27.ボーイズラブ。
朝は戦場だ。
真清がキッチンで中華鍋を振るって料理を作っている。
家族全員分の朝ごはん、弁当を作っているのは真清だからだ。
お世話になっているよそ者としては、ありがたくて頭が上がらない。
「おはようございます。弦司、僕と結婚しましょう」
「おはようございます……」
朝から爽やかな挨拶をしてくれたのは、真清の弟の阿我妻 真風くんだ。
長い髪、眠たげな大きな瞳に幼さを残す整った顔立ち。
すらりと伸びた長い手足。
見た目は超絶美少女の“男の娘”だ。
性癖がとんでもなく歪んでいる以外欠点らしい欠点は無い。
好意を向けられるのは嬉しいが、結婚……うーん結婚か……
朝からそう言う重い話題はやめようよ……
「弦司、食事が終わったら歯を磨いた後、僕の部屋に来てください」
「あ? ああ、別にいいよ」
朝は物が考えられない、何の気も無しに返事をした。
~真風くんの部屋~
真風くんの部屋に入ると部屋の鍵を閉められた。
「んで何? なんか用事あるの?」
「弦司は本当何も考えていませんね……そう言う所好きです」
「真風、部屋の鍵毎回閉めるやん……」
「用事と言うのは……」
と言い掛けると真風くんはベッドに移動して腰を掛けた。
短いスカートから伸びた白くて柔らかそうな太腿が目に入る。
大きな目がじっとこちらを見つめると、真風くんが自分の太腿をテシテシと二度叩いた。
「ママに……甘えてくれていいんですよ?
膝枕して上げます」
鼓動が早鐘を打ち、心臓が跳ね上がる。
この言葉を聞いた瞬間もうママと膝枕の事しか考えられなくなっていた。
「弦司こう言うの好きでしょ?」
「す、すすすきじゃ、ねねねねねーし!! むしろ嫌いな方だし!!」
最後に残った理性を総動員して必死の抵抗を試みる。
「ふーん……じゃあいいんですか? ママに甘えなくて?」
真風くんがスカートの裾を捲り上げる、白い肌が限界まで露わになる。
それを見た瞬間理性は吹っ飛び思わず口から言葉が漏れた……
「ま、ママ……」
「ハイ! どうぞ」
身体は既に駆け出していた。
真風くんの真正面に立った俺は両太ももの重なった割れ目に顔を突っ込む。
密着感を高める為に両手で妹くんの太ももを左右外側から押した。
「うわわっ!? もっと優しく!」
弟ママが抗議の声を上げる。
「クンカ、クンカ」
「あっ」
弟ママが短い悲鳴を上げる。
頬のあたりに異物感を感じたが、気にせずに弟ママを貪った。
やがてその異物感は無視するには余りにも硬く、大きくなっていった。
『ペチッ! ぬる』
ペチッ? ぬる?
顔の横に大きくそそり立つ益荒男、これは、強い(確信)
「……こ、こんなのママじゃないッ!!」
思わず驚きの声を上げて、弟ママから距離を取ってしまった。
「あっ、アレ? 失礼しました、さっ続きをどうぞ?」
弟ママは上気した笑顔で俺を迎え入れようとしてくれた。
「ごめん……無理……」
俺は部屋の鍵を開けその場から逃げ出していた。
背後から弟ママの声が聞こえたような気がした。
――弟ママの事が嫌いになった訳じゃない。
ただちょっと怖かったんだ……
学校の屋上で空を見ながらあの日の事を思い出していた。
締め付けられる様に胸が痛む。
どうして弟ママを受け入れられなかったのだろう……
弟ママを思い出す。
頬に残る、ペチぬるの感触と共に……




