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「あぁ、肩が………。」
「図書館では静かに。」
現在、俺達は図書館へやって来ていた
しかし、図書館といって良いのだろうか?
まるで、本のビルだ
ガラス張りの壁の中にある本の数々
一冊一冊の大きさはバラバラで、薄い同人誌のような物から、分厚くて肖像画のように馬鹿でかい物まで、様々な本が整然と並んでいる
ここは、国立図書館
俺達が泊まっていた旅館から、約30分ほど歩いた所にある、図書館だ
しかし、中はガラガラだ
人が、全くと言っていいほど、居ない
理由は、恐らく2つ
入館料と、階級だ
この図書館、国立と言っても、入館料が発生するのだ
入館するには、二つの条件のどちらか片方をクリアしなければならない
1.入館料を支払う
この入館料、銀貨5枚、つまり、大体5万円である
そして、予備金の預けに、金貨5枚
この予備金は、本が汚れたり、壊した場合の賠償金の前払い金だそうだ
何もしなければ、出るときに返してくれる
ので、二人で預けとしてオリハルコン硬貨を一枚預けた
1000万円である
2.貴族階級を持つ
持ってない
よって、俺達は1.を選んだのだ




