12.イヤパン。
「ぼっちゃま、せめて寝室でお願いします」
「お、おお!?」
プリン頭が一瞬メイドに見えた。
「メイド、メイドだよ!?」
さらにできるようになったな、ガ〇ダムッ!
現代風萌萌えキューン! なメイドを選ばない所も好感が持てるな。
英国風メイドも捨てがたいが、正統派は再現演技が難しいような気もする。
ちょっと待った! これ、オネショタか?
コイツ俺の性癖を見抜いて!? ヤダ……大好き。
「フフン、オタク君こう言うの好きでしょ!」
「す、すす好きじゃねーし!」
「えへへ、滅茶苦茶顔赤いし!!
何なりとお申し付け下さい。おぼっちゃま?」
「え? マジそんな事が許されるの?」
これおぼっちゃま気分で何か申し付けてよいのだろうか?
プレイ? これはプレイなのだろうか?
お金払った方が良いのかな?
「あ、これ……」
気が付くと財布の中から五千円札を出してプリン頭の手に握らせていた。
「んあ? なにこれ? どう言う、意味?」
プリン頭の顔から『スッ』と表情が消えた。
「あ、ああ……うん何だろうね?」
やっちまったー!!
真っ直ぐ見つめて来るプリン頭の視線が痛い。
「――あ!? あーあーそうか!? これで飯でも食いに行くか!」
た、助かったーー!?
勝手に納得してくれたようだ。
ちょっと正気を失ってた……
「なんだよ腹が減っているなら素直に言えよ。奢りとか何かいい事あったのか?」
いい事? まあそう言われると、プリン頭と話しているのは楽しいし。
毎日が楽しいと言う事はいい事なのだろうと思う。
「まあ……そうやね……」
「そうか、じゃあサ〇ゼリア行こうぜ!!」
サ〇ゼリアにはメイドは居ないと思うがまあ良いか。
それならアン〇ミラーズが今の気分だなぁ……近くに無いけど。
五千円……五千円かぁ……
「メイドごっこしてやるからな! あーんとかして欲しい?」
「ハイ、よろしくお願いします!」
……まあ、いいか。
「『ぼっちゃま』と呼びながらでお願いします!」
オネショタは譲れない。
「……お、おう、いいぜ」
サ〇ゼリアでプリン頭は顔を真っ赤にしながら『あーん』とエスカルゴを食べさせてくれた。
「これ滅茶苦茶恥ずかしんだけど……完全にバカップルじゃねーか」
「いいんだよそんな事、ぼっちゃま忘れてるぞ」
「く、くそ……。
おぼっちゃま、あーん、美味しいですか?」
無理矢理ひり出した引き攣った笑顔を見せるプリン頭
「うん、美味しい!」
……幸福とはこの事かも知れない。
メイド本当好き。




