58.解体体験と鬼料理長
今日は解体をしに、広場に来ている。
なぜか、疾風の斧がつきっきりで俺に解体を教えてくれている。
でもなんかおかしい。疾風の斧がずっとニヤニヤしている。
「何笑ってんですか?」
「いや、ライルにもできないことがあるってわかると面白くなって」
「性格悪いですよ」
「だって、あの鬼が子供達の中で1番解体が下手とか。急に可愛く見えてきたわ」
「初めてやるんだからしょうがないだろ」
「がんば!がんば!」
3人の煽りにイライラしてきた。
「お風呂は解体しても良さそうですね」
「うそうそうそ!ちゃんと教えるから!お風呂壊さないで!」
5羽ほどやったが、おれは解体が下手らしい。もうやらない。
昼前には全ての解体が終わった。
「みなさん、お疲れ様でした!皆さんのおかげで解体が済みました。お礼のお肉ですが、いつもより多めに持っていってください!」
ヒューズさんがみんなに声をかけ、解散の流れになった。
すると、ブライズさんとカリムさんが話しかけてきた。
「ライルくん。いろいろありがとうね」
「ニーナも嬉しそうにスキルの話をしてくれたよ」
「良かったです。大事な友達なので、なんかあったらできる限り協力します」
「それなら一つ頼みたいことが」
「なんです?」
「ニーナちゃんとカシムのためにお祝いをしたいのだが、そこでまた料理を作ってくれないか?」
「パーティはいつやるんです?」
「さっき村長に話して、今日やる事にしたよ」
「全然大丈夫ですけど、マヨネーズは無理ですよ?」
「なんでだ?あ!卵か!それなら俺が取りに行く」
「本当ですか?いっぱい卵が取れたら、新しい料理も作れると思います」
俺がそういうとカリムさんはすぐに走っていった。
「ブライズさんと僕と村の女性陣で作るのなら、学び舎のキッチン使いましょう。調味料とか油とかないので持ってきてもらえます?」
「それくらい問題ない。じゃあ僕も準備してくるよ」
ブライズさんは準備をしに、家へ帰っていった。
▽ ▽ ▽
「ゴーレ、フリード。お疲れ」
ヒヒーーン!
「お疲れ様です。マスター」
「これが皮だね。クリーン!これで腐敗しないはず。鑑定!」
ホーンラビットの革(低品質) 25個
ホーンラビットの革(中品質) 114個
ホーンラビットの革(高品質) 64個
リトルデビルラビットの革(低品質) 21個
リトルデビルラビットの革(中品質) 82個
リトルデビルラビットの革(高品質) 53個
ロングホーンラビットの革(中品質) 36個
ロングホーンラビットの革(高品質) 85個
デビルラビットの革(中品質) 30個
デビルラビットの革(高品質) 83個
デビルホーンラビットの革(高品質) 7個
ストロングボアの革(高品質)2個
「よし。低品質は最初の方にやった分と俺がやったやつかな?デビルホーンラビットの革以外は馬車に入れておこう」
革の整理をしていると、チャールズ兄がやってきて話しかけてきた。
「ライル師匠!」
「解体お疲れ。どうしたの?」
「なんかパーティをするって聞いたんだけど、今回もライル師匠は料理するの?もしそうなら手伝いたいんだけど…」
「いいよ。それなら小麦粉とパン持ってきてよ。パンは硬くなっててもいいから。少ししたら学び舎のキッチン集合で」
「わかった。ありがとう」
チャールズ兄は家に帰っていった。
「久々にフリードに乗って帰るか。フリードいい?」
ヒヒーーン!!
「ゴーレも馬車乗って。帰るよ」
「乗りました。出発できます」
「よし出発!」
▽ ▽ ▽
一度家に帰り、ゴーレとキリー隊を連れて学び舎に行った。
ブライズさんとニーナとチャールズ兄と女性陣が揃っていた。
「お待たせしました。靴を脱いでお上がりください」
奥様方は、学び舎の中を見て驚いていた。
ダイニングに案内をし、
「女性の皆さんは、この野菜でサラダをお願いします。ニーナ、この野菜を洗いたいから庭で魔法使って洗ってきてくれる?ゴーレは付き添ってあげて。キリー隊は何匹か野菜を切る担当してね。一応身体にクリーンかけるね。クリーン!」
「やります!」
「承知しました」
シャシャシャ!
「チャールズ兄とブライズさん、キリーと残りのキリー隊はキッチンに」
俺は2人に指示を出し始めた。
「ブライズさんは、このジャガイモとトウモロコシを皮剥いて茹でてください。チャールズ兄とキリー隊はチャールズ兄が持ってきたパンをすごく細かく切り刻んで。キリーはこのストロングボアとロングホーンラビットの肉を切り刻んで」
料理の下準備は進んでいく、すると学び舎の扉が開いた。
「はぁはぁはぁ!待たせた。卵大量に見つけたぞ!」
「ありがとうございます。これで最高の料理になります」
「よかった!じゃあ頼んだ」
カリムさんは会場の設営に向かった。
「ブライズさんと女性陣の皆さん。マヨネーズを作りますよ!作り方がわからない方はブライズさんかゴーレに聞いてください。マヨネーズが出来たらブライズさんはジャガイモを潰して、トウモロコシとマヨネーズを入れて混ぜてください。チャールズ兄は切り刻んだ肉は俺が預かるから、卵をかき混ぜておいて。キリーはこのホーンラビットの肉をこれくらいの厚みに切って」
学び舎の活気はすごくなっていった。
「チャールズ兄!しっかり空気を抜くようにやって!ブライズさん!揚げすぎです!ちゃんと色見て!
女性陣は、これをサラダに盛り付けてください!キリー達はキャベツを刻んで!ニーナはそれを皿に盛りつけて!!!」
学び舎は戦場のようになっていた。
▽ ▽ ▽
料理は無事完成した。
「ふうーやっと終わった。お疲れ様です!皆さん!完成しましたよ!
あとは運ぶだけです」
チャールズ兄とブライズさんは疲れ切って倒れていた。
「し、師匠…」
「鬼だ、あれは鬼」
俺は2人を無視し、
「じゃあ、会場行きますよー」
ゴーレに2人を担いでもらい、会場に向かった。




