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王太子妃付き侍女の憂鬱。  作者: なな風
とある一日。
10/17

寝ている間に。


 エリューシャ様はお昼寝中。この間にお仕事といきましょう。

 普段はエリューシャ様の前に出ない侍女達が掃除や備品整理、茶葉やお菓子の材料を補充してくれています。今日はそれらの点検、私が気付いた範囲の補充リストを作る時間に当てましょうか。……本当に、私では手が回らないですから、彼女達に感謝しないとですね。


 ……茶葉が結構減ってるなぁ。それにお菓子の材料も。補充しないと。それに湯沸し用の魔石、大分消耗してたかな。予備は……一つ。これも補充かな。あとは……他にあるか。

 ああ、浴室の魔石もかな。それと石鹸。あとは……座学用の本、これは書庫からでいいか。神殿から最新の神話解釈もかな。参考に。とりあえず今はこんなものか。


 補充リストをつくったら侍女長の所に提出する。これで大体のものは揃えてくれる。……揃えてくれないようなものは自分で買いに行くしかないですが。

 部屋を後にし侍女長の部屋に。





「失礼します。」

「レーネね、エリューシャ様は?」

「お昼寝中です。補充リストをつくりましたのでお願いします。」

「はい、受け取りました。……どう?今の仕事は。」

 どう、とは。


「今貴女しかお付きの侍女がいないじゃない。エリューシャ様には増やす事を言ってるのだけれど……。」

「たしかに手が回らない所はかなり。ですが他の侍女がそこを埋めてくれますので酷いことにはなってないかと。」

「ならいいのだけど。」

「……お付きの侍女が増えるなら大歓迎ですが。」

 その分、別の事が出来るなら大歓迎だ。休みも多くなるかも。うむ、増えろ。


「……エリューシャ様のお眼鏡に適いそうなのを揃えておくわ。」

「お願いします。」

「ええ。……他に話は?」

「ないですのでそろそろ。」

「わかりました、では戻りなさい。……たまには休みなさいな。」

「はい。では失礼します。」

 さて部屋に戻りましょう。




 部屋に戻りました。エリューシャ様は……まだですね、時間もありますし……。どうしましょうか。

 少し考え、よし。

 「暇だし自室の掃除でもするか。」


 私の部屋はエリューシャ様の部屋から繋がった所にある。よくある侍女用の部屋ですね。……王太子妃付き用の部屋ですので少し広めになってます。普通の侍女の部屋と比べたら、ですが。ベッドを7台ほど置いたら埋まる程度の大きさです。

 ……貴族令嬢の部屋と比べたら小さい?それはそうでしょう。私達は侍女をしているのですから。


 物は少なく、ベッド、書き机、化粧台、食卓。キッチンやトイレ、洗面所と風呂等の水周りは揃ってます。殺風景ではありません、シンプルなのです。


 埃を簡単に落とし、雑巾で拭く。暇になるとよく拭き掃除してますから、あまり汚れはないですね。




 ……掃除、終わりました。時間潰しにもなりませんでした。

 さて、どうしましょうか。暇です。








・д・)。o(暇) (レーネ)

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