95.進路。
「俺、真清と同じ大学目指す事にしたから」
「あー……結構偏差値高いよ?」
雨が降りしきる夕方の通学路で、進路についての話を真清とした。
真清は何故かカッパを着ている。
普通高校生とかってこう言う恰好嫌がらないかな?
ましてや真清はヤンキーだし、年頃の女の子はよく分からない……
普通は相合傘しつつ、シャツが濡れてブラ透けとかそう言うイベントだと思うのだが。
カッパ……
ちょっと意味が分からないです……
「弦司はスタートが遅すぎるな、一月のセンター試験まで学力上げないとだな」
「ヤバイかな?」
「ヤバイね」
「やばいな……どうしようドラ〇ン桜でも読もうか」
「バカか、漫画読んでどうするんだ。勉強しろ!」
「ドラ〇ン桜2ならいいかな?」
「だから漫画から離れろッ!!」
「ドラ〇ン桜のドラマならワンチャン……」
「ノーチャンだよ!! ドラ〇ン桜から離れろよ!!」
「うーん……」
「写真集のお金使って家庭教師付けろよ、
勉強遅れてるの芸能活動の性もあるだろ?」
「それを使ったらなんか負けた気が……」
「安心しろって、もう完璧に受験のライバルに負けてるから」
うッ!? 真清はこう言う事ズバッと言うんだよな。
そう言う鋭さは、ちょっと人生経験豊かなおばさん臭いですよ。
たまに人生に対するスタイルの厳しい哲学的なおばさんいるよね。
真清のそう言う所ちょっとすこ……
「弦司の身体で稼いだ物だからな、なに恥ずかしがる事無く使えばいいさ」
「なんか字面がえっちぃです……セクハラだと思います」
「じゃあ恥ずかしがって使えよ!!」
「どう転んでもセクハラ臭いな」
「弦司は面倒臭いなぁ……」
真清は心の底から呆れたような顔をした。




