プロローグ
こんな感じで書いていきたいと思います。誤字脱字誤用あったら感想でお願いします。一応、先々まで考えてはいるけれど更新速度は期待しないでね^^
※修正入れました。両足不随のぶぶんです。
*更に修正。この前の部分を更に修正し、攻略Wikiの部分も修正9/14
7つある迷宮のうちの一つ、呪怨の迷宮には最下層のフロアボスにたった2人で挑んでいる者達がいた。2人とも黒い髪に黒い目をしていて、まだ少年少女といっても差し支えないような顔立ちである。
少年の方は身の丈の倍以上もある大剣をおもちゃの如く振り回し無数の触手を切り刻んでいる。一方、少女の方は迫り来る触手を見切りレイピアで魔核だけを的確に打ち据えている。ボスのHPを示す2本のバーはもう既に2本目の10分の1をきりレッドゾーンへと突入している。
ボスが範囲攻撃の予備動作をとったことで少女が少年の元まで一旦さがってくる。
「リョウくん、全然余裕だったね」
リョウと呼ばれた少年は、少女の緊張感のなさに苦笑しながらも己の仕事を的確にこなす。
「『結界《絶》』。サナ、解除後一掃するから注意ね」
「りょーかい!!」
リョウは大剣を石畳に突き刺し大剣を基点とした防御結界を発動させた。フロアボス、パーフェクトローパーから放たれた黒い波動は結界に弾かれ、そこだけが安全地帯となっていた。
「3、2、1、解除!『満月斬』」
結界が解除された瞬間、サナは跳び上がりフレンドリーファイアの発生を防ぐ。リョウの斬撃は再生しうようよと立ち上ってきた触手を一掃した。後には魔核が丸見えになったパーフェクトローパーだけが残された。
よし、これであとはサナが『究極の一撃』を打ち込めば終わりかなぁ?
「らすとぉ!『流星』!」
「!?サナ、それじゃダメだ!」
想像通りサナの一撃はボスの体力をコンマの差で削りきることが出来なかった。どの迷宮のフロアボスにも残りHPが3桁になった瞬間に発動する“道連れ”というエネミースキルがある。その発動兆候は、魔核を残し体の一切が霧散する!!
道連れ発動か!!たしか、道連れの効果算出は(物防+魔防)÷スピードだったはず。サナは2700の1700だから・・・・・・やべぇ2を切っちまう。
道連れ・・・・・・HP3桁で発動。魔核から半径5mのプレイヤーにヒット。効果は即死もしくは呪い。(物理防御+魔法防御)÷スピードで計算し2未満は即死、2以上はラックに応じた呪詛がふりかかる。その際の呪詛の等級は全て超級となり、ギルド施設〈女神の泉〉をカンストさせるか、破壊の迷宮最下層での壊呪アイテムを取得する以外に無効化できない。<ROF攻略Wiki参照>
俺だったら・・・・・・いける、即死はない。ラックはたしか67、微妙だがサナが死ぬよりましだろ。片手ぐらいくれてやる。
「『武器スキル《守護者》』」
一瞬、サナを青いエフェクトが包み込む。その刹那、道連れが発動しダメージの全てがリョウに襲いかかる。
「よし、間にあっt、ぐっ」
足に力が入らず崩れ落ちる。視界の上部にWINNERの文字を収めながらステータス画面を開く。そこに書かれていたのは・・・・・・
状態:超級呪詛<精神体欠損:両下肢>
は・・・・・・ふざけんな!なんだこれ、ゲームのときにはこんな呪詛見たことねぇぞ!
「リョウくん!大丈夫?」
「あぁ大丈夫だ」
その時、リョウの頭の中にこのゲームが現実になったときの神の言葉を思い出した。“モンスターの基本的なステータスはいじってないけど、いろいろ強化しといたから頑張ってねぇ”
ふざけんなよ。まじかよ。なんだよ、精神体欠損ってぇ!欠損、両下肢・・・・・・足が使えねぇってことか!剣士できねぇじゃん!
WINNERの文字が消えリザルトウィンドウが出現する。ラストアタックボーナスとしてドロップしたアイテムは、“神杖ケリュケイオン”。アイテムタグの色は赤、一般に神武器と呼ばれるユニーク武器だ。誰もが喜ぶはずの神武器は、今のリョウにとって、剣士としての終わりを追い打ちのように告げられたように感じて仕方なかった。
ふざけんな、神がぁ!!
この日、剣士としてのリョウは大切な少女の命と引き替えに死んだ。
ラック(幸運)値は100が最大です。




