16.名前を呼んで。
「名前を呼んでくれるかな?」
部活を終え薄暗くなった通学路で、多少疲れた顔のプリン頭はそう言った。
「あーうん……切ないね」
な〇はとフ〇イトが友達なるシーンでも名前の重要性がクローズアップされているよね。
あれは感動したな、不覚にも涙腺が緩んだよ。
「フフン、オタク君こう言うの好きでしょ!」
「好き!」
ちょっと厨二病入っていて感動的な台詞だよね。
俺もキャラクターの名前とか考えるの好きだし、ラノベも名前が重要な個性だよな。
この個性を放棄するとか、作品としてちょっとどうかと思うな。
結構損していると思うよ?
名は体を表すと言うし。
戦〇ヶ原さんとか本当いいよね。
しかしエロには繋がらないかも?
まあ待てよ……
“コト”の最中にお互いの名前を呼んだり。
『姉さん、姉さん!』とか連呼してるのは、非常にいやらしいと思う。
そこから姉さんが『今は、名前で呼んで?』とイチャラブに繋がる感じで……
よくよく考えると非常に性的な台詞でもあるな。
うんゴメン、訂正するは、普通にエロいわ。
「じゃあ……あたしの、名前を呼んでくれるかな?」
『エッモ!!』と叫びたくような笑みを浮かべてプリン頭はねっとりと語りかけて来る。
正直気恥ずかしいが『これはプレイ、これはプレイ』と自己暗示を掛け、自分を奮い立たせる。
「真清、好きだ、大好きだ、愛している。結婚してくれ」
真に清いと書いて『まきよ』と読む、元々は男性の名前らしい。
プリン頭は真正面から名前を呼ばれて照れたのか、みるみる顔を赤くした。
我ながら罪な男だ。
「誰が告白しろって言ったよ……」
顔がいい……
プリン頭は本当可愛くて困る。




