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今まで親友だと思っていた友人に裏切られ、復讐を決意するクロ
しかし、復讐よりも先に、やらなければならない事が有る
お洋服選び
「はぁ………。」
気が重い
シロが居ればこの気持ちもそこそこマシなのでは?っと、思ったが、居ないものの事を考えても仕方ない
今、先決なのは、あまりにも似合わないこの服を何とかすることだった
店員さんが帰ってきたら聞こう………っと、決意したところで店員さんが帰ってきた
「はい。お嬢さん。これが証明書だよ。」
「え~っと?」
渡された物を見ると確かに証明書と書いてあった
証明書
名前
年齢
身長149センチメートル
女性
っとだけ、簡潔に書かれている
生徒手帳でももう少し項目はあるぞ?
身長は無いけどさ
「えっと、これは………?」
「あぁ、お兄さんか、家族の誰かに渡してね。学校の入学試験に必要だから。」
「学校………。」
この世界にも学校があるのか………
今更学校で物事を学ぶつもりは無いし、そもそもこの姿は最愛………最悪だ
いや、悪くはない
少女の体を文字通り舐め回すように見れるし、触れる
しかし、息子は居ない
それに周りの目線が気持ち悪い
小学生レベルの俺を、ニヤニヤニコニコ気持ちの悪い笑顔や妄想をしてる………っと、思うと吐き気と眩暈が
「え~っと、とりあえず、服を買わないと………。」
「そだね。その服はどうかしたの?」
「………無くしてしまって………兄のを。」
「そうなんだ。サイズがぶかぶかでしょ?ちゃんと有った服を選ぼうか!」
そう言って付いておいで!っと手招きされて店の中を案内してもらう
俺………男の方のクロが見たのは、店の右側
左側には、女性専門となっており、入らなかった
つーか入れない
入る勇気も無いし、入れる気力も無い
シロは逃げて正解だったかもしれない
右側には、女性ばかりだが何人かの男性も混じっている
明らかに、付き合わされてます!って感じの男性が2人
他は女性客だけで、男の店員すら居ない
買い物に飽きているのか、壁際で荷物を持ったままぼーっとする男性
それに反して、女性客の………多分きっとありえないだろうが彼女さんはにこにこしながら服を物色中
わかるよ。長いよな………。
冗談抜きで………。
俺の家庭での話になるが、ある時、母、妹、俺で買い物に行った事がある
そこそこ大きいショッピングセンターで、食い物から衣類、書籍、レストランまで入った、都会なら極ありふれたお店
そこで、妹と母が服に掛ける時間………。
たとえば、ある服屋での事
可愛い服がある
母(二着までね!)
妹(これかな?これかな?)
母(これなんてどう?)
妹(う~ん。これも………)
って言うのが4時間
結局、3着お買い上げになりました
その間、携帯小説をベンチで読んでいた俺は、そこそこ長いはずの話を最新話まで読了
その後、同じショッピングモールの中にある本屋でその本を購入するべきか悩み、そういえばショッピングモール内に古本屋があったなっと思い出し、そこを探して歩く
ねぇな?ねぇな?………っと歩いて、案内板を見ると間反対
戻って無事古本屋にたどり着き、運良く有った目的の小説を購入
戻って、レストラン街のサイゼリ○でドリンクバーと安いぺペロンチーノを注文して、食しながら本を読み返す
ぺペロンチーノの皿を下げられ、無言の帰れオーラをものともせず、ドリンクバーで残り時間をつぶした
それを彷彿とする感じが、今の彼らから感じる
ちなみにだが、ぺペロンチーノは美味しかった
だが、待つ間に使用したお金は、ぺペロンチーノと、ドリンクバー代しか帰ってこなかった
………………許さん。




