表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/423

54.ニーナの相談

解体2日目


「今日は俺も解体教わってやろうかな」

朝食を食べながらそんなこと言っていると、ゴーレが俺を呼びにきた。

「マスター、お食事中にすみません。お客様がいらしています」

たぶん外にいるアカ・アオ・キー・ドリーの誰かから連絡がきたんだろう。


「お客?だれ?ヒューズさん?」

「ニーナちゃんでございます」

「ニーナちゃん?すぐご飯食べちゃうから、うちに案内して。長引かないとは思うけど、時間になったらゴーレはフリード連れて解体に向かっておいて」

「承知致しました」

俺は少し急いでご飯を食べた。



▽ ▽ ▽



キーがニーナを連れて、俺の部屋に来た。

「ニーナちゃんおはよう。キーありがとね」

「お、おはよう、ライルくん」

キーは部屋の中で待機しとくようだ。


「それでニーナちゃん、どうしたの?」

「ライルくんにお話しがあって」

5歳の女の子だし、解体じゃなくて他の授業を受けたいとかかな?


「実は、昨日の夜エクストラスキルを取得したの」

「え!!」

俺は固まった。

いつもと逆の状態でだいぶ混乱している。


「えっと、ご両親には?」

「ヒューズ先生がスキルの力は使い方を間違えると危ないって教えてくれて、それがちょっと怖くて。言ってない」

「そっか、自分のエクストラスキルがどんなものかわかる?」

「わ、わからない」

「それじゃあステータスって言って、俺に見せたいって思って」

「う、うん。ス、ステータス」

ステータスは他の人には見えないが、本人が見せてもいいと思えば見せることができる。



【名前】 ニーナ

【年齢】 5

【職業】 農家

【レベル】 1

【生命力】 50

【魔力】 100

【筋力】 15

【防御力】 10

【俊敏力】 13

【スキル】

○エクストラスキル

魔花姫 LV1

 →メディックツリーLV1


○通常スキル

水魔法 LV1

→アクアボールLV1

テイム



「はぁ?え?何これ!!」

いかつい名前のエクストラスキルに通常スキルが2つあることに驚いていたら、俺を見てるニーナちゃんは泣き出しそうになる。

「やっぱり、危ないスキルなの?」

「そんなことないから泣かないで」

「う、うん、わかった。この魔花姫って何?」

「それは俺にもわからないから、魔花姫の詳細を見せて、ステータスのディスプレイをタップすればみられるよ」


○魔花姫 LV1(エクストラスキル)

 魔界の植物を従えることができる。

 召喚と送還ができる。


→メディックツリーLV1

 大きな癒しの葉が生える木を召喚する。

 召喚者の指定した相手を、

 大きな癒しの葉で身体を包んでくれる。

 


「大丈夫。危険じゃないよ。すごい能力のある植物を召喚できるんだって」

「本当?」

「本当だよ。あとここ見てみて。水魔法とテイムも取得してる」

「え!!!ほんとだ」

ニーナちゃんは不安から解放されたようだった。


このままニーナちゃんの両親に報告に行ってもいいが、

ニーナちゃん自身が自分の力がどういうものか理解させた方がいいな。


「キー、ゴーレはまだ出発してない?」

キーは首を横に振る。

「ゴーレにニーナちゃんのご両親が広場に来たら、うちに来る様に伝えさせて。あとリリアンさんを昼過ぎくらいにうちに来てもらって」

キーは頷いた。



「ニーナちゃん今日は解体をしないで、まずご両親に報告しよう。それから、スキルの使い方を俺とリリアンさんと一緒に学ぼう」

「ライルくんと?」

「そうだよ」

「わかった!」

ニーナちゃんは嬉しそうだった。



▽ ▽ ▽



ニーナちゃんの両親が到着した。

リビングに案内したが、家を見て驚いていた。


「ブライズさん、マリーさん、ニーナちゃんからお二人に伝えたいことがあってお呼びしました。

お二人に伝えるのが不安だった様で、僕に相談しに来て今に至ります」


「ありがとうライルくん。ニーナ、何を伝えたいの?」

ニーナちゃんの手に力が入るのが見えた。

「わたし、エクストラスキルを取得したの」

「え?え?誰が?ニーナが?」

「うん」

2人はもの凄い驚いているようだった。


静寂の時間が一瞬あった。

「すごいじゃない!ニーナ!!!!!」

「最近、特訓!特訓!言ってたから、何してるんだろうって思ってたけど。すごいなニーナ。そして、ライルくんありがとう。君の特訓のおかげで、ニーナがエクストラスキルを取得できた!」

「いや、エクストラスキルは僕のおかげではないです」

「お父さんお母さん!あと『水魔法』と『テイム』を取得したよ」

「「え??」」

「こっちは特訓のおかげだと思います」

ニーナちゃんの両親は放心状態になった。



▽ ▽ ▽



ニーナちゃんの両親を落ち着かせ、いろいろ話をした。


・スキルの使い方を俺と疾風の斧で教える。

・魔法適性検査は俺と一緒に行けるように調整する。

・ニーナちゃんが今後テイムをしたら、そのモンスターをうちの厩舎で預かる。


ニーナちゃんの両親は納得して、俺に頭を下げて解体に向かった。


「よし、ニーナちゃん。とりあえずスキルを使うために庭に行こう」

俺とニーナちゃんは庭に向かおうと立ち上がると、ドアが開いた。

ガチャ

ドリーが家に入ってきた。

その後ろにはカリムさんとカシムがいた。


「2人ともどうしました?」

「いや、広場にいたらゴーレさんにここに行けと」

「解体したいのに!!師匠!そういえば俺」

「静かに。ライルくんは今お父さんと話してるんだから」

「カシム、あとで話は聞くから。カリムさん、ゴーレにここに行けと言われる前になんかありました?」

「うーん。カイルとゴーレさんにカシムがエクストラスキルと通常スキルを取得したって話をしてたかな?」

「あーそれだ」


学び舎成功しすぎ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ