74.みつどもえ⑥
「ハイハイ、真風退場、やり直し」
「え~?」
真清が真風くんを連れて脱衣所に戻ってしまった。
真雪さんが一人残された。
真雪さんは現在三十二歳、若い。
年齢も若いが見た目も若い、普通にしてると真清のお姉さんによく間違われる。
まあ服装が基本スエットパーカーのヤンキースタイルと言うのもあるけど。
今回なんだか水着の面積が小さく露出度が異様に高い……
何と戦っているのだろうかこの人は?
加齢とだろうか?
真雪さんは身長が高く筋肉質だ、空手をやっていたらしく真清程ではないが喧嘩が強そうだ。
やはり寄る年波には勝てないのだろうか?
各部にちょっとだらしなく余った肉がマニアックでむしろ好みだ。
胸部装甲も豊満かつちょっと垂れ下がっていてとても良い。
「うーん……いい……」
「ハハッドーテーの癖して随分堂々とじっくり見てるんだな?」
ハッ? ヤバイ!? 見とれて真面目に批評してた。
「あ、いやエロ恰好いいです!」
「弦司は本当馬鹿だなー」
真清さんは機嫌良さそうに笑っている。若干セクハラしたと思うが。そこは余り気にしていないようだ。
「弦司、背中流してくれ」
「ハイ、喜んで!」
抵抗してもしょうがないのだ、どうせ逆らった所で無駄なのだから。
スケベ心など一切無く、真雪さんの我儘にしょうがなく付き合うのだ。
うん。
真雪さんの背中を洗い始める、結構大きくてなんか傷跡がそこらかしこにあるな。
元レディースらしいからな、歴戦の傷跡だろうか? それとも空手の稽古か?
……背中は洗い終えたけど、これどこまで触って良いんだろ?
考え事してエロに集中しない様にしているけど、結構平静と言うかそんなエロい気持ちにならないな。
なんかむしろ懐かしいと言うか母親の様な安心感を感じる。
エロイ気持ちはほとんど無い。
海綿体も充血してはいない。
俺が意識し過ぎていたのだろうか?
意外とフツー。
真雪さんは子供の頃から世話になっているし、結構オカン感覚なんだよな。
これを超えないとエロイ気持ちには中々ならないだろう。
今日は良い発見をした気がする。
……勇気を出してお尻に手を伸ばしてみる。
二つの丸い塊の弾力が手のひらを襲う。
『んっは……』と真雪さんが声とも吐息とも判別が付かない妙に艶めかしい音を発する。
「……弦司の手付き死ぬ程いやらしいな?」
紅潮した頬に軽い抗議を表すかのようなジトっとした目付き。
……スイマセン『オカンの壁』今、あっさり乗り越えました。




