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33.第一部完結編:浮気②

 ――真清(まきよ)の後を追いかける。


 通学路の途中に公園があるが、おそらく真清はそこにいる。

 単純に真清は公園が好きなのだ。


 公園に着くと真清はブランコに乗ってブラブラしていた。


 トゥンク……


 この心臓の高鳴りは、走って来たせいだけではないだろう。

 何と言うベタなシュチュエーション。


 ヤンキーとブランコって何となく似合うよな、真清の気だるげな雰囲気もいいな。

 映えるなー写真に撮りたいよ。


 あんなやり取りがあった後だが俺は何の気も無しに真清に話し掛けた。


「真清帰ろうぜ」


 真清は無表情でジーッと俺を見つめてくる。


「オイ、弦司(おし)、あたしに告白しろ」


 急に何を言い出すのだろうか?


 一度大きく深呼吸して真清を見つめる。

 真清はマジ顔がいい……

 あがって来た。


「――真清(まきよ)、好きだ、愛してる、結婚してくれ」


 俺の告白を聞いた真清は頭を振って深く溜息をついた。


「違うんだよなぁ……何て言うか、熱情(パッション)が無い。

 盛り上がりに欠けると言うか、

 うまく言えないけどもっと痛みと犠牲が伴うような……」


 うーん……何となく、伝わった……

 アニメでもシュチュエーションには凝るしな。

 

「給料の三ヶ月分とか、こっそり裏でバイトしてるとか、

 そう言うのであたしにプレゼントしてくれると嬉しいかな?」


 『そうなんすよ。かっけぇーんすよ。じ〇たんは』見たいな?

 ……現実的な所で高校生のお小遣い三ヶ月分とか?


「――お年玉貯金で良いなら、何かプレゼントするぞ?」


「お、お年玉貯金……それを言わなければ選択肢の一つに入ったのに……」


「――面倒臭いなぁ……」


「そうだよ、あたしは面倒臭いんだ」


 ニヒヒと猫の様な顔して笑う真清


 何かとんでもない宿題を出された気がする。


「じゃあ春休みにバイトするわ、その給料でプレゼントしてついでに告白するから」


「お、本当か!? やりー! 期待しているからな!!」


 嬉しそうな顔をする真清

 バイトかぁ……正直面倒臭いな。


 調子に乗ってブランコをギコギコ言わせている真清を見ていると。

 『まあいいか』と思えるから不思議だ。


「約束だぞ!!」


 そう叫ぶとブランコからジャンプして、着地ポーズを決めて三秒静止した。

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