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85/109

85.第二部完結編:きっともうだめなんだよ。

「本気で行きますよ……」

「いや本気を出されても一介(いっかい)の高校生である俺に対抗できる事なんか無いからね?」


 真風(まかぜ)くんは流暢(りゅうちょう)に語り始めた。


「今回コネを最大限に使いますから、うちの会社の社員全員に買ってくれるよう頼みました」

「いや俺の話を聞いて……

 いやもういいや、それでどうしたの?」


「僕の交友網、全部に連絡して宣伝と購入をお願いしました」

「ふむふむ」


「自腹を切って一〇〇〇冊購入して、視聴者にプレゼントします」

「えー!? もったいないな」


 真風くんのこめかみがピクリと動いた。


「……負けたら『アイドル引退』と告知しました」

「ああ、それは真清(まきよ)と一緒に今見てたわ」


 真清はベッドで寝転がり気配を消して居ない振りをしていた。

 まあ無理に参加しても、更にこじれそうだからありがたいが。


「後は各所に宣伝行脚(あんぎゃ)してます。以上です」

「結構普通だな」


 真風くんのこめかみがピクピクと二度動いた。


「僕はアイドルですから、当たり前の事を当たり前にするだけです。

 アイドル(どう)に近道何て無いんです」


 いやそこら辺マジで尊敬する。

 天才と言う面もあるのだろうけど。積み上げていく力が凄い。


「ですから弦司は諦めて、首を洗って……いやお尻を洗って待っていてください!!」


 そう言って真風くんは部屋から出て行った。


 圧倒的戦力差に絶望するしかない。

 真清がベッドからムクリと起きて俺を憐れむような目で見てる。


「真清さん、どうしたらいいの……?」

「きっともうだめなんだよ」


 何の感情もこもっていない真清の声。


「奪われる前にあたしでドーテー捨てておくか?」


「…………」


「なんかしゃべれ」


 …………

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