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94.賭け。

「あたし結構前から脇の毛の処理してないんだよ」

「ふ~ん……」


 俺の部屋で対戦ゲームをやりながら真清(まきよ)は突然話しかけてきた。


 ふーん、一体何の話?

 脇の匂いで興奮するタイプのオタクだったか俺?


 そんな素振り見せたっけかな? そもそもそんな性癖あったかな?


「受験に備えて黒髪に染めるのは結構前から決めてたんだよ」

「ふむふむ」


「んで長年親しんだ、金髪とお別れするのも寂しいんで。

 下の毛を金髪に染めようかと思ったんだよ」


「ブハッ!? いいっひひ!! 発想が中学生のソレ!!」


 コイツマジで面白い!


「ワ〇モテ読んでたら、なんかすごい沁みるとか書いててさ、止めたんだよ」

「ワタ〇テッwwwwww!?」


「んで、結局腋毛を金髪に染める事にしたんだよ、ホラ」


 真清は腕を上げてTシャツを巻くって脇を俺に向けて来た。

 

「フヒッ金髪!? 腋毛がwwww き、金髪wwww」


 俺は耐えきれなくなり、コントローラーを落とし、床を転げまわった。


「弦司の負けな、約束通りアイスおごりな!」

「アハ、アハハハ、ハーゲンダッツでも何でもおごる! あらゆる意味で負けた!!」


 しばらく笑っていると、真清の顔がだんだんと赤くなってきて。

 不機嫌な顔になって来た。


「――笑い過ぎだろ……」


 何なの真清、マジでカワイイな普通に結婚したい。

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