73.みつどもえ⑤
真雪さんに渡された水着を持って俺はモソモソと着替え始めた。
……一応勃起した時の為にグー〇ル先生に鎮め方聞いておくか。
勃起、しない、方法で検索してみる。
ふむふむ……『かけ算をする』『オナ禁をする』『勃起を鎮める呼吸』
ふーん……呼吸法ってなんか鬼〇の刃みたいだな。呼吸法の具体的な内容が書いてないのか。
なんか馬鹿らしくなってきた。俺が意識し過ぎなのか?
「弦司オセーゾ!!」
真雪さんがドアをどんどん叩いて催促する。
「あ、ハイ今終わりましたどうぞ」
ドアが勢いよく開けられる。
「弦司マジでオセーゾ!!」
「すいません。じゃあ俺先に入っているんで」
俺が風呂に入ろうとすると真風くんだけが脱衣所に居て服を脱ぎ始めた。
家族だけど一応男女で分けるんだ……
阿我妻家の風呂は相変わらずでかい、まだ使った事は無いがサウナもあるんだよな。
外国じゃ男女裸でサウナに入ると言うし。真清が言う様に俺が意識し過ぎなのかもしれない。
皆が入る前に体を洗っておくか。
頭を洗っていると、カラカラと扉が開き誰かが入ってきたようだ。
足音が軽いので多分真風くんだろう。
後ろから抱きつかれたら困るから、早く洗い流してしまおう。
「オーシ! ギューーッ!!」
ホラァ……
背中に真風くんの感触と熱が伝わってくる。
うーんなんかおかしい……突起が先に二か所触れたし、水着の布感が無い。
「真風くん洗い流すまで、抱きつくのは待って貰えないか?」
「ハーイ!」
こう言う時だけ何で素直なの?
くそ、マジで可愛いな。
シャンプーの泡を洗い流し、髪の水滴を手でもって拭い去る。
髪型がオールバックになった。
「オールバックでオデコの弦司も可愛いですね」
真風くんを見ると上半身裸で、胸を隠すべき上の水着は付けていなかった。
「真風、上の水着は?」
「僕は男の子ですから、普通上の水着は付けませんよ?」
「うーん……詭弁の様な……正しい様な、ズルイ様な……」
ガラッと勢いよく扉が開けられ、真清と真雪さんが入って来た。
俺達を見るなり真清が叫んだ。
「あー!? 真風! お前なに上の水着外してんだッ!!」
とぼけてきょとんとした顔をして手のひらを上に両手を肩まで上げる真風くん。
「僕男の子ですよ?」
……やっぱツッコミ入れるよなぁ?




