46.お風呂①
阿我妻家の増改築が終了しお風呂が完成した。
「「お世話になりましたー!!」」
真清と真風くん姉弟が声をハモらせて別れの挨拶をする。
この姉弟、実は似た者同士で結構仲が良い。たまに同じ事を言っている。
うん、この一か月新鮮で中々楽しかった……
ラッキースケベも何度かあったしな。王道のエロコメ少年漫画見たいな体験は純粋に楽しかった。
記憶を失わない様に日記にくわしく書いておこう……
「おう、世話になったな弦司! 夜にはお祝いするからよ来いよ!」
「待ってますねー」
金髪プリン頭の幼馴染真清と真風くんはそう言った。
「適当に行くわ」
真清がボストンバッグを持った手を肩にぶら下げ。
真風くんが手を振って去って行った。
~新阿我妻邸~
「これがニュー阿我妻邸か――」
合鍵で玄関を開け勝手に入る、勝手知ったる他人の家
――旧邸宅部分はそんなに変わらないな。
確か真風くんの『風呂場でラッキースケベ』計画の為に風呂場が新設されたんだっけか。
この一か月同居している間に何度かラッキースケベがあったけどな。
『漫画かよ!!』と心の中で突っ込み入れてたくらいだ。
まあそれは今と関係無い別な話
キッチンに向かうか風呂場に向かうか、どうしようかな?
「おーしッ!!」
腕に身体を押し付けて組み付いて来る小柄な少女
「おう、おめでとう真風」
「ハイ、頑張りました!」
「今ちょっと家の中を探検しようかなと思ってた所なんだわ」
「じゃあ丁度良いから一緒にお風呂入りましょう!」
「う、ん? い、イイヨ? エロい事しないでくださいね?」
「しますんよー」
腕を強引に引っ張って風呂場に連れていかれた。
脱衣所は結構広くて六畳ぐらいある。
洗面台と壁に備え付けられた机に椅子、壁の一面は棚になっており小さく区分けされている。
手前にトイレのドアが見える。
「じゃじゃあ別々に着替えようか?」
「別に僕は気にしませんけど、弦司がそうしたいなら、お先に着替えてどうぞ?」
「俺が着替え終わったら、真風くんに着替えて貰おうかな」
「はい、どうぞどうぞ」
上半身の服を素早く脱ぎ捨てズボンに手を掛ける。
「真風くん? そんなにじっくり見られると着替えにくいんだけど?」
「ジーーーー。 僕の事は気にしないでください」
別に見られて減る物でも無いけど。
意を決して、ズボンとパンツを一緒に脱いで脱衣籠に服を投げ入れた。
バッ! ポイ! サッ! ガラガラ!!
脱いで、服を投げて、風呂に向かって、ドアを開けた。
自分で言うのもなんだけど素早い行動
「弦司脱ぐの早い! 早すぎます!!」
真風くんが抗議の声を上げた。
風呂場は一五畳ぐらいあり、銭湯をそのまま小さくしたような感じだ。
中央に床が掘り下げられた五m×五m程度の四角い湯舟があり、ステンレス製で少々色気が足りない印象を受ける。
鏡シャーワー等が備え付けられた、体を洗う場所が隣り合って二か所ある。
「おー!!? すげー広いな!! 流石一棟丸ごと風呂にしただけはある」
早速身体を洗い湯舟に入る事にした。
湯舟に体を入れると水が少し溢れた。
「ふー……生き返る……」
「弦司、おっさん臭いですよ?」
頭の上から真風くんの声がした。
随分と時間が掛かったな……体洗っている最中濃厚なスキンシップされる事を懸念していたけど。
普通に洗い終わって湯舟につかっている。
「おー遅かったな」
振り返ると真風くんがバスタオルを巻いて立っていた。
バスタオルから伸びた健康的でカモシカのような長い脚
儚く頼りなげな鎖骨、少年らしさと少女らしさが同居する肩から伸びる上腕長い指先
思わず生唾を飲み込んでいた。
真風くんはいたずらっぽく微笑み、こちらの反応を伺う様にじっと視線を送って来た。
「――では――弦司お待ちかねの、中身を……大公開……です……」
「な、なんだろう? これ喜ぶ所なんだろうか? 最近価値観狂ってきた」
真風くんがバスタオルに手を掛け一気に両手を開いた。
「じゃーん!! 残念でした中にちゃんと水着着てますよ!!」
「おお!? ちょっと安心したって……」
「弦司、僕、どうです?」
「なんかそれ布地少なすぎない? そのまま裸の方が絶対エロくないと思うよ?」
なんか軽く愚息が反応してきたし。
「オタク君こう言うの好きでしょ?」
「お、おたくじゃねーし!! す、好きじゃないし!!」
「フフ、じっくり堪能して下さいね」




