25人の兄弟姉妹
王族と政権、国を安定させる為なら正式な妻、正室の結婚以外に同盟国を作る為に百済の滅びた国の反乱を避ける為に、側室として結婚もする。
だけど25人も兄弟姉妹が居て私は何番目なのかも忘れてしまいそうだった。
強い軍の子が居るのなら軍を増やすだけで許嫁として結婚する。
正室は皇太后として1番の位だけど皇后と呼ばれる妻達は側室で、格差社会の皇宮内で腹黒い輩も居たり間者を雇い、良からぬ企みなど計る者も居た。
そして次の皇帝の座を長男が引き継ぎする。
が、それを欲を出し密かに醜い争いが裏であった。
姫は皇宮から出るので普通に暮らせた。
権力争いや何の欲もなく、身分の良い家に嫁ぐか同盟を組む縁談を親が勝手に準備して結婚する。
姫で良かったのか……。
雛姫には竜が居たので身の危険も何もないと兄弟姉妹は思っていた。
大人の事情は幼くても多少はわかっていた。
異母兄弟姉妹と言う感じ。
だけど世の中には平和はなく戦ばかりの毎日だった。
「……竜。今日は部屋で過ごしたい。朝の挨拶に行ったらお母様達の顔がこわかったもん。また喧嘩するよね…………。」
「……。」
竜は言葉はなかったが雛姫の気持ちを優先にしていた。
部屋の中でも充分に本も読めるし書き物の勉強ができる。
それに、今日の空気は少し寒かったので雪が降りそうだった。




