83.第二部完結編:写真集勝負!
【メイキング】写真集戦国時代!!【重大発表】
『ハイどーも、二次性徴なんて怖くない、真風くんちゃんねるです!』
『こんばんは! アシスタントのバーチャルオタク君です!』
『今日は重大発表があるます! 何と僕とオタク君の写真集が同時発売です!』
『わーパチパチパチ!!』
『皆さん買って下さいね』
『買ってください―』
『発売に際して重大発表があります!!』
『ナニナニ?』
『何とオタク君と写真集初版売り上げ勝負します!!』
『えー!? ビックリ!!』
『僕が負けたらアイドルをやめます!! 勝ったらオタク君の大切な物を貰います!!』
『わー!? アイドル卒業は困るけど、お互い頑張ろうね?』
『――本気で行きますよ……』
『そ、そう……みんな応援してくださいねー……』
俺の部屋で真清と『真風くんちゃんねる』を見ていた。
「バーチャル受肉弦司さん、ちゃんと使ってたんだ…… 中の人誰だろう?」
「うわー真風本気じゃん、これ大丈夫なの?」
勝てばいいのよ……それですべての問題が解決する。
つーかこれどうしようもなくない?
写真集は俺の手を完全に離れているし、俺が営業活動できる訳でもないしね。
「うーん……どうしようもなくね?」
「そんな事でいいのかよ? 弦司の処女が掛かっているんだろ?」
「A〇azonの写真集売り上げて調べたけど。
ランキング乗っているのはファーストかセカンド写真集だし、真風くんはサードだし大丈夫じゃね?」
「そうなのか? 本当に大丈夫なのか?」
「や、やめろ不安を煽るな」
相手はあの真風くんだからな。正直何をしてくるのか想像が付かない。
そもそもアイドルとしての年季が違う。
――階段を駆け上がって来る軽快な音がする……
音楽を奏でているかの様な軽やかでリズミカルな足音は真風くんの足音だな。
ドアを開ける音がする、ドアを開けた所で私を見付けることはできないだろう。
いやそんなあれは!?
「ああ!! 窓に! 窓に!」
「? 急に何ってんだ弦司? アタマおかしくなったのか?」
真風が怪訝そうな顔をしている。
「弦司……真風くんが弦司に宣戦布告に来ましたよ……」
ドアの隙間から真風くんが顔を半分出している。
大魔王から逃れるすべはないのだ。




