59.なでなで
「ナデナデする?」
「う?」
朝もやが晴れない朝の通学路、幼馴染のプリン頭はそう言って俺を挑発する。
猫科を思わせる筋肉質でスレンダーな肢体、肩まで伸びた金髪
ちょっと切れ長でくりくりした大きな目、印象的には可愛いと言うより美人だ。
――めっちゃ顔がいい……
ナデナデかー……
う!? なんだろう、それを聞くと冷や汗が『や、やめろそれ以上俺に触るな!?』
猫や犬だって構い過ぎはストレスの原因なんだぞ!? 『満足するまで』ってもういいだろ!
なんでビクビクッとした後に恍惚とした表情をしているんだ!? お前まさかッ!?
「フフン、オタク君こう言うの好きでしょう? って弦司? 何震えてるんだ?」
「フフ、ちょっと昔の傷が疼いただけさ……」
俺は震える身体を必死に押さえつけた。
「オタクってそう言うの好きだよねー、厨二病って奴?」
「男は永遠にハー〇ックやコ〇ラに憧れる物なのさ……」
「昔も『俺は火属性だー! 水には弱いから風呂には一生はいらん!!』って」
「あー、確かその時から真清と一緒に風呂に入らなくなったんだよな……」
真清は『しまった!? 藪蛇だった!?』と言うような驚愕の表情を浮かべた。
「こ、この話はおしまい、セ、セクハラは止めような……」
真清は顔を真っ赤にして顔を背けた。
その後気まずい雰囲気が流れ『ナデナデ』の話はお流れになった……
うーんまあナデナデは今ちょっと心にダメージを受けているので一端お休みで。
阿我妻家に効果が高すぎてちょっと怖い。
最終兵器として封印しておこう。




