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「キース、乗らんか!」


「いえ、このままで!」


 師匠がロック鳥に乗れと指示しているだが。

 従えない理由がある。

 巨躯のアンデッドに隠れて見え難いが、総大将格がいる。

 あれは何だ?



 ??? ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 クソッ!

 また見失った。

 センス・マジックでもその存在を特定出来ない。

 頭からローブを纏い、周囲にアンデッド達を付き従えていた。

 そのアンデッド達が戦列を並べている。

 地上にいる戦力は師匠が召喚したキングトロール2体のみ。

 だが、それがどうした?

 考え方を切り換えたらこれは美味しい。

 獲物を独占出来るって事にならないか?



 デュラハン ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 スケルトンナイト ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 スペクターナイト ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 ここに来て未見のアンデッドがいる。

 スペクターナイト、か。

 そのHPバーは半分を割り込んでいて倒し頃?

 多分、そうだろう。

 状態異常を示すマーカーも重なって表示されている。

 雲散霧消を使われたら厄介だが、その心配は無さそうか?



 スペクターロード ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 スカルロード ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 スカルアサシン ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 スカルウィザード ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 ファントム ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 ゾンビヒーロー ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 アンデッドの戦列にやや違和感がある。

 やけに統率が取れていないか?

 闘技場でアンデッド軍団と戦う機会は相応にある。

 それなりに動きが揃うけど、それ以上ではないのだ。

 一糸乱れぬ動きを見せる事なんてない。

 何を意味するのか?

 アンデッド達にとっての総大将格がいる。

 そう考えたら辻褄は合うだろう。



(レールガン!)

(ミラーリング!)


 先頭を駆けるアンデッド騎馬軍団の中央にレールガンを撃ち込む。

 そして小剣の形状にしてあったレーヴァテインを重棍に変化させた。

 最近のマイブームは敢えてスケルトンを斬る事であるのだが。

 まだまだ修練が足りず、両断出来ない事もあったりする。

 これだけの数のアンデッドに集られるようなリスクは出来るだけ避けるべきだ。

 そうだな。

 数が減ったら、レーヴァテインを重棍から両手斧や大刀にして戦ってみてもいい。



「チェァァァァァァァァァァァッーーーーーーーーー!」


 だが急がねばならない。

 後続のアンデッド達をドラゴンのブレスが焼き払っている!

 目の前のアンデッド全てをオレだけで屠れるとは限らない。

 いや、巨躯のアンデッドだってオレが仕留めたいぞ!

 師匠のキングトロールの姿をメタモルフォーゼで写し取ってしまえば可能だろう。

 余裕があるようであれば、やってみたい所だ!







《只今の戦闘勝利で【重棍】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【大刀】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【両手斧】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【回避】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【受け】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【時空魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【風魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【水魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【闇魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【禁呪】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【ダッシュ】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【暗殺術】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【高速詠唱】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【呪文融合】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐睡眠】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐麻痺】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐沈黙】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐即死】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【全耐性】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【限界突破】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》

《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》



 スカルキング ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???


 オレの目の前には無残に破壊され尽くしたアンデッドが転がっている。

 頭蓋骨は半壊、上半身と下半身は分断されています。

 胸郭の骨がやたらと強固で、中にある人魂を散らすのに苦労させられたぞ?

 ローブを剥ぎ取って見たら案の定、未見のアンデッドだった訳だが。

 スケルトン系で一見すると外見はスカルロードみたいだが、かなり骨格がゴツい。

 実際、大刀形状のレーヴァテインで斬る事が出来ず両手斧の形状に戻して破壊した。

 残念だ。

 それ以外は概ね、満足出来る強敵だったと思う。


 そう、このスカルキングは中々の強者だった。

 身に着けている防具は重装備ではなく、上半身にジャケットだけだ。

 手にしているのは円形の盾とメイス、特筆すべき点は無い。

 恐るべきであったのはそのスピードだ。

 いや、その技量だろうか?

 いやいや、アンデッド達に対する統率力であるかもしれない。

 思うに上位のスカルウィザードと同様、死霊結界があると思われる。

 こいつが沈むのと同時にアンデッド達の脅威が一気に低下したからだ。


 こいつってネクロマンサー系でいずれ、召喚出来るようになるんだろうか?

 ゾンビヒーローもだけど。

 どちらも今回、スクリーンショットで保存してある。

 ヘラクレイオスくんへメッセージで送っておこうかね?



 基礎ステータス

 器用値  95(-19)

 敏捷値  95(-19)

 知力値 141(↑1)(-28)

 筋力値  95(-19)

 生命力  95(-19)

 精神力 141(↑1)(-28)



《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で71ポイントになりました》


 左の仮想ウィンドウでステータス操作をしつつ、右の仮想ウィンドウでメッセージを作成。

 今は急がねばならない。

 これだけのアンデッドを屠ったのだ。

 邪結晶は残ってくれるよな?

 取り扱い注意で危険なアイテムであっても、惜しい。

 闘技場のオベリスクに捧げる分だけでも確保せねばならないぞ!



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナインテイル』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



「ピピピッ!」


「キュッ!」


 パンタナールがオレの傍に降下、早速祝福を使ってステータス異常を解消してくれている。

 その頭部にはナインテイルと命婦がいて、鳴き声を競うかのような有様だ!

 オレの心配をしている、というのは無いな。

 リミッターカットの後遺症は軽度に済んでいる。

 互いにじゃれ合っているだけだろう。


 そう、オレのステータス値の低下率は2割相当、これが意味する事は何か?

 戦闘時間がかなり短かった事を意味している。

 戦闘に突入した時刻は確認していない。

 体感的には30分程度って所だろう。


 あれだけの数のアンデッドが30分で全滅か。

 元々、アンデッドはタフであったり仕留めるのが面倒なのが常だ。

 昼間であっても、呪文で弱体化しても、カタストロフィを使っても厄介なのです。

 それがこうもアッサリと、全滅。

 最も大きな支援効果があったのは、ジュナさんが使った呪文のターン・アンデッドだろう。

 あれで一気にアンデッドの群れの規模は縮小していた。

 一体、どれだけの数のアンデッドを無力化したのか?

 実に恐ろしい。

 オレとしては痛し痒しだな。

 明確に獲物が減ってしまっている!



 ナインテイルのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。

 もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。



 ナインテイル 白狐Lv92→Lv93(↑1)

 器用値  46(↑1)

 敏捷値 110

 知力値  96

 筋力値  46(↑1)

 生命力  45

 精神力  96


 スキル

 噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能

 霊撃 隠蔽 夜目 MP回復増加[極大] 魔法抵抗[大]

 物理抵抗[中] 自己回復[中] 時空属性 光属性

 闇属性 風属性 水属性 土属性 氷属性

 雷属性 木属性 耐即死 耐混乱 耐魅了

 陽炎




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アイソトープ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》



 時刻は?

 午前8時50分か。

 本日は朝から、濃い展開になったな。

 最後の黒い球体を封印した日を思い出す。

 あの日も酷く、内容が濃かった。

 今日もそうなるんだろうか?


 パンタナールの両脇にアイソトープとメジアンが舞い降りる。

 そしてアイソトープの隣にロック鳥が着地。

 その背中には師匠達がいる筈だ。



 アイソトープのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。

 もう2点のステータスアップは敏捷値と生命力を指定しましょう。



 アイソトープ アポカリプスドラゴンLv7→Lv8(↑1)

 器用値  47

 敏捷値 113(↑1)

 知力値  47

 筋力値  87(↑1)

 生命力  86(↑1)

 精神力  47


 スキル

 噛付き 引裂き 頭突き 飛翔 回避 跳躍

 転移 疾駆 夜目 水棲 空中機動 突撃

 水中機動 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 捕食吸収

 ブレス 即死 時空属性 光属性 闇属性

 火属性 風属性 土属性 水属性 塵属性

 毒耐性 耐即死 次元断層




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『メジアン』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》



 オレから見て右に2体のアンデッド系ドラゴンが着地する。

 だが、これは敵じゃない。

 ジュナさん配下の召喚モンスター、魔鉱腐竜に魔瘴死竜だ!

 オレは終始、地上戦をしていたから戦っている様子を見ていない。

 動画にして記録する事もしていなかった。

 そこも少々、残念だな。


 これもヘラクレイオスくんが見たがるだろう。

 魔鉱腐竜はその存在を知っているだろうけど、魔瘴死竜は知らないと思われる。

 スクリーンショットにして保存、メッセージに追加で添付しておくとしよう。



 メジアンのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。

 もう2点のステータスアップは敏捷値と筋力値を指定しましょう。



 メジアン エルダードラゴンLv7→Lv8(↑1)

 器用値 52

 敏捷値 87(↑1)

 知力値 52

 筋力値 88(↑1)

 生命力 88(↑1)

 精神力 53


 スキル

 噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避

 跳躍 疾駆 夜目 水棲 空中機動 連携

 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[中] 捕食吸収 ブレス 光属性

 火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性

 雷属性 木属性 溶属性 毒耐性 耐即死

 耐魅了 加護




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『パンタナール』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》



 オレの左には黄晶竜、そして転生煙晶竜とエルダードラゴンの長老様が着地していた。

 そして背後にも次々と巨大な何かが着地しているのが分かる。

 紫晶竜達だろう。


 どうやら全員、無事のようだ。

 まあ、そうだよな?

 オレが死に戻っていないし、黄晶竜だって消耗は小さい。

 地上戦をし続けていたけど、空中戦が派手に展開していたのは音と衝撃で分かっていた。

 アンデッド系ドラゴンがどれ程の戦力であったのかは分からない。

 だが、一方的に屠られていたような気がする。


 理由はある。

 地上にもいたアンデッド系ジャイアントも無残な目に遭っていたからだ!

 師匠配下のキングトロールも大概な戦闘力を発揮していたけどね。

 転生煙晶竜と長老様の爆撃に比べたら可愛いものだ。

 あの赤と青の光条が無数に浴びせられていた。

 そう、両者は本気で戦っていた事になる。

 並みの爆撃じゃなかった。

 オレが地上にいる事への配慮など、微塵も感じられませんでしたよ?



 パンタナールのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。

 もう2点のステータスアップは器用値と筋力値を指定しましょう。



 パンタナール ロイヤルドラゴンLv7→Lv8(↑1)

 器用値 70(↑1)

 敏捷値 70

 知力値 70

 筋力値 70(↑1)

 生命力 70(↑1)

 精神力 70


 スキル

 噛付き 引裂き 飛翔 回避 堅守 跳躍

 疾駆 広域探査 夜目 水棲 空中機動

 水中機動 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 捕食吸収

 ブレス 祝福 時空属性 光属性 闇属性

 火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性

 雷属性 毒耐性 耐即死




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『命婦』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



『全員、警戒は解くな! 歪みの影響があるやも知れぬぞ!』


『煙晶竜様、これは何なのですか?』


『キースに邪結晶を全て出すよう指示したのは我ではあります。まさかこうなるとは!』


『紫晶竜よ、汝のせいではない。儂は何者かが介入したと思う。どうじゃな?』


『邪結晶は安定して歪みを内包しているからこそ、結晶なのじゃしな』


『量の問題ではないと?』


「そうでしょうね。私も昔、実験して確かめてありますから」


 ドラゴン達の視線がシルビオさんに集中する。

 実験?

 確かこのシルビオさんって、知識欲の権化みたいな人でしたっけ。

 そんな事もやってたのか?



 命婦のステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

 もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。



 命婦 妖狐Lv92→Lv93(↑1)

 器用値  43(↑1)

 敏捷値  94

 知力値 123(↑1)

 筋力値  42

 生命力  42

 精神力  94


 スキル

 噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能

 霊撃 魔力察知 気配遮断 魔力遮断 夜目

 MP回復増加[大] 魔法抵抗[大] 物理抵抗[大]

 自己回復[大] 時空属性 光属性 闇属性

 火属性 風属性 水属性 土属性 木属性

 耐沈黙 耐魅了 耐暗闇 狐火



「邪結晶同士が共鳴するかと思って、魔素融合させずに集めた事ならありましたねえ」


『量はどうであったのか?』


「先刻の量よりも多かった事は確かです」


『アンデッドを呼び寄せるような事は無かったと?』


「ええ。結論から言えば、魔素融合させた方が安定するので周囲への影響が小さく出来ます」


「当然、内包する歪みは大きい。故により危険でもあるがの」


「だから地下に封じたんじゃないか! 封印に魔素融合も組み込んで環流までして!」


「そうじゃったな」


 ああ、そうか。

 師匠の家の地下にあった巨大な邪結晶、それを封印する仕掛けはシルビオさんが組んだのか。



「シルビオちゃん、何が影響したと思う?」


「そこは是非、私も知りたいですな! 実に興味深い」


「お前さんらしいがな。原因が分からんというのは困るぞ?」


『例え小規模であっても、各所で同様の事が起きたら面倒であるな』 


 確かに。

 あんな量の邪結晶を所有するプレイヤーがオレの他にもいるとは思いたくはない。

 だが、少量ではあるけど複数を所持しているプレイヤーは確実に存在しているだろう。

 同様の事が起きたら?

 大騒ぎだ。

 では、オレならばどうすべきか?

 ある程度の量をストックし、今回と同様アイテム・ボックスから一気に出すだろう。

 きっと素敵な大苦戦になってくれる筈だ。


 それにしても困った。

 スカルキングだが、邪結晶やそれに類するアイテムを残してくれていません。

 そばに転がっていたジャイアント・オブ・スケルトンもだ。



『邪結晶を核として暴れていたと思ったが。何も残さぬか』


『そこも異様じゃな。歪みも四散したように感じなかったぞ? どうじゃな?』


『煙晶竜の言う通りじゃな。歪みは四散しておらぬ。唯、消えた』


「法儀式では昇華する方法がありますがね。邪結晶級の歪みでも消すのは至難と聞きます」


『結局、分かりそうもないか』


「再現性も検証すべきです!」


「阿呆め! 今回と同じ事になるではないか!」


「いや、ほら、純粋に興味があるだけだから!」


「尚いかんわ!」


 師匠がシルビオさんの頬に杖を押し付けている。

 物理的に黙らせたいなら、手伝いましょうか?

 裸絞めで済みますよ?



『キースよ、汝はアンデッド共と戦う機会も多くあったのう』


「ええ」


『やはり備えは要るじゃろう。邪結晶を封印し貯蔵する場所を汝の拠点に持つべきじゃな』


「そうするのが妥当な所ですか」


『うむ。森にすべきであろう。島の方にはアンデッドを見掛ける事は無かったしのう』


 シルビオさんが、そしてジュナさんが、何よりも師匠も長老様の言葉に動きを止める。

 しまった。

 この流れのままだと、師匠達をオレの拠点を案内する事になるぞ!



「ほう、森に島か。キースの拠点なれば見ておきたいのう」


「当然、私も行くわよ!」


「現地を見ないと封印も組めないしねえ」


 やはりこうなるか。

 ここにいる全員で召魔の森に行く事になりそうだ。



『黒曜竜よ。汝の麾下に封印に長けた眷族はいるであろうな?』


『ハッ!』


『我の所からもエルダーを遣わす。封印を組むのに協力させよ。汝もだ』


『承知しました』


『金紅竜、汝はベルジック家の守護でもある。ここは任せるが、良いな?』


『ハッ!』


『我は各地の巣を全て巡回しよう。まずは黒曜竜の巣、そして翠玉竜の巣だな』


『紫晶竜殿、自らが?』


『眷族を鎮撫するのも我の役目であろう。それに此度の件は我が自ら警告すべきだ』


『確かに』


『煙晶竜様、それに長老様にはキースと共に行動して頂きたく』


『構わんとも』


『ま、儂は煙晶竜の後ろを付いて行くだけじゃしな』


 どうやらオレが口を差し挟む余地が無いみたいだ。

 腹を括ろう。

 召魔の森へとご案内だ。

 そして地下洞窟も見せる事になるのだろう。

 あの縦穴の底でエルダードラゴンが巣を構える準備を進めている。

 そこに邪結晶を封印する場所を設営する事になっていた筈なのだ。







「へー、キースちゃんの拠点って随分と大きいわね?」


「森が随分と拡がっておるのう」


「途中で微妙に植生が変わっているみたいだねえ。降りて調査する時間、あるかな?」


「ある訳、なかろう!」


 召魔の森に来ています。

 オレも師匠のロック鳥に同乗して案内している訳だが。

 最初は城館にでも案内してお茶でも、と思ったんだが師匠達は周囲に拡がる森を見たがった。

 拠点の全景も見えるだろうし、悪くは無い。

 問題なのはオレが口下手な事だろう。



「しかし随分と立派だなあ! それに比べて師匠の家なんてもうね」


「儂は隠遁しておる身じゃぞ? あの家でも過分に大きいのじゃ!」


「またまたあ! 弟子がこんな立派な拠点を設けて、ちょっと羨ましく思ってるでしょ?」


 どうやらシルビオさんは地雷を自ら埋めておいて、自ら踏み抜くような性格であるらしい。

 師匠は物言わず睨み返すが、シルビオさんはどこ吹く風だ。

 彼の興味は眼下の風景にあるようで、まるで気にしていない。


 オレとしてもこれを機会に確認が出来て良かった点もある。

 召魔の森の城郭は拡張工事をほぼ終えているようだ。

 土精霊の皆さんは城館裏手で作業場の拡張を行っているようです。

 木精霊、水精霊の皆さんは城郭内部の田畑や果樹園、森林に分散して何か作業をしている。

 シンクロセンスでポータルガード達の目を借り、複数の仮想ウィンドウで確認済みだ。

 どうやら、拡張工事も終盤に差し掛かっているようです。


 それにしても、8つある塔の上にはドラゴン達が鎮座している様子は実に様になっているな!

 翠玉竜、黒曜竜、長老様、黄晶竜、転生煙晶竜、そしてエルダードラゴンだ。

 まさにファンタジーな光景、見応えがある。

 これはスクリーンショットにしておこう。



「でもこれ、いいのかしら?」


「え?」


「かなり強力な魔物が棲んでいるわよね?」


「ええ、まあ」


 遠目でドラゴンの編隊が森の上空で何かと空中戦をしているのが見えていた。

 多分、その相手はヴリトラの分身か写身、それにマハラジャアシパトラだろう。



「森の外には出ていないんでしょうけど。拠点に手を入れ過ぎるのも考え物だわ」


「問題になりますか?」


「大なり小なり、周囲に影響は当然あるわよ!」


 森の中から何かが来た!

 どうやらオーディンガードの編隊のようだが、魔鉱腐竜と魔瘴死竜が迎撃してくれている。

 師匠のパイロキメラとフラッシュキメラも参加、どうやらオレの出番は不要だな。

 圧倒的戦力差を見せつけていた。



「精霊力は相当、強く作用するだろうねえ」


「魔力はいいじゃろうがの。地脈の方は安定しておるのかな?」


「ドラゴン達もいるんだし、その辺りは大丈夫だと思うわよ? 問題は歪みだわ」


 ジュナさん達が同時に沈黙、眼下に視線を落とす。

 師匠のロック鳥は大きく旋回中、その両翼に魔鉱腐竜と魔瘴死竜が戻って来ていた。

 パイロキメラとフラッシュキメラもだ!

 オーディンガードの編隊はあっという間に駆逐されてしまったらしい。



「そろそろ、下に降ります?」


「そうね。オレニューちゃんもシルビオちゃんも、いいわね?」


「ええ。おおまかな地形の確認は出来ました」


「儂もいいんですがの、キースには今のうちに言い渡しておく事があるぞ?」


「えっと、何でしょう?」


「拠点を設けるのは、いい。だがの、これは明らかにやり過ぎじゃ! 加減を知らぬのか?」


「オレニューちゃん、そういう所は師匠が指導しなきゃ!」


「そうですよね。やっぱり師匠の指導って大事ですよねえ」


 シルビオさんのその言葉にジュナさんが反応した。

 表情は笑顔であるのだが、その意味は?

 どうやらオレの知らない所で地雷があったらしい。



「どういう意味かしら、シルビオちゃん?」


「うわッ?」


 シルビオさんの右腕が背中側へと捻り上げられ、同時に頭部も背後から抱えられていた。

 チキンウィングフェイスロック。

 今の、どうやって技に入った?


 ジュナさんも謎な方だ。

 年齢は間違いなく師匠よりも上、聞いちゃいけない領域だろう。

 格闘戦の技量もやはり謎、だがジュナさんは妙齢のご婦人にしか見えない。

 殴ったり蹴ったりは出来ません!

 関節技や投げ技を仕掛けられるのにディフェンスをするのがこれまでの通例になっている。

 仮にまともに戦ったらどうなるんだろう?

 興味はある。

 同時に恐怖もある。

 それはきっと、知らない方が幸せな領域のように思えるのでした。

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv270(↑1)

職業 サモンメンターLv159(召喚魔法導師)(↑1)

ボーナスポイント残 71


セットスキル

小剣Lv214 剣Lv216 両手剣Lv216 両手槍Lv218

馬上槍Lv218 棍棒LvLv213 重棍Lv214(↑1)

小刀Lv214 刀Lv212 大刀Lv217(↑1)手斧Lv213

両手斧Lv213(↑1)刺突剣Lv213 捕縄術Lv222

投槍Lv218 ポールウェポンLv218

杖Lv244 打撃Lv253 蹴りLv253 関節技Lv253

投げ技Lv253 回避Lv265(↑1)受けLv265(↑1)

召喚魔法Lv270(↑1)時空魔法Lv267(↑1)封印術Lv264

光魔法Lv260 風魔法Lv261(↑1)土魔法Lv260

水魔法Lv261(↑1)火魔法Lv260 闇魔法Lv261(↑1)

氷魔法Lv260 雷魔法Lv261 木魔法Lv260

塵魔法Lv260 溶魔法Lv260 灼魔法Lv260

英霊召喚Lv7 禁呪Lv265(↑1)

錬金術Lv221 薬師Lv60 ガラス工Lv55

木工Lv113 連携Lv224 鑑定Lv172 識別Lv240

看破Lv222 保護Lv93 耐寒Lv233

掴みLv231 馬術Lv231 精密操作Lv233

ロープワークLv221 跳躍Lv237 軽業Lv242

耐暑Lv224 登攀Lv224 平衡Lv231

二刀流Lv224 解体Lv168 水泳Lv221

潜水Lv221 投擲Lv232

ダッシュLv231(↑1)耐久走Lv230 追跡Lv230

隠蔽Lv228 気配察知Lv231 気配遮断Lv231

魔力察知Lv231 魔力遮断Lv231 暗殺術Lv232(↑1)

身体強化Lv232 精神強化Lv232 高速詠唱Lv250(↑1)

無音詠唱Lv249 詠唱破棄Lv252 武技強化Lv243(↑1)

魔法効果拡大Lv232 魔法範囲拡大Lv232

呪文融合Lv233(↑1)

耐石化Lv80e 耐睡眠Lv164(↑1)耐麻痺Lv188(↑1)

耐混乱Lv80e 耐暗闇Lv236 耐気絶Lv233

耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e 耐沈黙Lv229(↑1)

耐即死Lv141(↑1)全耐性Lv172(↑1)

限界突破Lv132(↑1)獣魔化Lv137


基礎ステータス

 器用値  95

 敏捷値  95

 知力値 141(↑1)

 筋力値  95

 生命力  95

 精神力 141(↑1)


召喚モンスター

ナインテイル 白狐Lv92→Lv93(↑1)

 器用値  46(↑1)

 敏捷値 110

 知力値  96

 筋力値  46(↑1)

 生命力  45

 精神力  96

 スキル

 噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能

 霊撃 隠蔽 夜目 MP回復増加[極大] 魔法抵抗[大]

 物理抵抗[中] 自己回復[中] 時空属性 光属性

 闇属性 風属性 水属性 土属性 氷属性

 雷属性 木属性 耐即死 耐混乱 耐魅了

 陽炎


アイソトープ アポカリプスドラゴンLv7→Lv8(↑1)

 器用値  47

 敏捷値 113(↑1)

 知力値  47

 筋力値  87(↑1)

 生命力  86(↑1)

 精神力  47

 スキル

 噛付き 引裂き 頭突き 飛翔 回避 跳躍

 転移 疾駆 夜目 水棲 空中機動 突撃

 水中機動 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 捕食吸収

 ブレス 即死 時空属性 光属性 闇属性

 火属性 風属性 土属性 水属性 塵属性

 毒耐性 耐即死 次元断層


メジアン エルダードラゴンLv7→Lv8(↑1)

 器用値 52

 敏捷値 87(↑1)

 知力値 52

 筋力値 88(↑1)

 生命力 88(↑1)

 精神力 53

 スキル

 噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避

 跳躍 疾駆 夜目 水棲 空中機動 連携

 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[中] 捕食吸収 ブレス 光属性

 火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性

 雷属性 木属性 溶属性 毒耐性 耐即死

 耐魅了 加護


パンタナール ロイヤルドラゴンLv7→Lv8(↑1)

 器用値 70(↑1)

 敏捷値 70

 知力値 70

 筋力値 70(↑1)

 生命力 70(↑1)

 精神力 70

 スキル

 噛付き 引裂き 飛翔 回避 堅守 跳躍

 疾駆 広域探査 夜目 水棲 空中機動

 水中機動 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 捕食吸収

 ブレス 祝福 時空属性 光属性 闇属性

 火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性

 雷属性 毒耐性 耐即死


命婦 妖狐Lv92→Lv93(↑1)

 器用値  43(↑1)

 敏捷値  94

 知力値 123(↑1)

 筋力値  42

 生命力  42

 精神力  94

 スキル

 噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能

 霊撃 魔力察知 気配遮断 魔力遮断 夜目

 MP回復増加[大] 魔法抵抗[大] 物理抵抗[大]

 自己回復[大] 時空属性 光属性 闇属性

 火属性 風属性 水属性 土属性 木属性

 耐沈黙 耐魅了 耐暗闇 狐火


ビーコン エルダードラゴンLv8

 器用値 64

 敏捷値 64

 知力値 81

 筋力値 64

 生命力 64

 精神力 81

 スキル

 噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避

 跳躍 疾駆 夜目 水棲 水中機動 連携

 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[中] 捕食吸収 ブレス 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性

 水属性 氷属性 溶属性 毒耐性 耐即死

 耐魅了 加護


召魔の森 ポータルガード

ジェリコ、リグ、ティグリス、クーチュリエ、獅子吼

逢魔、極夜、雷文、守屋、シリウス、スーラジ、久重

テフラ、岩鉄、ジンバル、虎斑、蝶丸、網代、スパーク

クラック、オーロ、プラータ、火輪、酒船、コールサック

シュカブラ、シルフラ、葛切、スコヴィル、デミタス

白磁、マラカイト、パイリン、エジリオ


海魔の島 ポータルガード

ナイアス、テイラー、ストランド、ペプチド、バンドル

ロジット、船岡、出水、エルニド、ロッソ、雪白、濡羽

アチザリット、クォーク、アモルファス、オリアナ


召魔の森に駐留

翠玉竜、エルダードラゴン、他ドラゴン2編隊分


地下洞窟に駐留

エルダードラゴン、他ドラゴン2編隊分


海魔の島に駐留

蒼玉竜、エルダードラゴン、他ドラゴン4編隊分


同行者

ビーコン(転生煙晶竜)、長老様、黄晶竜、黒曜竜

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