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40.結婚

 朝はけたたましい。


「おはようございます。弦司(おし)

「――おはようございます……」


 おかしい今朝は何か足りない様な気がする……

 なんだろうか?


 真風(まかぜ)くんは食卓の座席に座りトーストを齧っている。

 顔がいい……もう座っているだけで絵になる超絶美少女、本当可愛いなコイツ……

 正直好き。


 ああ、思い出したあの朝の挨拶が抜けているのか。

 食卓に座り、朝食を食べようとしたが気になって落ち着かない。


「どうしたんですか弦司? ソワソワして?」

「――いつも言っているアレ……け、結婚とかどうしたのかなーと思って」

「ああ、弦司と結婚したじゃないですか」


 え? いつ? どこで? してたっけ?

 記憶が抜けてるとか、類似行為があったとか?


「お、覚えてないんだけど何時何処(いつどこ)で結婚したっけ?」

「昨日、夢の中で、弦司と、結婚しましたよ?」

「夢の中かよッ! 妄想じゃん!!」

「フフ、冗談ですよ、オタク君はこう言うの好きでしょ?」


 にこやかに笑う真風くん。

 なんか昨日までのピリピリした雰囲気とは違うな。

 二次性徴の事本当悩んでいたんだろうな。

 何かちょっと大人になったみたいだ。

 

「朝食を食べたら歯を磨いた後、僕の部屋に来てください」

「あー」





 ~真風くんの部屋~


 真風くんがカードをかざすと『ピッ』と音がした後に続けて電子音が三回鳴り部屋の鍵が閉められた。

 真風くんの部屋は配信用機材が雑然と並んでいる仕事部屋だ。


「んで何?」

「……弦司のおっぱいが見たいんです」

「ああ? いいよ。ホラ」


 Tシャツをまくって胸を空気に晒す。


「ファ!? フアアアアア! ごめんなさい間違えました!!」

「ん? もういいの?」

「ハイ、もういいですスイマセン……」

「んじゃ、学校あるから行くわ」

「ごめんなさい、ごめんなさい違うんです! 本題があるんです!!」


 学校に行こうする俺の服の裾を掴んで追い縋る真風くん。

 止めろ服が伸びる。


「えー……何?」


 わたわたと落ち着きなく弁明する真風くん。

 正直朝からは面倒臭いなぁ……


「ホラ、真風、おっぱい、今日は特別に触ってもいいぞ」

「ええ!? 本当ですか? 弦司のおっぱいに触って良いんですか?」

「二分な?」


 二分間滅茶苦茶乳首を重点的に責められた。 

 

 朝から大ダメージだったか何とか耐えた。


「じゃ、じゃあ俺は学校行くからな」

「ふぁい……いってらっしゃい……」

 

 魂が抜け呆けたような顔をする真風くん。

 源頼光や(いかづち)(かすみ)の子供になったような気分に違いない。


 おっぱいである、おっぱいで済むなら圧倒的におっぱいである。

 今朝は『ちょっと大人になったかな?』と思ったがまだまだ真風くんは子供だな。

 しかし子供ながらにして大魔王の化身である真風くんとの戦いは、

 自身も何らかの犠牲を払わなければ、切り抜けられないのだ!

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