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最初で最後

「それは解答した相手に対する態度じゃないな。黒幕として、一つは必ず答えるべきだぞ。当然、嘘偽りなくだ。私も彼の質問に対する、お前の解答次第で色々と指摘する」


 ツヴァイがカイトの質問に対して、嘘や適当な答えを返すのであれば、アインズも黙っていない。彼女もジッとはしていないという事だ。


「いいよ。僕もそこまで白状ではないけどね。見当外れな事とか言われたら、面白さの欠片もなければ、そう答えるしかないって話」


 ツヴァイはアインズの質問は却下したが、答えに対する抗議を許可した。


 確かにツヴァイが嘘ばかりの答えを言った場合、カイトに確認する方法がない。アインズがそれを看破すれば、本当の事を言うしかない。


「だから!! 最初の質問は重要。色々と質問して、最後に畳み掛けるとか面白くない。一発で殺しに掛かるぐらいの質問を、最初にぶつけないと駄目って事で」


 小さな質問を何度もして、その答えを照らし合わせながら、ツヴァイの目的を知る。その方法は使えない。


 アインズがツヴァイの解答に口を出すなら、一発で終わらせてみろという事だ。


「最初の質問で……」


「そこまで気負う必要はない。君にとっては犯人、黒幕は特定出来たわけだ。擬似的世界も解除されている。メアリが犯行に出た真相も分かっているのだから。ここで転生の準備に」


 カイトが知りたかった、メアリの死の真相、犯人は判明している。目的を達成した以上、あの世に行き、次の生を待ってもいいはず。


 残るのはツヴァイの目的。それに関してはアインズ関連の可能性が高い。彼が知る必要はないのかもしれない。


 だが、カイトのここまでアインズが協力してくれた以上、恩を返すのもあるが、彼自身も知りたい気持ちはある。


「それはっ!!」


「いえ!! ここまで来たのだから、消えるのは話が終わってからです。重要な事なので、少し時間を貰っても」


「……いいよ。ハードルを上げたのは僕だから」


 アインズの言葉にカイトよりとツヴァイの方が驚いていた。カイトの返事により、落ち着きを取り戻しているようだが。


「ありがとうございます。質問する事は色々あったのですが」


 カイトは質問の数に指を折り、数えていく。ゆっくりしているのは、一つ一つを吟味しているのだろう。


 ツヴァイが目の前にいる以上、アインズに相談は出来ない。カイト自身で見つけるしかない。


 メアリ、零、アインズの名前を独り言のように口に出している。


 この事件に関する事に、三人に対する質問になるのだろう。

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