15.あくつさん。
「パン買って来いよ、秒でな」
「ハア?」
プリン頭は得意げな顔でそう言い放った。
ヤンキーってそのままだろお前……
つーかお前昼飯弁当だよな? 俺の弁当もお前の作った奴だろ。
いつもありがとうなプリン頭。
ちょっとしんみりした、ここからどうやったってエロイ雰囲気になんて繋がる訳無いだろ。
捻りなさいよ。
……いや待てよ、捻った末に一周回って素の状態がエロいと感じる。
厨二病が一周回って厨二病を愛する大二病になる様な物か?
……深い、深すぎて全然エロくない。
まあプリン頭は素材そのままでも可愛いよ、好き。
素材のそのものの旨味は大事だよね。
「オタク君こう言う好きでしょ? ってあんまり好きじゃなさそうだな……」
「大好きやで、デートしようか?」
「お? いいねー久しぶりだな、デート、どこ行こうか?」
「映画見てから、服でも買いに行こうか」
「悪くないけど普通じゃね?」
プリン頭はちょっと不満げな表情を見せる。
「いいんだよ、普通で」
「そんなもんかねー? まあいいやじゃあ次の日曜日な!!」
はにかんだ笑顔を見せるプリン頭
上機嫌な姿を見ていると俺も嬉しくなる。
普通でいいと思う。プリン頭と遊ぶのは楽しいし。そのままでも魅力的だ。
普通もいつまでも続くとは限らないし、明日には幻の様に消えてしまうかも知れない。
普通を目指してデートプランを考えよう。
ちょっとおしゃれしたプリン頭の私服を見るのも楽しみだ。
「何着て行こっかなー」
多彩な表情を見せ浮かれるプリンを見ていると自然と上がって来る。
プリン頭は日常的に可愛い、好き、大好き、結婚したい。
溢れ出そうになるこの感情をプリン頭にどう伝えたら良いのだろう?




