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結果

「隠し事というのは、僕が死神になった……その試練を受けていると。零もそんな事を言ってました。メアリ様もそう考えているのですか? それは何時から……メアリ様も零と同じで死神に」


「死神……ですか?」


 彼女と零、館の主が出会った死神は自身の存在を教えなかったのか。ただ、普通の人間ではない事は分かっているはず。でなければ、このような出来事を起こす事はなかったはず。


「僕がそう呼んでいるだけで……いえ、僕に力を借してくれているのが死神なので」


 カイトは死神に関する事に対して、言葉を濁さず、素直に答えた。その言葉が出た時点で、彼も接触したのは明らか。


 メアリにこれ以上、嘘を吐くわけにもいかない。カイトがそうすれば、彼女もそれに答えると思ったのかもしれない。


 死神もそれを止めない。相手側に同じ存在がいる以上、その目的を知るつもりだろう。


「確かに……考えてみれば、死神と言うのがしっくり来ます。今の出来事は私達だけでなく、カイトも死んだ後の話ですよね?」


「メアリ様は自身が死ぬ事を知ってたんですか!?」


「そうですね。この状況にするためには、その必要があるらしいので。そうなると、残されたカイトが苦しむのは分かっていましたが……その結果、成功したわけです」


 メアリはこの事件で死ぬ事が分かっていた。だからこそ、カイトを連れて行かなかった。


 それは未解決事件にする事で、カイトがメアリの死を調べ、何も分からずに死ぬ。


 それによって、死神の元へと辿り着く。


 もし、メアリがカイトを無理にも連れて行った場合、この事態は起こらなかった。


 彼が殺害されても、単なる死に終わる。


 いや、メアリが協力者なのだから、生存する可能性はあるが、それだと意味がなかったのか。


「私達が死に、カイトも……間違ってないはずですが? あっ!! これは聞く必要がありました。カイトは誰かに殺されたわけじゃないですよね。私の知り合いが引き取ったと思うのですが」


 メアリは死ぬ事は分かりながらも、カイトが死ぬまでの事を気にしているようだ。


「誰かに殺されたわけじゃないです。メアリ様の知り合いにもちゃんと拾われてます。彼女にその恩を返せたわけではないです。メアリ様の死の真相を調べて、無理をした結果です。呪いもありましたから」


「……ゴメンナサイ」


 メアリはカイトに頭を下げる。殺害されてないにしても、カイトがメアリ様が消えた事で苦しんだ事は確かだ。それに対する謝罪。


『自身が死ぬ事により、カイトがどのようになるのかも予想はしていた。それにも関わらず、実行したか。余程の事でなければ、この生活を手放さす事はないのでは?』

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