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一周

「……分かりました」


 零はカイトに選択させるようだ。どちらからでも館の見回りは達成可能。それを託す事で、彼女が怪しまれるのを回避も出来る。


 とはいえ、眼鏡と水晶玉の魔導具は見る事は出来るが、聞く事は不可能。キス達にカイトと零の会話は届いていない。


「もう一つ。先頭は壱に任せますね。壱の目の良さは私よりも群を抜いて良いわけですし。血の跡も見えたぐらいだから、危険を先に察知してくれそうです」


 零は死神の目に期待しているようだ。だが、ここはゴールド=ゴールの敷地内であり、庭内。仕掛けが施されていたり、怪しいと思われる場所は零の方が把握しているはず。


「……庭内に仕掛けはないのですか? 零の方が色々と知ってるはずです」


「罠はありませんよ。主もそこまで魔力を回す事は出来なかったみたいです。結界を張るのも無理で、だからこそ、侵入者の存在を許したわけですから」


 ゴールド=ゴールは館にある魔導具に魔力を残して、外を警戒はしなかった。結界を張る魔力も無ければ、罠を仕掛ける事も出来ない。


 侵入者対策はキス達に任せた形だ。それを予想していたからこそ、候補者以外の魔法使いに攻撃する許可がすぐに出たわけだ。


『君とメアリも簡単に敷地内に入れたからな。像も何も反応しなかった』


 メアリとカイトが館に入る時も怪しいと思いきや、何も起きなかった。


 ディアナ、アルカイズ、キス、メアリの四人が揃ったからといって、逃げられないよう、庭内に罠を仕掛ける事はなかったようだ。


『零としては、君の姿をキス達に見せる必要がある。それが共にいる証明にもなる。彼女が侵入者の共犯だったとしても、キス達の目がある以上、不意討ちするのは難しい』


 水晶玉の映像からカイトが消えれば、それをキスは怪しむに違いない。零は常にカイトを捉える必要がある。


 彼女が先頭を行けば、それが不可能になる。度々後ろを振り向くのも危険だからだ。


 死神の視野で周囲を警戒すれば、零は零で隠れられる怪しい場所のみを集中して見る事が出来る。


 それに一周すれば両方確認出来るという事は、侵入者も前後どちらからも仕掛けて来る可能性がある。


 後ろが安全というわけでもない。


 三の死体を調べる時、零は武器を持って来てなかったが、今回はちゃんと小型の斧を装備している。


 だが、それは近距離武器に過ぎない。カイトが持つナイフも同じ。


 魔法で遠距離から攻撃されれば意味を成さない。三はそれで首を落とされた可能性もある。


 それは前後、森から急に飛んできてもおかしくはないのだ。


『私も選択は君に任せる。どちらとも警戒はするのは同じだ。魔法に関してはあちらも回数制限があるはず。安易に使用しないだろう』


 この敷地内にいる以上、魔法の回数は制限される。三を殺す事に魔法を使用したのであれば、残り二回。


 その二回を回避出来るか。勿論、魔導具の存在も忘れてはいけない。

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