20.ツンデレ。
「勘違いしないでよね!」
「お、おお!?」
学校で疲れた身体を引きずるようにして帰る夕暮れ時。
いつも可愛い真清はいつもの日課のようにネタをぶっ込んで来た。
帰り道って事はこいつ授業中とかに話す事考えているのだろうか?
有名テンプレだから友達と喋っている内に思い付いた可能性が高いな。
古典的王道ではあるな、所謂ツンデレのテンプレって奴だ。
まー『今更これで上がるオタクいるの?』と思ったけど。
「破壊力あるなこれ……普通に可愛い」
「お、オタク君、こう言うの好きでしょ!」
顔を赤くした真清が絞り出したかのように煽りの言葉を吐く。
「まあ……好きだな……」
真清は『ふ、ふへへへへ』と照れたようにちょっと汚く笑った。
分る――手垢が付いた王道テンプレはなんか気恥ずかしいよな。
あえての王道、プリン頭の勇気を讃えたい。
「オタク君も好きだよねー、顔赤いし!」
顔が赤いのはおまえだけどな。
「じゃ、じゃあ、パンチラでもしとく? オタク君?」
あーアレかエ〇ァのア〇カ来日、よく知ってるな。
ツンデレつーかツンツンだけどなア〇カは。
外見が王道なんだよな。 金髪ツインテールって言うのか?
「帰ったら、ツインテールにしてくれよ」
「ツインテール? ア〇カ見たいな?」
やっぱエ〇ァも入っていたのか、どこから情報仕入れているんだろ。
「い、いいけどさ」
真清は明後日の方向を見ながらそう言った。
その時に言いくるめて、一緒にパンチラ見せて貰ってア〇カ来日を再現して貰おう。
真清は結構チョロインだからな。攻撃力全振りで防御力が弱い。
「ツ、ツインテールと、い、一緒にパ、パンツも見せてやる……よ」
消え入りそうな声で真清はそう言った。
こ、コイツ捨て身だ!? 保身を考えていない。
思い切りのいいパイロットだ、手強い。
……ゴメン、正直スマンかった。俺の心が汚れていた。
こいつはこんなにも俺の事だけを考えて……
マジゴメン……
まあ、それはそれとして、好意は受け取っておこう、楽しみだ。
「……ごめん、やっぱ止めとく、さっきのはナシで……」
「えー!!?」
デレが無いでしょ!
「か、勘違いしないでよね! パンツが見たいとかそんなんじゃないんだから!!」




