76.歓迎会準備①
「よーし。今日はパーティだ!気合入れて料理するぞ」
今日は元奴隷組改め、ライル商会従業員の歓迎会だ。
「まずは、ゴーレ。ブライズさんとチャールズ兄を学び舎に連れてきてもらえる?」
「承知致しました」
ゴーレはすぐに家から出て行った。
学び舎で待ってると、ブライズさんとチャールズ兄がゴーレに連れられてきた。
「ライルくん、おかえり。娘をありがとね」
「気にしないでください。ニーナはとても優秀でしたよ」
「ははは、そう言ってもらえると安心するよ」
「おかえりライル師匠」
「ただいま。魔法の自己練習はしてた?」
「してたよ。まだまだだけど」
「えらい。自主練習は続けてね」
「はい!」
ブライズさんとチャールズ兄を集めて本題を話した。
「カラッカの街でライル商会を立ち上げて、そこで働いてもらう人を街から連れてきました。これから村に住むことになるので、歓迎パーティーをします」
「「まさか!!」」
「二人には料理を担当してもらいます」
「「よし!!」」
前回ボロボロになったから嫌がると思っていたけど、反応が思ってたのと違う。
「あれ?やりたかった?」
「当たり前でしょ。この前は疲れてしまったけど、得れることは多い」
「僕も家で料理するようになったし、色々覚えたい」
「よし。じゃあ二人にお願いするメニューは、前回と同じ、ポテトサラダ・ハンバーグ・カツ!
なんで朝から集めたのかっていうのは、二人にはトマトを使ってハンバーグのソースを作って欲しい」
「「はい!やります!」」
「おれは卵を取りに行くから、先に作り始めておいて。学び舎のマジックボックスにチャールズ兄も登録しとくから自由に使って。マジックボックスにない野菜とか欲しかったら、アカアオキードリーに言ってみて」
「「了解」」
俺はやる気に満ちた2人を残し、学び舎を後にした。
▽ ▽ ▽
俺はゴーレとフリードとグーちゃんを連れてニーナの家へ行った。
「ニーナ。森に行くけど来る?」
大声でそういうと、家からニーナが走って出てくる。
「行く!!!!」
ニーナも連れて、カシムの家に行く。
家をノックするとカリムさんが出てきた。
「カリムさん。卵を取りに行こうと思うんですけど、卵がある森の場所を教えてくれませんか?あとカシムを連れて行こうと思うんですが、その許可を貰いたいです」
カリムさんは最近のカシムの成長を感じ取ったのか、上機嫌で場所を教えてくれた。許可も当然もらえた。
俺とゴーレはフリードに乗り、ニーナとカシムはグーちゃんに乗り、卵がある場所へ向かった。
▽ ▽ ▽
卵がある森は、いつもの森を北の森とすれば南の位置にある森だった。
「カシムは行ったことあるんだよね?」
「あるよ師匠!」
「じゃあ道案内頼んだよ。あと今日は前に捕まえてた鳥のモンスターを捕まえるのを目標にしよう」
「「はい!」」
俺達は森に到着した。
「どこらへんにいるの?」
「もっと奥かな?」
「じゃあ進もうか」
森を進んでいく。
「あれ?あれがウォーターコッコ?」
「そう。卵を取るのをみられると襲ってくるけど、基本は中立モンスターだから襲われない限り倒しちゃダメだって父さんが言ってた」
「なるほど鶏の倍くらいのサイズだな。それにしてもすごい数いるね」
「いや、前はこんなにいなかったかなー」
「まあさっさと卵取ってくるわ」
俺はこっそりウォーターコッコが離れたのを見計らって巣に近づいて卵数個取った。
「よし」
卵を拾って戻ろうとすると、
「ライル師匠隠れて!」
ちょっと離れたところからカシムの声が聞こえ、俺は隠れた。
さっきまでいたウォーターコッコより一回り大きいウォーターコッコがいた。
そいつがいなくなるまで隠れて、カシム達と合流した。
「あれは?」
「初めてみたけど、ボスウォーターコッコってやつだと思う。ボスウォーターコッコは自分のテリトリーに入ったら攻撃を仕掛けてくるらしい。ボスウォーターコッコに攻撃を受けると、周りのウォーターコッコ達も攻撃してくるらしいから、もしいたら絶対に見つかるなって教わった」
「なるほど、危なかったよ。とりあえず卵は結構取れたから、つぎはレインボーバードを倒しに行こう」
俺達はウォーターコッコのテリトリーをあとにした。
▽ ▽ ▽
「あそこの木にとまっているのがレインボーバード。あとゴールドバードもいる。どっちも美味しいって父さんが言ってた」
カシムが指差す方向に虹色の鳥と金色の鳥が居る。
「喉に矢を当てて仕留めないと、鳴き声で仲間を呼んで襲ってくるよ」
「じゃあ、カシムはレインボーバードでニーナはゴールドバードをストーンボールで」
「「はい!」」
カシムが弓を引いた。今日は普通の弓を持ってきたようだ。
カシムが矢を放つ瞬間、ニーナが小さい声で唱える。
「ストーンボール」
矢がしっかりレインボーバードの喉に刺さった。
経験値は足りないが、矢の腕だけはもうカリムさんに勝ってるかもな。
ストーンボールもゴールドバードの頭に当たり、2羽は地面に落ちていった。
「二人ともよくやった。もう2羽くらい頑張ってみよう」
「初めてやったよ」
「カシムが練習してるからだな。これからも練習を続けるように」
「はい!」
そのあとゴールドバードを2羽見つけ、2人が仕留めた。
帰ろうと森を歩いていると開けた草原に出た。
「こんなところもあるのか、あの牛はモンスター?」
「クリーミーカウってモンスターあれも中立だから攻撃しなければ大丈夫」
「普通の牛と何が違うんだろ。鑑定」
○クリーミーカウ
牛型のモンスター。
クリーミーカウの牛乳はとても濃厚でおいしい。
肉もとても美味く絶品。
攻撃力と防御力がそこそこ高く、敵対されるとめんどくさい。
「牛乳かー欲しいけど今日は我慢。にしてもこいつも数多いな」
「久々にクリーミーカウ見たけど多いと思う」
「まあ、目標は達成したし帰るか」
俺達は村へ向かった。




