性 毒耐性 耐即死
耐魅了 耐圧
ジャンダルム ブラックドラゴンLv7→Lv8(↑1)
器用値 58(↑1)
敏捷値 58(↑1)
知力値 61(↑1)
筋力値 94
生命力 94
精神力 58
スキル
噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避
跳躍 疾駆 反響定位 夜目 水棲 水中機動
自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[中] 捕食吸収 ブレス 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 氷属性 溶属性 毒耐性 耐即死
耐魅了
ビーコン エルダードラゴンLv8
器用値 64
敏捷値 64
知力値 81
筋力値 64
生命力 64
精神力 81
スキル
噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避
跳躍 疾駆 夜目 水棲 水中機動 連携
自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[中] 捕食吸収 ブレス 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 氷属性 溶属性 毒耐性 耐即死
耐魅了 加護
召魔の森 ポータルガード
ジェリコ、リグ、ティグリス、クーチュリエ、獅子吼
逢魔、極夜、雷文、守屋、シリウス、スーラジ、久重
テフラ、岩鉄、ジンバル、虎斑、蝶丸、網代、スパーク
クラック、オーロ、プラータ、火輪、酒船、コールサック
シュカブラ、シルフラ、葛切、スコヴィル、デミタス
白磁、マラカイト、パイリン、エジリオ
海魔の島 ポータルガード
ナイアス、テイラー、ストランド、ペプチド、バンドル
ロジット、船岡、出水、エルニド、ロッソ、雪白、濡羽
アチザリット、クォーク、アモルファス、オリアナ
召魔の森に駐留
翠玉竜、エルダードラゴン、他ドラゴン2編隊分
地下洞窟に駐留
エルダードラゴン、他ドラゴン2編隊分
海魔の島に駐留
蒼玉竜、エルダードラゴン、他ドラゴン4編隊分
同行者
ビーコン(転生煙晶竜)、長老様、黄晶竜、黒曜竜
エルダードラゴン×4、ブラックドラゴン×4




