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迷子


つまり、自分の知らない場所で、親から逸れるもしくは当初の目標とは違う位置に居て、当初の目的地への行き方が分からない


迷子


迷子ッた!


「うおい!迷子かよ………。」


迷子の時の正しい対処方法は、自分で何とかしようとしないで人に聞くか、もと来た道をまっすぐ戻るか


後者は、不可能


やったらめったらに走り回ったので、道なんて覚えているわけが無い


周りを見渡せば、表通りとは打って変わった印象を覚える


汚い、暗い、怖そうな人沢山


「スラム………か?」


汚い道は、所々にゴミが散乱していて、汚く臭い


裏通りの店も何けんかあるが、開いているのは本当に少数


殆どがシャッターの閉まった店ばかり


「人に聞くのが一番………ね。」



仕方ないので手短な店に入る


カランカラーん!っと地味な音色が響き渡る


「いらっしゃい………。おや、子どもかい。ここは服店だよ。金が無いなら帰りな。」


「ど、どうも………一応、金はあるので客です………。」


まぁ、本来ならついさっき買ったばかりだからそこまで服は要らないんだけど………。


そう言うと店番のおばちゃんは、笑いながら


「おや、そうかい。どんな服が欲しいんだい?」


「えっと………。」


っと言った。


しかし、あたりを見回すが、服は殆どがぼろぼろか、少しばっかり汚い


だが、一着だけ、目に留まるものが一つ


漆黒のフードつきロングコート


「あれ欲しい!」


「サイズが合わないよ?まぁ、売れる分にはかまやしないがね。」


今の俺(女)では無理だろうが、男の俺ならいける!


「ふむ、なんとも変な服を望むね?」


「あと、顔を隠せるのがあれば良いけど………。」


「それならほれ、そこだよ。」


指差された先にあるのは、引き出しの棚


1つを引き出すと、完全に強盗犯です。ありがとうございますの顔全体を目の部分以外黒いフルフェイス型の物


次は、変な羽のついたマスク


次は………。


「これも買う!」


「あんたの趣味が分からないよ………。誰かに送るのかい?」


「あ………うん。」


今度のは、バイクなどに乗る際に使うような、口元のみの物


中にゴム紐が入っているため、口元を隠す事ができる


これは地球でもお気に入りの1つであった


塾帰りの寒い冬


黒い上着にフード、そしてこの布マスク


最高に好きだった


………良く職質されなかったな………俺


「しめて、銀貨1枚だね。服が銀貨8枚、マスクが2枚だ。」


「ハイこれ。あと、ここから表通りへの帰り方を教えてください!」


「なんだい。あんたは表通りの住民かね。迷ったのかい?」


そう言うと、カウンターの下から紙を取り出して、簡単な地図を作ってくれる


「はいよ………。また来な。歓迎するよ。」


「ありがとうございます。」


お礼を言って、店から出た




















































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