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「ふう………出れたぁ………。」
案内の地図のおかげで、表通りまで戻る事ができた
現在地は、図書館付近
まっすぐ戻れば、宿だ
「しっかし、迷うと本当に怖いな。」
後で何かしらの店で町の地図でも買うべきか?
貰った地図は、町の大まかな大きさと、色別された区域のみが載っているものだ
商業区とか、居住区とかのみで、あとは大通りや図書館といった大きな建物しか書きこまれて無かった
ので、この地図はもう使う事は無いだろう
捨てるのも勿体無いので、そのまま持ってはいるが………
図書館の方からまっすぐ大通りを進めば、ホテルだ
「それにしても、すっかり真っ暗。夜ですか………。」
裏道に入ったときは、まだ少しは明るかったが、今は街頭の明かりが幻想的だ
思えば、まともな異世界の夜はこれが初めてなのか
初めて、シロと一緒に………おぇ
妄想はこれくらいにしようと思い、道を進む
目的地のホテルは目の前だ
そう思い、ホテルの前までやって来た
すると、ホテルの入り口に丁度シロが入るのが見えた
「おう!シロ!」
「んっ?クロ。」
感動の再開
見た目麗しい美少女と、少々イケメンな白い服を着た男性
ホテルの前で、夜、感動の再開………!
「怖かったぞおおおお!」
「ごぶふうう!」
見事、少女の蹴りが男の腹に決まった




