26.新キャラ 阿我妻 真風くん!
「おはようございます! 弦司」
「お、おはようございます……」
キッチンに朝ご飯を食べに行くと超絶美少女が居た。
すらりと伸びた手足、腰まであるよく手入れされた綺麗な金髪
ちょっとジトっとした大きな目、よく整った幼い顔立ち。
真清の弟で男の娘の阿我妻 真風くんだ。
食卓の真向かいに座ると真風くんが話し掛けて来た。
「弦司、結婚しましょう」
「ハイ?」
真風は天才児で、結論だけを話す『天才語』をたまに使う。
挨拶の様な物だ。
「いや、学業とか将来とか色々あるし……」
「僕の全能力を使って弦司を全力で幸せにします」
――真風はセルフプロデュースで男の娘アイドルとしてデビュー。
四〇〇万曲ダウンロードを叩き出した天才児だ。
性癖がとんでもなく歪んでいると言う一点を除いて欠点らしい欠点は無い。
『幸せにする』と言ったら幸せにしてくれるのだろう……
大魔王クラスの実力者からは逃げられる気がしない……
「弦司、結論は出ています。結婚して下さい」
「――真風、異世界転生して来たの? 俺TUEEEなの?」
俺がそう皮肉ると真風くんは急に真顔になった。
「『異世界転生してきた』と言ったら……どうします?」
と妙に深刻なそうなトーンで言われた。
え? 真風くんが転生してきた異世界人?
トゥンク……
「え? う、嘘だろ?」
真風くんは悲しそうに笑みを浮かべて、真っ直ぐに俺を見据えた。
「え? ちょっと待って、真風くんがそんな重い宿命を抱えて……」
確かにチートばりの能力を持っていたり、小〇生らしくないのも説明が付く。
ユニークスキルとか持っていたり、ステータス見れたりするの?
ちょっと待って!? 俺のステータスも丸見え? 恥ずかしいッ!
――結婚する結論がすでに決まっているの?
「フフン、弦司、こう言うの好きでしょ?」
真風くんは顔がいい――ちょっとドヤっているのも可愛い。
現役のアイドルだけあって、人外に顔がいい――
殺意が高すぎる、こいつは俺を殺しに来ている!
「好き……」
子供の真風くんにこんなに感じさせられて悔しい!
本気の「好き」が来てしまった、恥ずかしすぎる!
顔が真っ赤なのが自分でも分る。
悔しいけど妄想が止まらない。
真風くんが人外にハイスペックなのも説得力に拍車を掛ける。
『もしかして本当に?』と思わせるだけの説得力が滲み出ている。
真風くんは立ち上がり身を乗り出してきた。
長い指先を俺の顔に当て、値踏みするかのようにゆっくりと滑らせる。
少し上気した真風くんは怖い位に美しかった。
「――弦司、こんなに顔を赤くして……本当に可愛い……」
熱気を帯びた視線を真っ直ぐ向けて、その欲情を隠そうともしない。
湿りを帯びた吐息と共に真風くんはゆっくりと言葉を吐き出した。
「チ〇コあったら絶対に犯してる……」
――お前はあるだろ!!




