28
のどかな日差しの中、のんびりとした平和な一日
空には鳥が舞い、花は咲き乱れるこののどかな世界で………。
銃撃音が鳴り響いた
「反動強い。接近戦武器じゃねえのか?ハンドガンって?」
「AKは接近戦向けじゃないってのは知ってたが………。いりょおくは高くてもこれじゃあなぁ………。」
かれこれ30分ほど撃ちつづけ、いくつかの課題が見えてくるまで、俺達は撃った
立ったまま撃つ
片手で撃つ
地面に寝そべって撃つ
物に託して撃つ
どれもこれも、少なくとも3マガジンほど撃った
そして、難点と利点を見つけた
「ハンドガンの癖に片手で撃ちにくい。威力は申し分ない。狙い通りに飛ぶし、速射も出来る。但し反動は強いので、連射するより、指きりする。」
「威力強い。反動強い。弾はちゃんとまっすぐ飛ぶが、反動で銃口が上に跳ね上がるな。」
そして、打開策
「「レベルを上げて、新兵器。」」
選抜大会は5日後
そして新しい武器が使えるようになるのは6日後
どう考えても間に合わない
しかし、レベルをあげれば5日に短縮することができる
練習する時間はないが、しなしより何倍も良い
今、俺達は王都からでて、30分ほど歩いた所に来ている
利湯としては、銃の存在は出来る限り秘密にしておきたいから
大会が始まれば、すぐにでも相手にしられるのだが、知っていても対処できない
ので、今は出来るだけ人目に付かない場所で、淡々と撃ちつづけていた
「でも、実際撃ってみると楽しいってのは前々から思っていたが、ここまでとはなぁ………。」
「撃った瞬間からニヤニヤが泊まらなかったもんな。」
俺達が駆け足気味にここについて、簡単な土台の上に的として木の板をのせ、初めて撃った瞬間。顔がにやーっとなった
いや、その前のマガジンに弾奏を入れて、コッキングするところから笑顔だったけどさ
「「ひゃっはー!汚物は消毒だああああ!」」
醜い奇声と、銃撃音が、のどかな空へと響き渡る




