99.じゃれ合い。
「実際問題、僕と弦司が結婚するとしたら
どんな問題を超えなければいけないでしょうね?」
「ハア?」
阿我妻家で昼飯を食べていると。
正面に座っている真風くんは、突然そんな事を言い始めた。
真っ直ぐに俺を見つめる瞳には一点の曇りも無い。
人間の瞳はキラキラと輝くのだ。
真風くんの大きな瞳はより華々しく輝く。
カワイイかよ!!
おれを殺す気か!? 顔が良過ぎる。
「ねぇ弦司話を聞いてますか?」
「聞いてねぇよ! 可愛いの天才か!?」
「まー僕は可愛いです。塩対応を反省してくれますか?」
流石真風くんは『可愛い』と言われ慣れている。
You〇ubeのコメントで何千、何万と言われている違いない。
しかし顔が赤いのは何故だろうか? 風邪だろうか?
まあ落ち着いて、真面目に考えよう。
「真面目に答えると。
まず年齢だよね。18からだし。性別男同士だし」
「そうですねー日本で法的に認められた婚姻をするとしたら。
まず性別の壁そして年齢の壁がありますね
と言うか弦司、性別問題は二番目なんですね」
そう言うと真風くんは『ニヤリ』と笑った。
本心を見透かされたが、確かに人間愛優先ではある。
俺は結構価値観は古い方だと思うけど。
ぶっちゃけ真風くんは男の子だけど行けそうな気がする!!
何が?(セルフツッコミ)
同性婚対応の法律で無い事はこの際無視する。
「真風となら性別の壁は乗り越えられそうな気がする」
「それプロポーズと受け取っていいんですか?」
「いいえ、違います。あくまで可能性の話です」
「ですよねー。
海外だと重婚可能で、14歳から結婚できる国が結構ありますよ。
第一夫人は姉さんに譲りますから。
第二夫人としてどうでしょう?」
それなー。わかる。
ハーレムエンドなー。
わかるー。それなー。ほんまー。
「もういっそ殺してくれ……」
そう言って床に身を投げ出してゴロゴロ転がって、身悶えした。
自分でも奇行だと思うが、胸が締め付けられるように苦しいのだ。
「つーか、真風サドっけ強すぎない?
ほら、俺の顔見て?
泣いてるでしょう?
涙が出てるでしょ?」
「本当だ、弦司は本当可愛いですね」
「泣いてるんだから『可愛い』で済ますなよ!!
やめてください! 泣いてる子もいるんですよ!!」




