36
「おぉ………。和式。」
「ホテルじゃなくて、旅館なのかもな。」
部屋は、よく修学旅行などで泊まるように、布団を床に置くタイプの部屋
中央に正座して座るタイプの机と座布団二枚
窓際に向かい合うタイプのテーブルとイスが2脚
もしかしなくても、カップルか夫婦むけだな。こりゃ
「でも、なかなかいい部屋だな。トイレつき、しかも水洗だ。王城だけじゃないんだな。」
「そういや、王城も水洗だったな。進んでるのか、進んでないのか、どっちだよ。」
明かりは、壁に埋まった石みたいなのがあり、それが部屋を十分に照らしていて、普通に壁にスイッチがある
部屋の中でたいまつ使うよりは遥かにマシだけど、もうちょっと異世界してないのかね?
机………、はどちらかと言うとコタツの布のないバージョンで、そこには年季の入った本が一冊置いてあった
(満腹亭での注意事項並びに、館内紹介)
1ページ目には、布団の出し方引き方、たたみ方が書いてあり、何ページか進むと、館内での注意事項や、禁止事項が
それは極々当たり前のことで、夜12時以降の大声ならびにエロ行為の禁止、客同士での県下の禁止、館内での無断で物販の販売禁止など、普通のことだった
次に、避難経路、館内での食事のメニュー、お風呂について書いてあった
「おっ、ここ。泊まった客専用の風呂場があるらしい。」
「ほう。疲れきった体を休めるには丁度いいな。行こう。今すぐ。」
「OK。準備したら行こうか。」
という訳で、お風呂に行くことにした




