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42.バ美肉

「ふふ、弦司(おし)のお布団臭いです」


 真風(まかぜ)くんの家が改装中なので、真風くんは俺の家に泊まる事になった。

 真風くんは俺のベッドに寝転がり何度も匂いを嗅いでいる。


「ハウスダストでアレルギーになるぞ?」

「弦司の布団本当臭いですねー癖になる匂いです」

「いやいや何回匂い嗅いでるんだよ!」


「ハッ!? そうでしたトリップしてました!

 実は弦司にお願いがあるんですよ、おっー……」

「おっー?」


「――おっートセイって、カワイイですよね、オヤビーンなんつって?」

「また随分古いネタぶっこんで来たな」

 

 おっぱいと言おうとして我慢してるんだろ、お前はおっぱい星人か。

 真風くんは自分を落ち着かせる為かコホンと咳払いをした。


「――僕の()()()()()()()は弦司なんですけど、

 その計画に当たって弦司の正確な身体データーが欲しいんです」

「お、おう」


 ――流石真風くん人がドン引くような事を平気でやってのける。

 真風くんは天才でもあるけど、下準備とか計画とかも好きなんだよな。

 そこら辺は、天才と言うよりソツない秀才って感じだな。


 しょうがない……嫌な事は早く終わらすに限るし、

 また目標を見失ってピリピリイライラ不安になられても困るしな。


「しかたない、それで真風くんが納得するなら……」

「ありがとうございます弦司!」


 

 ――それから研究所みたな白い壁の大きな建物に連れてかれた。

 白衣を着たスタッフに囲まれ、たくさんの器具に繋がれ、

 よく分からない事を色々調べられた。

 死ぬ程しんどかったので細かい事は思い出したくない……


「ハイ、これで終了です弦司お疲れ様でしたー」

「おー……じゃあ、やっと帰れるんだな……」

「ハイ、ありがとうございました!!」


 帰りのタクシーの中、俺は真風くんの膝の上で爆睡した。


 

 ~後日~


「弦司! 喜んで下さい!!」

「何?」


 真風くんが笑顔で部屋に飛び込んでくるなり、そんな事を叫んだ。


「バーチャル美少女受肉弦司(おし)さん完成しました!!」

「バーチャル美少女受肉弦司さん?」

「ハイ! 簡単に説明すると弦司のYo〇Tube用3Dモデルです。

 Vt〇berのキズ〇アイさんが有名ですね」

「あーはいはい、一応知っているわVt〇berのモデルね」


 ――密かにそんな物作っていたのか。


「何と弦司の再現率80%です!

 3Dモデルとしての違和感を無くすために、

 世界的有名デザイナーに依頼して、 20%程アレンジを加えましたが、

 クオリティの程は僕が保証します!」


「俺の肖像権や人権はどうなっているの?」


 真風くんは人権意識が薄いなー。まあいいけど。


「まあ凄そうだね、中の人誰やるの?」

「弦司です」

「ハア?」

「じゃあ撮影に行きますよ! レッツラゴー!」



 【歌ってみた】製作費億越え! バーチャル男の娘受肉祭り!!【事故】


『ハイどーも、二次性徴なんて怖くない、真風くんちゃんねるです!

 今日はオタク君がVT〇berデビューしちゃいます! パチパチパチ』


『ど、どーも! こんばんは! バーチャル男の娘受肉したオタク君でーす!!』


 ――え? 何これ?


 俺を忠実再現した3Dモデル中の人を俺がやるってそれ何の意味が?


 俺は何をやらされているんだ?

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