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らぶ・ぱら☆  作者: 黒猫
48/50

第47話:クイズ☆カオルネア

かなり久々ですなぁ・・

「あれ?誰もいねぇの?」

昼寝から起き、リビングに行くと夕飯がラップされ置かれており、置き手紙が一枚横に置いてある。


『みんなで出掛けてくるので、お留守番ヨロシクネ』


手紙を読み、珍しい事もあるもんだと、口にださず思う。大概一人はいるんだが・・・

「まぁいいや。久々の自由だ」

滅多にない開放感に、笑顔が浮かぶのを止められない。

(幸せだなぁ・・・何にも怯えなくてすむ時間って)

用意されてある飯を食べながら、このまま何もなく今日一日が終了する事を信じて疑わない俺だったのだが、気まぐれでつけたテレビの番組を見て固まった。


 『クイズ☆カオルネア』


ミリオネアをパクッたかのような題名が目に映る。

それを見た瞬間−−

迷わずにテレビを消した。

「なんでやねん・・・」

なんだ今のは?・・新手の嫌がらせか?俺の知らない内に、とうとう奴らはテレビ局さえも支配下においたのだろうか・・恐るべし悪魔達。

そんな葛藤を続けていると、テレビが電源が勝手に入る。

「・・・・・・」

もはやこれくらいでは、驚かんよ?

試しに他のチャンネルを回してみたが、全て同じ番組だったりした。

「くッ・・まぁ良い・・」

良いわけねーッ!と、心の中でもう一人の俺が叫んでいたりするのだが・・

そうしている内に番組が始まったようで、司会として画面いっぱいに映し出されたのは、あいつだった。


『みなさん、こんばんは』


「・・・ふッ。出てくると思ったよッ!」

バカヤローッ!!盛大に叫びをあげ、画面を睨み付ける俺。コイツは何がしたいんだよッ!!

『あなたの人生が変わるかも知れない・・クイズカオルネア。司会はワタクシ、マコモンタがお送りします』

ああ・・俺の人生は確かに変わりそうだよッ!なにやら、目頭があつくなる。

「あれ?・・へへ・・おかしいや」

涙を浮かべながら、軽くトリップしかける俺。

(悲しくなんか、ないやいッ!)

意識をしっかりと保つと、現れた解答者達を見る。

「・・・・・・はぁ」

当たり前の如く、スタンバイしている彼女達。

(ああ・・・なんか先が見えてきた)

シックスセンスでも、何でもない、ただ単なる経験則だが。

どうやら月姫が答えるようだ。

『では、第一問・・・御子柴薫が風呂に入る時、体を洗う順番は?』

・・・くッ!やはり、こんな問題かいッ!

『Aアソコ、B急所、C性感帯、D股間・・さあどれ?』

「アホかぁーーーッ!!!」

なんちゅー質問しやがるんだぁッ!!しかもAからDの内容同じやんかッ!!

『全部よッ!!毎日覗いているから間違いないわッ!もちろん性感帯ね』

「ギャーーッ!もはやツッコミ所がありすぎて、言えねぇーーッ!」

あうう・・これって放送は、この家だけだよなぁ・・全国なら死ぬしかないぞ?

『正解ッ』

当たり前やんか・・答え一緒なんやから。

『では、御子柴薫の初恋の相手は?』

その問題に、他のメンバーの顔が厳しくなる。

俺の初恋ねぇ・・・

『A月姫、B乙姫、C織姫、D花音』

この四択しかないのか?・・てか、織姫はヤバイだろーが。

ブラウン管の向こうでは、何やら言い争いが始まり、

「あ・・誠が蹴られた」

月姫にけられた瞬間、画面が切り替わり


【しばらくお待ち下さい】

の文字が。

「・・そのまま終わってくれ」

独白虚しく、一分後再開されると、縛られ吊された誠の姿が。・・乙姫か。

『テレフォンを使うわッ!』

月姫の台詞に、悪寒が走る。

「まさか・・俺じゃないだろうな?」

急いで電話の線を抜き、携帯の電源を切る。

これで大丈夫なはず・・。チャラーン・・チャンチャンチャンチャチャンチャンチャンチャ・・・

「ひぃぃッ!?・・電源切ったのにッ!しかも着信アリのメロディッ!?」

ヤバイヤバイヤバイッてッ!?マジ死刑宣言じゃんッ!

「くッ!・・仕方ない」

覚悟を決め電話に出る俺の耳に、月姫の声が響く。

『もちろん私よねッ!?しかも初恋じゃなく現在進行系でッ!』

イキナリかよ・・やはり見てるのは決定事項のようだな。

「知らん」

プチ−−‥一言で終わらすと電話を切る。

(よしッ!ナイスガッツ俺ッ!)

恐怖を乗り越え、返した自分に拍手したい気分だ。

しかし、そんな簡単に逃れれるはずもなく・・

チャラーン・・チャンチャンチャンチャチャンチャンチャンチャ・・・♪

二回目の着信アリメロディが流れる。

(ああ・・なんか本当に呪い殺されそう)

諦め顔で、電話に出ると

『もう☆照れ屋さんなんだからぁッ!』

コイツは幸せそうだなぁ・・溜め息をつきながらテレビを見遣ると、乙姫・織姫・花音が般若の形相で、アップで映し出された。

(ひいぁやッ!?)

これは、下手な事はいえんな・・・

「悪い・・昔過ぎて忘れた」

当たり障りない答えがベストだな、うん。

『嘘つけッ!御子柴ぁーーッ!貴様の初恋は、隣に住んでいた人妻・佐恵子さん現在42歳だろーがぁッ!』

「公共の電波使って、人の痴部を叫ぶなぁーーーッ!」

何故知っているッ!?てか現在の年齢までッ!?

『全国のみなさーんッ!コイツは幼稚園児の時にすでに、人妻をこました遊び人ですよーッ!』

「うぎゃあッ!俺の写真を出しながら叫ぶなぁッ!全国かッ!?やはり全国放送なんかッ!?」

『もっとも今は、近親相姦野郎ですがーッ!』

キャーーーッ!ヤメテーーッ!

番組主旨を無視して、暴露しまくりながら、俺の痴部をさらした写真を写しまくる。

くそぅ・・明日からどうやって街を歩けとッ!?

悲嘆に暮れテレビを見ると、月姫達が怒りのあまり暴れ、誠は写真をバラマキ収拾がつかなくなってきたのか、画面がブラックアウトし、電源が切れた。

「夢や・・これは夢やな。うん」

力なくヘタリ込む俺の耳に、三度あの着信が。


チャラーン・チャンチャンチャンチャ・・・♪


気配を感じ、振り返った俺が見たものは

「うぎゃあああああぁッ!!」

何だったかは秘密。思い出したくもないが、嫉妬に狂った女の妖怪四匹がいたような・・・

オヒサです。もう忘れ去られただろう黒猫です。昔は更新速かったんだけどなぁ・・あふう。次はいつ出来るかな(^-^;ギャグがノリ悪くて、しかも文体はかなり変わったかもです。後リクエストがあった主人公達のプロフは、なんとか載せたいと思います。いや本当遅くてスンマセンm(._.)m

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