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「他の黒い球体の状況は?」


『今の所、変化無し!』


『変化があるとしたら封印が終わった後になると思われますが』


「何が起きるか、それが問題だな」


『ええ』


『でも何かが起きないと、つまんない!』


 オレが懸念している事は彼女達とはかなり違っているだろう。

 アデルとイリーナでも差があると思う。

 だが共通する事だってある。

 このゲームで何かが起きる。

 それを単純に楽しめたらいい、そこに尽きるだろう。



『じゃあ私達は港町クーリエの監視に行きますので!』


「そうか。気を付けてな」


『キースさんもお気を付けて』


 まだ警戒区域のどこにも戦闘は発生していないようだ。

 海側から迫る黒い球体からはギリシャ神話関連と思われる魔物が大量に出現したものだが。

 現在は何も繰り出されていないらしい。

 まあ出現してみた所でNPCドラゴン達に駆逐されてしまうだけだろう。


 要するにドラゴン達がこの方面にいる事そのものがマズいのだ!

 本音を言えば、どこか別の拠点にでも魔神が襲って来ないか?

 そう思っているオレがいる。



『どうするね?』


「封印の進行次第ですね。今のうちに女王陛下に挨拶をして来ます」


『もしかして、アレか?』


「ええ、多分」


 バオバブエントとセンチネルゴーレムで厳重な警備が敷かれている場所がある。

 恐らくそこにサビーネ女王が来ているのだろう。

 後方でおとなしく待っているような方ではあるまい。

 センチネルゴーレムがいるのであれば、あの女教皇シュザンヌも同行しているかな?



『いかん、アレはいかんぞ?』


「上空で旋回しててもいいんですが」


『それもマズい。ここはおとなしく汝に同行しておくしかないのう』


 結界を敷くかのように配置されたバオバブエントとセンチネルゴーレムだが。

 その内部にも円陣を組んでいるのは紫晶竜達だ。

 ほぼ全員が揃っている。

 円陣から外れる形でエルダードラゴンの長老様と黄晶竜が並んで佇んでいた。

 まだその傍の方が転生煙晶竜も収まりがいいだろう。

 無論、ラルゴも一緒であれば目立たない筈だ。



「では降下しますよ?」


『うむ』


 さて、封印作業の進捗状況はどうなっているかな?

 具体的な事は何も知らされていない。

 それはオレが知っていて良い内容じゃないのだろう。





「失礼、ですが例外はありませんので」


「ええ、大丈夫です」


 バオバブエントとセンチネルゴーレムの輪の中に入る際には身元確認が行われた。

 問題は無い。

 称号の影響なのか、ダークエルフ達もドラゴニュート達も恐る恐るオレの装備を確認している。

 武器になるような代物は既に《アイテム・ボックス》に収納済み、問題は無い筈だ。

 それにしてもここまで怖がられるのも少々困る。

 どことなく犯罪者扱いされているように錯覚してしまいそうだ!



「女王陛下は来ているのですね?」


「え、ええ。封印を確認する為と聞きます」


「女教皇猊下も?」


「ひゃ、ひゃい!」


 一番、怯えているダークエルフの男はまともに立っていられないみたいだ。

 レベルもこの中で格段に低い。

 オレも意地悪で問い掛けている訳じゃない。

 一番近くにいただけなんだが。

 ダークエルフもまた長命の種族であって、設定ではオレなどよりも年上だろうに。



「落ち着いて」


「ふぁ、ふぁい!」


 ダメだ、このダークエルフ。

 多分だが他種族と交流する機会にも恵まれていなかったのだろう。

 気の毒に。

 どうにかしてやりたい所だが、オレに何が出来るというのか?


 ああ、そうだ。

 護霊樹の杖があったけど、役に立つかな?

 木工職人のエルフの親方に貰った物だ。



「落ち着いて。これが何か、分かるな?」


「ど、どうしてそれを?」


「エルフにもダークエルフにも私は何もしないから。怖がらなくていい」


 護霊樹の杖を《アイテム・ボックス》の中に入れたままで良かったようだ。

 若いダークエルフの表情は一変した。

 大いに驚いた様子を見せた後、すぐに安堵の表情を浮かべている。

 いかんな。

 護衛役であるなら緊張感をある程度、保っていて欲しいものだ。

 弛緩するような様子では心許ないですよ?


 オレの傍にいるのはレッドシールドカーバンクルのノワールのみ。

 より正確に言えば影の中にバンパイアダッチェスのテロメアがいるけどね。

 蒼月、ラルゴ、火輪は転生煙晶竜と共にエルダードラゴンの長老様の所に残してある。

 黄晶竜もいるけど、転生煙晶竜の正体に気付く事はないだろう。

 火輪と遊んでいるのがここからでも見えていた。


 上を見上げると?

 ここからだとバオバブエントとセンチネルゴーレムの頭部は見えない。

 つか首が痛くなりそうだよ!

 更に目を転じると紫晶竜達の姿が見えた。

 尻尾を外にして円陣を組んでいる。

 体表の色で判別は可能だから問題は無い。



「では、こちらへ」


 案内役であろうバードマンの先導に従い金紅竜と白金竜の間を通過する。

 ドラゴンの長達は互いに頭を寄せて瞑想しているのかな?

 全員、目を閉じて静かにしている。

 その様相をオレは何度も見ていた。

 転生煙晶竜もよくこういった感じで佇んでいる事があるからだ。


 円陣の中央にやはりいた。

 サビーネ女王、女教皇シュザンヌ。

 各々の護衛となるであろう竜騎士達に法騎士達。

 そしてジュナさんにギルド長ルグランさんだ。

 翡翠竜と水晶竜の間から黒い球体の様子を見る事が出来る。

 ここは高台であるから集結しているのだろう。

 それにしても結構、距離が近くないかな?



「キースちゃん、こっちよ!」


「ども。師匠は?」


「オレニューは封印をしに行っておる。あそこにじゃ」


「ゲルタちゃんもね!」


 現地に行っているのか。

 危険なのは分かる。

 だが師匠もゲルタ婆様も並みの力量じゃない。

 未だにその真の実力を見ていないような気もしている程なのだ。



「アレをどうやって封印するんです?」


「邪結晶を使う。相手は何もかもを呑み込む、言わば虚無でな」


「全てを遮断する虚無で覆うというのが封印の実態になるわね」


「邪結晶は言わば歪みから生まれた代物でな。判明している特性を利用する」


「利用、ですか」


「うむ。錬金術の秘術を併用して溜め込んだ力を反転させるのじゃ」


「どうなります?」


「虚無同士で相克を生む。互いの力が喪われるであろうな」


「危険に聞こえますが」


「確かに。だからこそ効果も高い。制御が難しいからの、準備に時間を掛けた訳じゃ」


 オレの理解の範疇を越えている!

 それでも分かる事があった。

 リスクに応じた効果はありそうだよね?

 問題は封印が成功した場合、魔神がどう動くのか。

 そこが分からない。

 知っていそうな存在なら心当たりがあるんだけどね。



「魔神側の情報は何か得てますか?」


「ああ。王女達の方ね? 進んでないわー」


「意識が戻らない、ですか」


「ええ。自失したままよ」


「何かショックを与えてみてはどうです?」


「オススメ出来ないわ。症状が悪化する可能性もあるわよ?」


「しかし進展もしないでしょう?」


「それに彼女達が何をするかにもよるわ。ショックを与えるにしても適度じゃないと」


 ショックを与える、ですか。

 まあ魔神になりかけていた彼女達が何を喜んでくれそうなのか、知ってるけど。

 違った。

 喜んでくれるのは肉体の方だけで意識は違っているだろう。

 オレとしてはご褒美を与えていただけで他意は無かったのだ。

 そう、他意は無い。

 蜂蜜を召喚モンスター達に与えていただけだ。


 アレでもいいのかな?

 効果があるなら何でもやるべきだろう。

 そう、それが周囲にどう見えるのかは別問題だ。



「王女様達はどこです? 少し試してみたい手があるんですが」


「キース、お前さんがか?」


「いるわよ?」


 ジュナさんの視線が地面に落ちる。

 そこにあるのは影。

 そうか。

 影の中で常に捕らえてあるって事なのね?



「試すって、何をじゃ?」


「酷い事をするんじゃないわよね?」


「ええ」


 そう、見ていたら分かる。

 酷い事じゃない筈だ。

 だってオレがやる事と言えば蜂蜜を召喚モンスターに与えるだけなのだから。


 おっと、そのご褒美をあげるのは誰がいいかな?

 ノワールでもいいのかもだが、王女様達の記憶に残る面々であった方がいい。

 絶対に、いい。

 テロメアとノワールはここで帰還させよう。

 召喚するのは?

 ナインテイルと命婦の出番だ!



「あら、中々鍛えてあるようね」


「はあ」


 ジュナさんに褒められて嬉しいのか、ナインテイルと命婦の尻尾が揺れる。

 尻尾の数が一気に増えているように見えるけど、これは普段からだ。

 その数が更に倍加したぞ?

 その原因はきっと、オレが《アイテム・ボックス》から蜂蜜を取り出したからだろう。

 ついでにオレの両肩に跳んで来やがるし!

 まだダメ!

 お前達が甘えていい相手は別にいるのだ。


 ジュナさんの影の中から人影が浮き上がって来る。

 アンリエット王女にルイーズ王女だ。

 白を基調にしたネグリジェ姿か?

 清楚に見えつつも体のラインが想像出来て逆にエロい。

 実際、鎧を身に着けていた時には分からなかった胸元が特にエロい。

 凝視しそうだよ!


 しかしこうなってみると哀れでもある。

 共に天馬騎士だが、所属する国は既に無い。

 その世界すらも今や変貌の危機にある。

 そう仕組んだのは彼女達自身でもあるのだが。

 分からない。

 魔神と化す事にそれ程の魅力があったのかね?

 それも今のままでは聞き出せない。


 確かに目の前の王女様達は自失状態だ。

 目は半開きのままで虚ろであるのが分かる。 

 監視役なのか、各々の背後にバンパイアダッチェスがいた。

 思わず目礼したら微笑み返しされて少し得した気分です!

 これはスクリーンショットにしておこう!

 不謹慎だけど、王女と並んでいるといい絵だ。

 実に、エロい!



「それは何じゃ?」


「普通の蜂蜜です」


「一体、何をするんじゃ?」


「まあ見ていたら分かりますよ」


 ギルド長は少しだけ不安な表情を見せていた。

 安心して下さい。

 ナインテイルと命婦にご褒美をあげるだけですから!





「ヒッ!」


「お目覚めですか?」


 ルイーズ王女は意識を取り戻すのが早かったな。

 最初に王女達の体に蜂蜜を垂らした場所は足の指の間だった。

 モゾモゾと体を蠢かしていたが、それだけだったので方針を変更したのだが。

 次が耳元。

 だがこれはナインテイルと命婦には不評であったみたいです。

 物珍しそうにバンパイアダッチェス達が舐めてしまっていたからだ!

 アンデッドなのに蜂蜜も好きなのかな?

 生き血じゃないんだけど。

 だが、蜂蜜を舐めるバンパイアダッチェス達が王女様達と絡む姿は実にいい絵になっていた。

 エロい。

 王女様達の表情が上気していたから尚更だ。

 スクリーンショットが増えて行くのが止まらないぞ?



「おっと」


「そ、そこは! ダ、ダメッ!」


「申し訳ない。分量を間違えました」


 嘘だ。

 バンパイアダッチェス達向けに蜂蜜をうなじに少し垂らす。

 その次が首元と鎖骨のある辺りの凹みだ。

 量は多目にしてみました。

 王女様が体を艶めかしく動かすものだから、更に下へと垂れてしまっている。

 そう下へだ。

 王女様に相応しい、美しく盛り上がった膨らみの合間に蜂蜜がががががががッ!

 無論、衣服も蜂蜜塗れとなってしまう。

 そこをナインテイルも見逃さない。

 垂れ落ちる蜂蜜を逃すまいと舐め取り始めていた!



「ああっ、そこは!」


「蜂蜜が垂れちゃうじゃないですか。動かないで貰えます?」


「ダメッ! そこだけは堪忍してっ!」


 ナインテイルが衣服の上から構わずに蜂蜜を舐め始めていた。

 蜂蜜と唾液で衣服も濡れ、肌が浮き上がっている。

 エロい。

 そして胸の膨らみの頂点も顕わになってるよ!


 ルイーズ王女の背後にいたバンパイアダッチェスが艶然と笑う。

 その両手が乳房を鷲掴みにすると寄せ上げて、蜂蜜が垂れ落ちるのを防いでくれている。

 おお!

 ナイスアシスト!

 ナインテイルも乳房の間に顔を埋めてしまう。

 その尻尾の数は確実に九尾以上に見えている!

 何という残像なんだ!



「こ、これは?」


「おや、意識が戻りましたか」


「あ、それ、止めて! ダメッ!」


 アンリエット王女の背後にいたバンパイアダッチェスは明らかに責めるのが好きみたいです。

 乳房を揉みつつ持ち上げると、その頂点に蜂蜜をたっぷりと付けてあげている!

 当然、命婦の狙いもそこになる訳だ。



「あっ、や、止めて! もう許して!」


「これ、キースよ。これはちょっとどうかと思うぞ?」


「いや。蜂蜜をご褒美に与えているだけなんですが」


「キースちゃんってば、鬼畜!」


 いや、ジュナさんの意見はおかしい。

 オレは蜂蜜を垂らしてあげただけです。

 鬼畜な真似をしているのはジュナさん配下のバンパイアダッチェス達の方だと思いますよ?



「でも意識は取り戻しましたね」


「確かにそうだけど!」


「じゃがこれではの」


 王女様達の体から力が抜けてしまっていた。

 いや、余韻を楽しむかのように体がピクピクと反応している。

 そして気を失ってしまったらしい。

 恍惚とした表情はどう見ても気持ち良さそうです。

 王女様達にとっても、ご褒美?

 多分、そんな所だろう。

 彼女達がどう思うかは別として、体の方は大いに満足したように思えます。

 鬼畜?

 この場合は違うと思う。



「あ、あの。キース様?」


「これは女王陛下」


「意識を取り戻す事が出来たのは良しとせねばなりませんが、やり方がちょっと」


「ちょっと、何でしょう?」


 珍しいな。

 女王陛下は竜騎士でもあり、凜々しく振る舞うのが常であった。

 今みたいに恥ずかしげに言葉を失っている様子をオレは見た事が無い。

 妙に、エロいぞ?

 これもスクリーンショットにしておこう。



「キース様」


「はい、何でしょう?」


「懺悔がしたければ私の所へ来なさい。気が楽になりますよ?」


「はあ」


 女教皇シュザンヌは懺悔を勧めるけど、オレに罪の意識は無い。

 いや、聖人君子のように如何なる罪も犯していないとは思わないけどさ!

 強弁するつもりだって無い。

 手段がどうあれ、王女様達は意識を取り戻した。

 今は別の要因で気を失っているだけです。

 いずれ普通に起きてくれると思うのだ。



「陛下、こちらへ!」


「封印が始まったようです!」


 その声に応じたのでもないだろうが、無言の彫像と化していた紫晶竜達の目が大きく見開かれた。

 オレも思わず身構える。

 さあ、何が起きる?

 戦いになってくれたらいい。

 但し、ここにいるドラゴン達に獲物が奪われるような展開は好みじゃ無い。

 緊張感が足りなくなっては楽しめませんよ?






「ジュナ様、あれで封印は成功なので?」


「ええ。大成功、と言って良いでしょうね」


 黒い球体はどうなった?

 今は消えてしまっている。

 より大きな黒い球体が天空に生じた、次の瞬間。

 それは地上に降りて黒い球体と融合、消えてしまっていた。

 終わってしまえば実に呆気ないな!



『各地の様子はどうか?』


『北にある黒き球体には変化は無い』


『南のも同じく』


『東の海上のは移動を止めたようであるな』


『ふむ。では各々の拠点へ連絡を飛ばせ! 眷族達の総力を挙げ魔神共の痕跡を探れ!』


『『『『『『『『ハッ!』』』』』』』』


『金紅竜、それに水晶竜は女王を護るがよい』


『『承知!』』


 この場に金紅竜と水晶竜を残してドラゴンの長達が飛ぶ。

 何を始めようというんだ?



『来ていたか、小さき友よ』


「ども。あの、何を始めるんです?」


『封印したであろう空間より魔神の痕跡を辿れるかどうか、試すのだよ』


「そんな事が出来るので?」


『分からん。だが、試す価値はあろうな』


 金紅竜も、そして水晶竜も緊張感を途切れさせてはいない。

 まだ、何かが起きる。

 いや、何が起きても対応出来るようにしているだけだ。



《フレンド登録者からテレパスです!会話が可能となります》


 誰だ?

 いや、誰でもいい。

 何かが起きていて欲しいぞ?

 さあ、何が起きた!



「キースだ。何が起きた?」


『イリーナです! 港町クーリエで異変です、巨神が出現しました!』


「何?」


『他にも色々います、現在後退中!』


「了解、そっちに急行する! 戦闘に巻き込まれるなよ? 出来るか?」


『どうにか。他に援軍も呼びます!』


「そうしてくれ」


 テレパスを切る。

 こうしてはいられない。

 いずれ援軍としてNPCドラゴンが投入されてしまうだろう。

 そうなる前までが、勝負だ!



「キースちゃん、どうしたの?」


「失礼。私も周辺の警戒をして来ますので」


「変な顔で笑ってるけど。何かいい事でもあったのかしら?」


 おっと、いけね

 ジュナさんに変な所を見られてしまいましたか。

 いや、ジュナさんだけじゃない。

 ギルド長のルグランさんは顔を顰め、サビーネ女王も何事かと驚きの表情です!

 女教皇シュザンヌさんには明らかに引かれているし!

 マズいな。

 感情の制御が上手く出来ていないぞ?



「師匠への挨拶はいいのかの?」


「ええ。今は急ぎたいので。ここで失礼します」


「慌ただしいわねー」


 どうにか体裁を取り繕うとこの場を辞去する。

 急がねばならない。

 巨神が相手だって?

 文句など無い。

 可能な限り、屠ってくれよう!






『キースさん!』


「無事か?」


『ええ、どうにか』


「援軍はどうだ?」


『今はまだキースさんだけです!』


『すぐに春菜ちゃんと此花ちゃんが来るよ!』


「よし。このまま2人は援軍のマーカーだ。戦闘空域からは当面離脱した状態をキープしてくれ」


『えっと、キースさんは?』


「決まってる。足止めをするさ!」


 いかん、いかんぞ?

 大声で笑い声が漏れそうになっている!

 眼下にいるのは確かに巨神達、しかも状況はよりカオスだ!



 ユミル ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



 プルシャ ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



 ダイダラボッチ ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



 ガイア ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



「ユニオンを抜ける! 後は頼む!」


『『は、はい!』』


 相手はお馴染みの巨神達か。

 影じゃないけど、以前にもこの名称の相手と戦った事はある。

 きっと、強い。

 いや、強くないと許せません!



 共工 ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



 ヨルムンガンドの写身 ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



 テュポーンの写身 ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



 無情なるフンババ ???

 妖精 ??? ???

 ??? ???



 グレンデル ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



 キングトロール ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



「人馬一体!」「金剛法!」「エンチャントブレーカー!」

「リミッターカット!」「ゴッズブレス!」


 他にも巨躯の相手がゾロゾロといる!

 これはいけない。

 NPCドラゴンが来るまでに全滅出来るだろうか?

 そんな心配をせねばならないようだ。



 淤母陀流神之写身 ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



 阿夜訶志古泥之写身 ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



 天之常立神之写身 ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



 意富斗能地神之写身 ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



 大斗乃辧神之写身 ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



 宇摩志阿斯訶備比古遅神之写身 ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



 港町クーリエを破壊するかのように別の巨神が出現してます!

 こうなるとどれを優先していいのか悩ましいな!

 贅沢だ。

 贅沢な悩みだ!

 お願いだから援軍は来なくていいと思ってしまうオレもいる。

 正直、切り札抜きで生き残れそうな感じがしないのにおかしいよね?



(フィジカルエンチャント・ファイア!)

(フィジカルブースト・ファイア!)

(フィジカルエンチャント・アース!)

(フィジカルブースト・アース!)

(フィジカルエンチャント・ウィンド!)

(フィジカルブースト・ウィンド!)

(フィジカルエンチャント・アクア!)

(フィジカルブースト・アクア!)

(メンタルエンチャント・ライト!)

(メンタルブースト・ライト!)

(メンタルエンチャント・ダーク!)

(メンタルブースト・ダーク!)

(クロスドミナンス!)

(アクロバティック・フライト!)

(グラビティ・メイル!)

(サイコ・ポッド!)

(アクティベイション!)

(リジェネレート!)

(ボイド・スフィア!)

(ダーク・シールド!)

(ファイア・ヒール!)

(エンチャンテッド・アイス!)

(レジスト・ファイア!)

(十二神将封印!)

(ミラーリング!)


 現在の布陣は?

 ナインテイル、蒼月、ラルゴ、命婦、火輪だ。

 呪文で強化しておくのを忘れちゃいけません!

 それに転生煙晶竜も対象ですよ?



『ところでキースよ!』


「何です?」


『あの数を前に笑っておるようじゃが、大丈夫か?』


「勿論、大丈夫! 楽しいから笑っているんです!」



 ジズ ???

 魔鳥 ??? ???

 ??? ???



 ヴィゾーヴニル ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



 ロック鳥 ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



(((((((六芒封印!)))))))

(((((((七星封印!)))))))

((((((十王封印!))))))

((((((フォース・フィールド!))))))

((((((プリズムライト!))))))

((((((ダーク・フォール!))))))

(十二神将封印!)

(ミラーリング!)


 高度を一気に下げて足止めをしようとしたら迎撃機? 

 いや、お待ちかねの空中戦力だ!

 どうにか【呪文融合】の方が先に間に合ったようで、攻撃を喰らう事は無かった。

 ちょっとだけビックリしたのは内緒です!



(((((((パンデミック!)))))))

(((((((アイス・エイジ!)))))))

((((((グリーンハウス・エフェクト!))))))

((((((ソーラー・ウィンド!))))))

((((((ダーク・フォール!))))))

((((((インスタント・テクトニクス!))))))

(十二神将封印!)

(ミラーリング!)


 まだ使ってない組み合わせだが使っておこう。

 飽くまでも目的は地上戦力の足止めだ。

 でもまだ追加戦力がいるらしいぞ?



 アストラルドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 ボイドドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 ユニバーサルドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



「クフッ!」


 もうね、笑い声を堪えるのが無理!

 これだけいたらNPCドラゴンに獲物を奪われても尚、多くを仕留める事が出来そうだ。

 妥協出来そうなのはいいとしてだ。

 より多くをオレの手で仕留めねばいけません!

 オリハルコン球で多面結界を敷いておこう!

 これは長期戦になるぞ?



「援軍はドラゴン達も来るでしょうね!」


『つまり、今のうちって事じゃな?』


 転生煙晶竜がそう呟くのと同時にラルゴがユニバーサルドラゴンに襲い掛かる!

 どうやらスイッチが入ったかな?

 ラルゴには命婦と火輪が一緒に付いている。

 支援も手厚くなるから大丈夫だろう。



「キュッ!」


 蒼月の頭上でナインテイルが鳴く。

 そしてオレの周囲の風景が歪む。

 スキルの陽炎を使っているのだ。

 乱戦であればこそ効果の高い支援になる。

 序盤だ!

 序盤が肝要なのだ!

 援軍が来る前に、出来るだけ仕留めるなら手段を選んでいられないぞ?



(((((((メテオ・クラッシュ!)))))))

(((((((ミーティア・ストリーム!)))))))

(((((((クェーサー!)))))))

((((((ダークマター!))))))

((((((ソーラー・ウィンド!))))))

((((((マイクロ・ブラックホール!))))))

(ミラーリング!)


 魔竜の群れと交錯しつつ、攻撃呪文を放つ。

 今なら周囲は敵だらけ、気にせず攻撃を重ねてやればいい。

 急げ!

 思う存分に暴れられるのは恐らく、援軍が来るまでの短い時間になる筈だ!

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「説得」シーンを誰かに見られてたら動画撮影されてサモナーさんの鬼畜っぷりが広まってしまいそう… 一部の男衆は喜びそうだけどw そして羞恥の表情を見せるレアな女王様がかわゆす
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