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81.二部完結編:なんでも言う事を聞いてくれる弦司ちゃん

弦司(おし)僕と勝負してください!」

「いいけど(なに)で?」


 阿我妻(あがつま)家のリビングで俺と真風(まかぜ)くんと真雪(まゆき)さんは出来上がった写真集を眺めていた。

 俺のファースト写真集と真風くんの三冊目の写真集は同時発売、まあそんな感じ。


「弦司の写真集と僕の写真集の売り上げで勝負です!!」

「それってどうなの? いい勝負になったりするの?

 俺、まったく事情が分からないのだけど?」


 勝負はしても良いけど、それなんか意味あんの?

 そもそも写真集業界は、よく分からんし、別に興味も無いんだけど。

 むしろ考えない様にしたい、黒歴史か汚点だろ。


 横で写真集を眺めていた真雪さんが写真集をポロリと手から落とした。


「ま、マジか(ふう)くん? 弦司の写真集はファースト写真集で弦司のファンと風くんのファンが同時に注目している。

 広告費も風くんの写真集より金掛けてるんだぞ?」


「……分かってます、僕の写真集は三冊目……注目度から言っても弦司の写真集への勝ち目は少ない……

 それでも僕は戦いたいんです!!

 僕のアイドルとしてのプライドを賭けて!!」


 おお、めちゃ熱いな真風くん! 知らんけど。


「弦司! 僕が勝ったら弦司の()()()()()()()!!」


「え? 何が欲しいって?」


「僕が勝ったら弦司の処女をください!!

 その代わり僕が負けたら僕のヌード写真集出します!!

 アイドルやめます!!」


「……ちょっと待って? それって俺に何の得があるの?

 俺別にそんなの興味無いんだけど……」


 真雪さんが驚愕の表情を浮かべて真風くんを見つめる。


(ふう)……そこまで思い詰めていたのか……

 ()()()()()()()()()()()()()!! 骨は拾ってやる!! 存分に戦え!!」


「ハイ!! マネージャー!!」


「……ねえ俺の意志は? 真雪さん関係無いでしょ? 何で真雪さんが俺の替わりに返事してるの?」


 リビングでテレビを見ていた真清が腹を抱えて大声で

 『ギャハハハハ!! 死ぬ!? 殺される!! アタマオカシイ!!』

 と笑い転げていた。

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