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らぶ・ぱら☆  作者: 黒猫
49/50

第48話:食べちゃうゾ♪

「うぎゃあああぁぁッ!!」

俺の悲痛な叫びが、校内を駆け巡る。

生徒達の間を、全力で走り抜ける俺に、またかと言う顔を見せる冷たい連中を尻目に、乳酸が溜まり限界が来た足を必死に動かす。

(いかんいかんぞぉッ!動けッ俺の足ぃッ!)

しかし、俺の努力虚しく背後から凄まじい怨念がせまりくる。

「アイ○ールド21ッ!?」

あまりの奴の足の早さに、誠が叫んでいる。

・・てか、いるなら助けろよッ!

善戦虚しく、俺の前に回り込んだのは、我が幼馴染みの花音さん。

「くぅッ!・・さすが光速のランニングバック」

「何訳のわかんない事を・・」

息を全く乱さないで、花音は俺に相対すると襟を掴み

「さぁ・・イクわよ」

「なんか字がオカシイですよッ!?」

「うふふ・・・」

「キャアァーーーッ!」

叫びを上げる俺を無視し、不気味な笑い声を上げながら、俺を引きずって行く。

途中何度も逃げ出そうとしたが、叶わず連れてこられた先は、調理実習室。

「・・・うぅ。何が始まるんだ?」

「ナニかなぁ♪」

「だから字がオカシイですからぁッ!!」

「調理実習室でする事なんて決まってるじゃない」

「そ・そうか。料理?」

「薫をね」

ヒャアァーーッ!!お母さぁーんッ!!

ガクガクブルブルな俺を見ながら、舌なめずりな花音。

「薫の女体ならぬ、男体盛りとか☆」

ドンドンと思考が、月姫に似通って行く最近の彼女に、涙目で睨み付けるが

「あふん♪・・そんな子犬みたいな目で見られたら堪らないわッ!」

体をクネクネとしならす。

「落ち着けッ!ここは学校ですよッ!?」

「萌えるじゃない」

ダァーッ!燃えじゃなく、萌えですかッ!

冷や汗ダラダラな俺を、粘つく視線で見つめると

「さぁ・・食べちゃうゾ♪」

「んな可愛いらしく言ってもあかんわぁーーッ!」

全力で拒否。結婚するまで清い体でいたいのですッ!

「くくく・・・大丈夫、残さず綺麗に食すから」

「なんか邪悪な感じですけどッ!!」

いつの間にか、シャツを脱がされていた俺は、助けを求めるかのように

(月姫乙姫織姫月姫乙姫織り姫月姫乙姫織姫月姫乙姫織姫)

怪しげな呪文よろしく名前を心の中で読み上げると

「「「ダーリンッ♪!!!」」」

うわッ!本当にきやがった。

ガラッと扉を開け、三姉妹が現れるのを見て、少し・・いやかなり引いてしまった。

「ちッ」

なんか舌打ち聞こえるんですが・・

なるべく花音を見ずにいようと、月姫達に助けを求めるべく視線をやると

ジーーッと俺を見つめる三つの視線。

(しまったッ!半裸ッ!・・・このままじゃいつものごとく喧嘩かッ!)

花音と月姫達の戦闘を思い描き、恐怖するが

「「「イタダキマス」」」

声を見事に揃え、突進してくる。

「なんでじゃああぁッ!!」

必死に避ける俺の耳に

「仕方ないわねッ!皆でご馳走を頂きましょうッ!」

花音のフザケタ台詞が聞こえて来た。

「もういややぁーーッ!!」

泣き叫びながら、逃げ回る俺に容赦なく群がるケモノ達。

その様子をビデオを構えながら、誠がニヤニヤ笑っていたのは、お約束で。

連チャン投稿。頑張ったッ!!・・まぁ今まで更新しなかったけど。もうじき50話。長いよなぁ・・内容は薄いですが(^-^;

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